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効果的なアプリ紹介動画を作るために押さえておきたい4つのポイント

効果的なアプリ紹介動画を作るために押さえておきたい4つのポイント

思い描いていたようなアプリ紹介動画を作るために、依頼主が伝えるべき4つのポイントをご紹介します。前提として、理想的な映像を作るためには制作担当者との「完成イメージの擦り合わせ」がとても大事なのですが、そもそも完成イメージすら思い浮かばないのではないでしょうか。

そこでこの記事では、目的別のアプリ紹介動画の事例をご紹介したうえで、完成イメージのヒントとなる情報をまとめています。そのイメージをもとに、外部の制作チームに依頼する際に伝えるべきポイントも解説します。

アプリ紹介動画を作りたいとお考えの方は、ぜひ参考にしてみてくださいね。

1. アプリ紹介動画の目的と制作イメージをできるだけ明確に伝える

アプリ紹介動画の完成イメージを膨らませていく際には、はじめに目的を明確にすることが重要です。目的をクリアにすることで完成イメージが具体的になり、より目的達成に近づけます。具体的には、「動画を通じて視聴者に何を伝えたいのか」がアプリ紹介動画を制作する目的にあたります。

また、完成イメージを共有する際には、結局のところ他社事例を元にして「このシーンのような演出がしたい」というように要望を伝える方がスムーズで、イメージのすり合わせもしやすくなります。そこでまずは、制作された目的別に、アプリ紹介動画の事例を見ていきましょう。

ダウンロード数の増加

利用者数を増やしていきたい場合、お得感を訴求したり、キャンペーンを告知したりするのも一つの手ですが、まずはどういうアプリなのか知ってもらうことが重要です。そこで一つ有効となるのは、アプリの世界観を伝えること。画像・テキストのみでは伝わり部分を動画で訴求することで、興味をより惹きつけ、ダウンロードを促進することにつながります。

【世界観】使っている人の表情やシーンを中心に「面白そう!」を引き出す

株式会社タイトーの「ラクガキ キングダム」というアプリ紹介動画です。「ラクガキ キングダム」は自分で描いた絵が、そのまま立体的になって動き出すユニークなアプリです。しかし、「自分にはなんだか難しそう」と思ってしまわないように映像内では高校生カップルや、小学生とその父親で楽しんでいる様子が描かれています。見終わる頃には「自分でもできそうだ」に変わっていることでしょう。

アプリそのものを映すカットは少なく、説明的なナレーションも一切ありませんが、視聴者に「なんだか面白そう!」と思わせてくれる世界観があります。

アプリのプロモーション

アプリのプロモーション、つまり認知度をあげていきたい場合には視聴者にインパクトを残すような動画にするのがおすすめです。リリース前のアプリの場合、リリースする前にアプリの概要を伝えて、「早くダウンロードして使ってみたい/遊んでみたい」と期待を持たせることに寄与することができます。

【リリース予告】「早く使ってみたい」を刺激するアニメーションムービー

ソフトバンクイノベンチャー株式会社のIoTアプリを簡単に作れる「Conect+」というアプリ紹介動画です。内容はハウツー系になっていますが、リリース前にアプリの操作画面が見れたり、解決してくれる課題が分かったりするため、「便利そう。早く使ってみたい!」という気持ちを刺激できることが推測できます。

ロイヤリティの向上

ターゲットを既存ユーザーにして、よりアプリを使ってくれるように促すような動画を届けるのも有効です。例えば、期間限定キャンペーンの告知を動画にしておき、一定期間広告配信しておけば、既存ユーザーが久しぶりにアクセスする一つのきっかけになることでしょう。

また、機能が多くて一見複雑そうに思われがちなアプリの場合、「こんなこともできるのか!」と思わせるようなハウツー動画を自社のWebサイトなどを中心に載せておくのもおすすめです。

【ハウツー】店舗への集客サポートアプリの機能・メリットをアニメーションで表現

LYKAON株式会社の「LiGLLY(リグリー)」というアプリ紹介動画です。LiGLLYは店舗への集客をサポートするアプリで、メインターゲットが理美容師向けのため、映像では美容院が主人公となっています。テキストだけでは伝わりづらい部分をアニメーションで表現し、集客に役立てられる機能や導入することのメリットが分かるようになっています。

他社事例も用意できていると、完成イメージの共有がしやすくなる

映像制作会社が、いくつか事例を見せたうえで「これに近いものが良い」と決めることケースもありますが、依頼主としてもあらかじめ他社の制作事例を1つ、できれば3つほど準備できているとベターです。

特に動画に求める世界観(カラートーンやテンポなど)は言語化が難しく、参考にする動画がないと完成後のギャップが生じやすいです。なお、世界観という意味においては、必ずしも他社事例がアプリ紹介動画である必要はありません。

2. ターゲットとの接点である配信媒体を伝えることで動画の内容も最適化できる

アプリを使ってほしいメインターゲットはあらかじめ決まっていると思います。そのメインターゲットがどのような配信媒体でアプリ紹介動画を見てほしいのか、というポイントも整理できていると良いですね。

ストアページ

自社アプリのストアページに、アプリ操作中の動画を入れることで「ダウンロードして使ってみたい(遊んでみたい)」という気持ちを刺激して、ダウンロードを促進する効果が期待できます。自社アプリのストアページに来ているということは、検討段階にあるため、最後の一押しになるような内容だとより効果的です。

サービスサイト

何らかの理由で自社アプリに興味を持ったユーザーがサイトに訪れているため、見込みユーザーであればアプリでできることの概要を伝える動画、また既存ユーザーであれば期間限定のキャンペーン情報を訴求すると良いでしょう。

SNS・YouTube広告

SNSやYouTubeなどのプラットフォーム上に広告配信し、ダウンロードを促進することができます。ターゲットの基本情報や趣味・嗜好を詳細に設定した上で、ぴったりのプラットフォームを選定しましょう。デバイス上の広告であれば、気になったユーザーがそのままストアページへと遷移してくれることも期待できます。

3. メインメッセージに据えられるアプリの強み、差別化ポイントを明確にしておく

自社のアプリならではの強みや差別化できるポイントは、しっかりと伝えられるように整理しておきましょう。特に、アプリの予告編や世界観を伝えたい場合、そのアプリの強みを映像で表現できるのが理想です。限られた時間で、どのようなアプリなのかを端的に分かってもらうには、アプリの尖っている特徴を訴求してあげるのが視聴者にとっては一番分かりやすいです。

また、アプリの中で画期的とも言える機能でも、映像制作チームにとってはそれが強みと分からないケースも考えられます。訴求したいポイントが明確になるよう、改めて自社アプリの強み・差別化できるポイントを洗い出しておきましょう。

4. 目的やイメージを伝えることで制作費用の内訳に優先順位がつけられる

これまでご紹介してきたポイントを制作チームに共有できれば、予算を重点的にかけるべき部分が見えてきます。ひいては、予算を落としてもクオリティには直結しない部分まで分かるので、余分に予算をかけすぎることなく動画制作ができます。

本来なら分かりにくい、動画制作費用の見積もりを見やすくする方法

制作チームと見積もり金額のすり合わせを行っていくうえで、事前に動画制作費の内訳に詳しくなっておくことが大切です。どういった項目にいくらかかっているのか理解できるようになっておくことで、他社の見積もりとの比較もしやすくなることでしょう。

映像制作の費用の内訳や、少しでも費用を抑える方法については「動画制作や映像制作の費用相場について」という記事にて解説しているので、気になる方はチェックしてみてくださいね。

制作の依頼先によっても費用が大きく変わる

また、動画制作費に大きく影響するのが、どのような形態の制作チームに依頼するかという部分です。大まかに言うと、映像制作会社に依頼するのか、もしくはフリーランスに依頼するのかで費用は変わってきます。

さらに、一口に映像制作会社と言っても、会社内に映像クリエイターがいないクラウドソーシングの会社か、社内に映像クリエイターが在籍している非クラウドソーシングの会社か、という部分でも費用が変動します。

なお、できる限り費用を抑えたいとは思いますが、予算が低いと動画のクオリティも下がってしまい、思ったような効果が得られないケースもあるので注意したいところです。まずは複数の映像制作会社に見積もりを依頼して、その中から比較・検討して決めるのも賢い手ですね。

映像制作会社の選び方については、「その映像、本当にクラウドソーシングでいいの?映像制作会社選びの重要なポイント」をチェックしてみましょう。

最後に

目的を達成するためにも、制作担当者と完成イメージをすり合わせる前に、この記事でご紹介した4つのポイントを整理しておきましょう。

また、当サイトを運営するエレファントストーンは、アプリ紹介動画も得意にしています。「なんとなくのイメージ感しかなく、ちゃんと伝えられるか不安……」という方も、お気軽にご相談ください。目的を達成するためのアプリ紹介動画を一緒になって考えていきましょう。

この記事を書いた人

登陽一朗
エレファントストーン経営戦略室企画課所属

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