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料理動画・レシピ動画を”美味しそう”に撮影する方法

料理動画・レシピ動画を”美味しそう”に撮影する方法

真俯瞰で調理工程を撮影した料理動画・レシピ動画を一度は目にしたことがあるのではないでしょうか。エレファントストーンにもそのような動画の制作依頼が以前よりも増えつつあります。実際に撮影をしてみると、美味しそうな画を撮影するためには、照明とカメラの設定が大切だということがわかりました。

2015年頃〜料理動画が登場

以前は料理のレシピを確認する際、レシピサイトで材料や工程を確認したり、人から説明を受けたりするのが一般的でした。しかし2015年頃を皮切りに、料理動画メディアが次々と登場しはじめます。

3分〜10分程度の長めの動画が多かったものの、反響がいいのは短尺な動画。次第に1分程度で手軽にさくさくと視聴できる動画が主流となっていきました。こういった動画は主に「YouTube」や「Instagram」、「Facebook」などのSNSで配信、拡散されています。また最近は「DELISH KITCHEN」や「kurashiru[クラシル]」といった料理動画アプリも高い人気を誇っています。

美味しそうに撮影するためには「照明」が重要

真俯瞰で撮影する場合

料理動画の多くは真俯瞰で食べ物を撮影しています。そこで大事なのは、影がでないようにすること。正面のライトがキーライト(主光源)の役割を果たします。そして、左右2つのライトで、キーライトでできる影を消します。

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こうすると、バックライトを使わなくていいので料理をする人の邪魔にならず、きれいに真俯瞰の画を撮影できます。

斜俯瞰で撮影する場合

斜俯瞰の画を撮影する場合は、手持ちで照明をもうひとつ追加します。

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これはシズルショットを撮影する時のためで、あるのとないのとでは、映像の仕上がりが大きく変わります。照明では変な影が出ないようにするのと、包丁などを使う際に反射しないようにするのがポイントです。

カメラはLog設定を避けるのがベター

食べ物系はお客様がその場でモニターを見ながらチェックする場合も多いため、色が濃く出るようにカメラの設定をします。人物や建物を撮影する際は基本的にLogで撮影しますが、食べ物の場合はビデオノイズが出てしまったり食べ物の質感が出にくかったり、編集時にカラコレがしにくかったり……と問題点がいくつかあります。

以下の写真がLogで撮影したものとBT709で撮影したものです。映像の映りに違いがありますが、カラコレするとその違いがさらに明白です。

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Log撮影したものは色がのりにくいうえに、コントラストがはっきりしません。食べ物の質感も出にくいです。こうしたことから、食べ物を撮影する時のLog撮影はおすすめしません。

シズルショットのポイントは「強めなライト」

先述したシズルショット。シズルという言葉は英語(sizzle)で、肉がジュージューと焼けている状態で、見る人の食欲をそそる表現をする時に使います。

シズルショットを撮影する際のポイントは、ライトを少し強めに当てること。照明の項目で「斜俯瞰の画を撮る時にライトをひとつ追加した」と説明しました。それは水分や油分をよりはっきり見せるためです。ひとつのライトがあるかないかだけで、シズル感に大きな違いが出ます。

まとめ

料理系の動画を制作する際は、撮影時の”光”と”色”が重要になってきます。料理を美味しそうに撮影して、多くの方に「このご飯食べたい!」と感じてもらいましょう!

この記事を書いた人

ZOOREL編集部
エレファントストーンが運営する「ZOOREL」の編集部です!映像のトレンドにまつわることなどをピックアップしてご紹介します。

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