MARKETING
SNSを活用した動画マーケティングが必須の時代。媒体ごとの特徴を比較してみよう
動画マーケティングのポイントとして、動画の構成やクオリティ、再生時間などつい動画そのものに注目してしまうケースが多いと思われますが、動画そのものだけでなく、どのプラットフォームでどのように配信するかも重要なポイントです。
SNSが普及した現代では一つひとつのプラットフォームに特徴があり、宣伝したいモノやコトがどのプラットフォームに最適か見極めることが必要です。
実際、お客様から当サイトを運営しているエレファントストーンへ「作った動画をどう活用すればいいか分からない」という声がよく寄せられます。
今回はそういった方へ向けて、特にユーザー数の多い、「Twitter」「Instagram」「Facebook」「YouTube」の4つの動画配信プラットフォームの宣伝方法の特徴と、ターゲティング方法を中心にご紹介します。
動画配信プラットフォームの基本データ
視聴者のターゲットを選ぶには、まずSNSや動画配信サイトのユーザー数や年代層など基本のデータが必要となります。主に2019年の全世界でのユーザー数、国内でのユーザー数、年代層をまとめました。
10~20代のユーザーが中心のTwitterとInstagramは国内でのユーザー数が多いのが特徴。Facebookは近年国内での利用者数は減少しておりますが、全世界でのユーザー数は堂々たる1位。YouTubeは幅広い年代層の利用と、全世界と国内どちらもユーザー数の多い動画配信サイトです。
各プラットフォームの特徴とターゲティング
■動画広告(プロモビデオ)の特徴
・タイムラインに表示され自動再生される
・音声はなく、動画をクリックするとフルスクリーンになり音声が入る
・動画の長さは最長2分20秒
(特定の条件を満たすと、より長い動画をアップロードできる)
■ターゲティング
年齢や性別といったユーザーの属性はもちろんのこと、関心や本音に合わせてターゲティングできるのがTwitterのポイントといえます。
・特定アカウントをフォローしているユーザーや類似したユーザーを絞るフォロワーターゲティング
・ユーザーのツイート内容や検索ワードなど興味のあるトピックスを分析するキーワードターゲティング
など
■動画広告の特徴
・動画の長さは60秒以内
・正方形(1:1)でアップロードされることが多いものの、横型(1.91:1)、縦型(4:5)も使用可能
*ストーリーズ広告の場合、アスペクト比は縦型(9:16)です。
■ターゲティング
Instagramでできるターゲティングは、基本的なSNS広告とほぼ同じです。
・年齢、性別によるユーザー属性ターゲティング
・オンライン上での行動からユーザーの興味や関心などを分析する行動ターゲティング
など
■動画広告の特徴
・タイムラインをスクロールすると動画が自動再生される
2017年から導入された動画再生方法で、クリック式の動画より視聴者数が増えています。
・Facebookフィード、Marketplace、Messengerホームは最大240分の動画に対応している
■ターゲティング
Facebookは実名登録のため、ほかのプラットフォームよりも精度が高いターゲティングが可能です。
・地域や年齢など属性、学歴や職歴、デバイスやアプリの利用状況から、広告に興味を持ちそうなターゲットを選出するコアオーディエンス
・Webサイトの訪問者や自社の顧客データとFacebookのユーザーデータをマッチングさせたカスタムオーディエンス
・カスタムオーディエンスや「いいね!」しているユーザーに類似している類似オーディエンス
など
YouTube
■動画広告の特徴
YouTubeでは、複数の広告方法から適したものを選択することができます。YouTubeの広告フォーマットに関する詳細はこちら!
・動画広告はGoogleの広告を通じてYouTubeとウェブ全体に表示される
・動画の長さは3分未満に収めることをYouTube公式が推奨している
・動画配信サイトでは一番のユーザー数を誇る
・2019年6月より、ブランドによるAR(拡張現実)広告の配信が可能になった
■ターゲティング
ユーザー属性や興味/関心によるターゲティング以外に、下記のようなターゲティングが可能です。
・動画やTrueView 広告、YouTube チャンネルの操作履歴に基づいた動画リマーケティング
・指定した特定のトピックに関する動画を視聴しているユーザーに広告を表示するトピックターゲティング
・動画広告のフォーマットと指定したキーワードに応じて、YouTubeの動画やチャンネルに動画広告を表示するキーワードターゲティング
など
動画マーケティング5つのポイント
1. ターゲットを明確にする
「動画」といってもその用途はさまざまです。まずはターゲットを明確にして、動画のゴールを設定しましょう。どれだけユーザーの気持ちになって考えられるかで、動画の効果は変わってくるからです。
ターゲットを明確にするときはペルソナ設定を行い、ターゲットにしたい1人~3人の職業、年齢、性別、住んでいるところ、家族構成、趣味などを書き出してみましょう。 大勢をターゲットにして当たり障りのない動画にするよりも、1人へ向けた動画を作成して、それに共感してくれる人たちを集めたほうが、反応率を高めることができるのです。
2. ストーリー性があると記憶に残る
似たような動画がないか競合チェックをしてみましょう。動画をいくつか見ていくと、人気のある動画の共通点に気づくはずです。それは、「商品」を紹介する動画ではなく「ストーリー仕立て」になっている動画です。
動画では、商品やサービスそのものを伝えるのではなく、その背景にある物語を伝えることで、ユーザーの心を揺さぶることができます。動画の利点を生かすためにも、ストーリー仕立てにするとよいことを覚えておきましょう。
3. シンプルにわかりやすく
YouTubeのスキップ可能な動画広告では、最初の5秒が経過すると「スキップ」と表示されたボタンが現れ、広告を中断することができます。つまり最初の5秒間に広告を見て「興味はない」と思われてしまえば、動画の続きを見てもらうことはできません。
また、スキップ不可の動画広告の場合も同様で、最初に少し見て「自分には関係ない」と思われてしまえば、動画をじっくり見てもらうことはできません。そのため動画広告は最初の5秒~10秒が特に肝心です。「伝えたいコアメッセージは何か?」を明確にして、シンプルでわかりやすく伝えるように努力しましょう。
4. CTA(Call to Action)ボタンを忘れない
動画を作成したら、その動画を見た後でユーザーにどんなアクションを起こしてほしいのか考えてみましょう。 動画を見終わったタイミングでアクションが起こしやすいように、ランディングページのリンクや問い合わせ先を表示したCTAボタンを表示することで、ユーザーをうまく誘導することができます。
動画の最後に「興味がある人は下記のリンクをクリックしてください」など一言加えることも、背中を一押しするフレーズになるかもしれません。
5. アクセス解析で最適化を行う
動画はバナー広告やWebサイトのデザインと同じで、常に改善していく必要があります。特に、動画広告をはじめ、トップページやランディングページに設置してあるような動画は、効果測定をしながら改善していくことが重要です。
例えばYouTubeにアップした動画には、再生回数、ユーザー層、再生場所、トラフィックソース、視聴者維持率がわかるアクセス解析を利用することができます。2種類以上の動画を用意して、どちらの反応が高いのか調べて、最適化を行っていくのとよいでしょう。
まとめ
SNSや動画配信サービスは、ターゲットや目的、動画の内容などに応じて使い分けをすることをおすすめします。一度配信して終わりではなく、何度も見直しや改善をしていきながら、動画の反応率を高めていましょう。
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