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茨城、都道府県初の“公式Vtuber起用”で一気に再生数大幅アップ

茨城、都道府県初の“公式Vtuber起用”で一気に再生数大幅アップ

都道府県「魅力度ランキング」で7年連続最下位だった茨城県が、昨年2020年度の最新ランキングでは42位に浮上したきっかけに「官民一体となった動画戦略」があることを前回ご紹介しました。旺盛なチャレンジ精神で観るものを楽しませてくれている「いばキラTV」。実はそのやり口はまだまだ終わりません! VTuber戦略を今回は紹介します。

 全国初! オフィシャルVTuber「茨ひより」

今では全国の都道府県一の登録者数(14.2万人)を誇る人気チャンネルですが、3〜4年前までは「日本一魅力がない県」という汚名を逆手にとった自虐プロモーションを展開するものの、魅力アップに全く結びつかず、試行錯誤を繰り返す苦難の時期が続いていたそうです。

そこで、官民の緊密な連携のもと「いばらきビリ県脱出連絡会議」を発足し、「好きな人には刺さる」情報発信を中心としたPRに方針転換。その一貫として生まれたのが、2018年8月には全国の自治体で初となる県公認のVTuber「茨ひより」です。

茨城県バーチャル広報課YouTubeチームのアナウンサーという設定がユニークですよね。

ブレイクは「あつ森」の配信

もちろん観光動画の出演者をVTuberに変えたというだけではありません。なんと、世界的な大ヒットゲーム「あつまれ動物の森」のプレー実況動画を行い大ブレイク。「茨ひより」の認知度は高まり、本動画の視聴回数は24万回(2021年3月時)を超えています。

観光スポットやご当地グルメ、地方ならではの特産品の紹介動画を1万本近く公開していた「いばキラTV」ですが、その当時はどの動画も再生回数は数千回程度に伸び悩んでいたそうなので、比較すると(再生数は約100倍…)彼女の人気ぶりがよく分かります。

歌ってみた…もう一度言う…茨城県が公式で歌ってみたをする時代

まさかの「歌ってみた動画」も公開。県公式でここまでやるとは……良い意味でまったく節操がなく、「いばキラTV」のバーチャルYouTuberにかける本気度を感じさせてくれる渾身の一本です。

これまでこうしたニコニコ動画派生であったりアニメ・漫画調のものは昭和から続く三鷹市のポスターのような一部の例外を除いて公共では否定的な見方もあったのは間違いありません。しかし、今は令和、「都道府県」が「公式」で「歌ってみた」をする時代なんです。

バンジージャンプもVtuberなら簡単?

生身の人間では実現不可能な企画も容易に遂行できるVtuberのメリットを活かした一本が、こちらの動画です。

マンネリ化しやすい観光エリアの紹介も、VTuberならではの奇抜なアイデアで斬新で娯楽性の高いものに。国内最大級の長さと高さを誇る竜神大吊り橋から「茨ひより」がバンジージャンプする上の動画では、編集技術の高さも光り、実録以上に臨場感が楽しめる最高の一本になっています。

すでにTikTokにも挑戦。多チャンネル化でますます人気に

YouTubeチャンネルの他にも、コロナパンデミックで観光業界に逆風が吹き荒れる中、「オンラインメロン狩り」など新たなメディア戦略を展開している茨城県。

多様な媒体を活用し、視聴者の意見や要望、感想を内容に反映させたインタラクティブな情報発信を心がけており、全国の都道府県に先駆けて「TikTok」の公式アカウントも作成しています。

@zerotenhirotoさらにバズるまで残り67回     #ひろと#ゼロテン#あるある#茨城県#バンジー♬ オリジナル楽曲 – ⚪️ – 多分まだJK

今年の元旦には「大洗磯神社」の初日の出をライブ配信し話題を呼びました。SNSとも緊密に連動した「いばキラTV」の動向から今後も目が離せません。

まとめ

今回は、「日本一魅力のない県」という不名誉を挽回するため、YouTubeを活用しさまざまなコンテンツ作りを行なっている茨城県の取り組みを2回に渡りお届けしました。

なにかと軽視されがちな茨城県ですが、豊かな森林に囲まれ、キャンプ場でのアウトドアなど体験スポットが数多くあるその土地柄は、アドベンチャーツーリズムに適した観光地として大きなアドバンテージを持っています。

その秘められたポテンシャルの高さを有名芸能人やVTuber、ゆるキャラを起用し、手を変え品を変えさまざまな角度から発信している「いばキラTV」の貪欲さとチャンレンジ精神は、とても素敵ですよね。今後も地方自治体のYouTubeチャンネルで面白いものがあれば、継続してご紹介していくつもりです。お楽しみに!

魅力度ランキング大幅アップ! 茨城県のYouTubeでの取り組みとは

この記事を書いた人

ZOOREL編集部/コスモス武田
慶應義塾大学卒。大学時代から文学や映画に傾倒。缶チューハイとモツ煮込みが大好き。映画とマンガと音楽が至福のツマミ。

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