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ただ農作業しているだけでアート…中国が誇るカリスマVloggerリー・ズーチーの世界
前回、「シネマティックVlog」というセリフもテロップもない映像美による映画のようなVlogの世界を紹介しました。当メディア ZOORELでは何度かお伝えしておりますが、Vlogは最近の流行りであれどVlog自体は2000年頃から海外では存在していたといいます。となれば、海外の先行事例を研究する必要がありましょう。今回は中国が誇るVlogの映像美を紹介します。
中国が誇る超人気カリスマVloggerの圧倒的な映像美
昨年の検索エンジンにおける「Vlog」の検索数が前年度の10倍に急増し、中国版TwitterといわれるWeblio上で大きなブームとなっている中国のVlog界。その中でもイチ押しなのが、weiboのフォロワー数2,000万人以上、YouTubeでのチャンネル登録者数1,110万人と超絶カリスマ的な人気を誇るLiziqi(リー・ズーチー/李ズーチー)さん。
彼女のVlogの特徴は、圧倒的に見せ方がうまいこと。さらに、独特の世界観を持ち、映像の美しさが画面いっぱいに満ちていることでしょう。そしてなにより、どの作品も一枚目のカットが非常に印象的です。ぜひこの動画を見てみて下さい。
いかがでしょうか、この水墨画からそのままとびだしてきたような奥深い山々の景色! 絶対仙人住んでますよね。中国三千年の歴史に思いを馳せずににはいられません。
イントロで心を掴むカットを用意するのは、映像コンテンツの鉄則ですが、彼女の作品はどれも一目見ただけで、いや一秒見ただけで観るものを自身の世界に惹きこみ、その心を掴んで離しません。
彼女の作品はその内容だけにフォーカスすれば、どれも女性が農作業をして料理をしているだけの動画に過ぎません。これまでVlogの例として取り上げてきたような特別なことをしているわけではないんです。ただ、日常の切り取り方、見せ方が天才的にうまいんですよね。
もちろんルックスの良さという大きなアドバンテージを持つ彼女なのですが、それだけにとどまらず、自身を取り巻く豊かな自然、色とりどりの農作物と食事、野趣あふれる日用品、といった日常に散らばるモノ・コトの美しさを発見する観察眼に優れています。それに加え、ファッションやインテリアのセンスも抜群。カリスマといわれるのも納得です。
この冒頭シーンなんて中国版アナ雪みたい!
超売れっ子となった現在は、カメラマンと助手を一人ずつ雇用しているようですが、Vlogを開始した当初は撮影から編集にいたるまで全てのプロセスを彼女一人で行なっています。観察眼とセンスこそがシネマティックなVlogを作るための最大の資源であることを彼女の作品が教えてくれています。
「田舎暮らしの日常が大きなコンテンツになる」リー・ズーチーさんの作品は、地元の魅力を伝える地域のPR動画とも共通する要素が多く見られます。Vlogから良い点を見つけたら、手本として取り入れてみてもいいかもしれませんね。
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