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「ゆるキャラ」に「映像図鑑」山口県の映像への取り組みがおもしろい。
ここのところ映像を使った自治体のさまざまな取り組みが目立つようになっています。これまでも福島県や富山県、福岡県、北海道などの事例を取り上げてきましたが、今回は観光スポットをゆるキャラや美しい映像とともに発信する山口県の「YAMAGUCHI MAGIC!」をご紹介。
魅力的な観光PR動画にとどまらず、YouTubeを活用した「映像図鑑」などいろいろと面白い取り組みを行っているので、ぜひご一読ください。
「YAMAGUCHI MAGIC!」とは?
自然の恵みに溢れ、そこかしこに歴史が香る本物の場所が残る山口県。そんな魅力いっぱいの地域のおすすめを発信するプロジェクト「YAMAGUCHI MAGIC!」では、「絶景」「温泉」「グルメ」「歴史」「おもてなし」などをキーワードに「映像図鑑」としてさまざまな観光スポットを発信しています。
では、具体的にはどんなものがあるのでしょうか? 県のPR動画とあわせて実際に見ていきましょう。
山口県PR動画
山口県のPR動画のユニークな点は、「ちょるる」というゆるキャラが県のPR本部長に就任し、Twitter、Instagram、Facebookで地域の魅力をかわいくアグレッシブにPRしていることです。
山口県の物産品通販サイト「ぶちええ山口 味と技ねっと」がオープン☆彡やまぐちのぶちええ逸品がお買い物できるよ♪オープンに合わせて、全品50%オフでお買い物できる「ぶちええ山口キャンペーン」も始まったよ!遠くに住んでいるおともだちも気軽にお買い物を楽しんでみてね https://t.co/8gHAv4FCIN pic.twitter.com/Mr57uO0CQI
— 山口県PR本部長ちょるる【公式】 (@choruru_318) November 24, 2020
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山口県の会話の語尾に用いられる「ちょるる」がネーミングの由来となっている「ちょるる」。頭は「山」、顔は「口」で山口を表現しています。ちなみに髪の色のグリーンは「自然」、上半身のオレンジは「歴史」、下半身のレッドは「グルメ」をイメージしているとのこと。歴史推しなのが山口県らしいですね。
PR動画では、ちょるるが山口県のさまざまな「ぶちええとこ」をご紹介。小さな子供たちから大人たちまで、老若男女問わずすべての人に山口の魅力を知って貰うおうと、かわいくお仕事に奮闘しています。
こちらの動画では、山口県の伝統的な民芸品「金魚ちょうちん」作りにちょるるがチェレンジ。いちいち動きが可愛らしくて癒されます。他にも、不思議な力を持つ「YAMAGUCHI MAGIC!」の魅力が詰まった動画を定期的にしているので、ぜひチェックしてみてください!
映像図鑑
さまざまな歴史的な名称が残る山口県の中でもイチオシのスポットやグルメ・カルチャーを美しい映像で描き、発信する「山口映像図鑑」。これまで180本あまりの作品が公開されていますが、そのどれもが30秒程度という限られた時間の中でも豊かな物語を感じさせる印象深い内容になっています。
こちらは、維新の原動力となったことでも有名な山口県屈指の名所・松下村塾を紹介した動画です。美しい音楽と映像が心を静かに打つエモーショナルな一本に仕上がっていますよね。
ご当地グルメ「長門のふぐ」も映像図鑑の手にかかるとこんなにスタイリッシュな姿に様変わり。
ぐつぐつと煮え立った下関の「あんこう鍋」。映像の冒頭にいちばん美味しそうな瞬間を持ってくる心憎い一本です。あー、お腹が減ってしょうがない。
「山口県を満喫する二泊三日の旅」をコンセプトに制作されたこちらのPR動画では、歴史・ご当地グルメ・絶景・温泉と旅行に行きたくなるすべての要素が詰まっている観光PRのお手本のような内容になっています。旅行の具体的なモデルケースとしても活用でき、映像と音楽メインで海外の観光客の視聴(インバウンド向け)にも対応するユーティリティの高さにも注目です。
#やまぐち映像図鑑 179【シュノーケリング体験】
阿武の海は海水の透明度が高く、水面に顔をつければすぐ様々な海の生き物に出会える。
インストラクターと一緒に穴場のシュノーケルスポットを泳いで、海を最大限に満喫しよう。#山口県 #阿武町 #シュノーケリング体験https://t.co/fcc4jz902X pic.twitter.com/8pq3RXajEA— やまぐち映像図鑑_official (@oidemase_movie) December 23, 2019
YouTube動画だけでなく、TwitterやFacebook上でも短編の動画を積極的に発信。PRにおける映像の重要性や訴求力の高さを再確認します。
まとめ
いかがだったでしょうか。今回はゆるキャラと映像図鑑という斬新な形でPRを展開する山口県の取り組み「YAMAGUCHI MAGIC!」をお届けしました。
ゆるキャラには世代を問わず愛されるキャラクターの魅力や取っ付きやすさがありますし、地域のエリア・スポットを観光図鑑としてアーカイブ化することには、その土地の魅力をより細かく深掘りすることができる点、観光ガイドの手引きとして観光客に利用されやすい点で大きなメリットがあります。
「旅行する県は決まっているけど、どこに行こうか迷ってる」なんてときに「やまぐち映像図鑑」のようなものがあったらとても便利ですよね。
以前ご紹介した北海道では初音ミクをガイド役に、みんなのお気に入りの景色を集めて作るインタラクティブ形式の「未来ノート」を展開していましたが、映像を活用した観光スポットのアーカイブ化が他県にも広まっていくことは間違いないでしょう。
今後も何かおもしろい自治体に取り組みを見つけたら、ご紹介していくつもりです。お楽しみに!