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修学旅行はVRで。映像体験が修学旅行を変える

修学旅行はVRで。映像体験が修学旅行を変える

7月といえば修学旅行の季節です。ところが、近年は学校の行事は取りやめになることが増えています。修学旅行もその一つです。そこで代わって登場したのが、バーチャル修学旅行、VR修学旅行です。動画・映像の力で学生たちに何とか修学旅行を楽しんでもらおうとしています。

修学旅行を映像で。JTBの取り組み

JTBはリアルとVRを融合させた新感覚体験プログラム「バーチャル修学旅行360」をすでに商品化。昨年10月に第一弾の京都・奈良編を発売し、今年7月1日からは第二弾となる日光編を売り出しました。

VRゴーグルを使ったVR体験、360度で見られることが一つの特徴になっています。また、今後修学旅行に行けるようになったとしても事前の学習に使えることが売りです。

「バーチャル修学旅行360 日光編」の特徴

(1) 事前学習での利用を想定したプログラム

映像体験の中に歴史や自然など学習要素を豊富に取り入れ、子どもたちが楽しみながら学べるよう工夫しました。旅行前にこうした学習に取り組むことにより、旅行先でのものの見方に変化が生まれ、修学旅行を通した学びがさらに深まることが期待できます。

(2) 修学旅行を通してSDGsについて学べるプログラム

映像と映像の間に日光の歴史、文化、自然をSDGs(持続可能な開発目標)の視点から考えるワークを取り入れ、子どもたちが持続可能な社会の大切さや、その創り手としての資質・能力を身につけられるよう工夫しました。

「バーチャル修学旅行360 日光編」概要

(1)映像体験スポット:
日光東照宮、華厳の滝、中禅寺湖、戦場ヶ原、足尾銅山

(2)所要時間:
標準90分 (45分授業×連続2コマ)

(3)体験場所:
学校の体育館、教室等

(4)体験の流れ:
・添乗員の案内に従って、指定されたVR映像や2D映像を順番に視聴
・映像と映像の間では添乗員が、日光に関するクイズやSDGsに関するワークを出題

(5)映像視聴方法
・VR映像:専用レンタルスマートフォンにVRゴーグルを装着して視聴
・2D映像:学校のスクリーンやモニターにて視聴

(6)販売価格:
小・中学生1名あたり 2,970円(税込)  ※最少催行人員70名

(7)予約開始日:
2021年7月1日(木)

(8)提供開始日:
2021年9月1日(水)

果たして生徒の満足度は?

気になるのが生徒の満足度です。修学旅行の楽しさは普段いけない土地へ赴き勉強するだけでなく、その空気感を知ること。食事、お土産、友達と夜語らうことなど学習的には“無駄”といえる場所にあるともいえるからです。

しかし、その点も心配なさそうです。JTBによると参加者アンケートでは、回答者の86.6%が「満足した」、94.6%が「現地を訪れてみたくなった」と回答するなど、満足度や来訪意欲向上に高い効果がみられました。とのこと。

新しい修学旅行は学校で寝泊まりしながらVR体験をするなんて時代が当たり前に来るのかもしれませんね。

この記事を書いた人

ZOOREL編集部/黄鳥木竜
慶應義塾大学経済学部、東京大学大学院情報学環教育部で学ぶ。複数のサイトを運営しZOORELでも編集及び寄稿。引きこもりに対して「開けこもり」を自称。毎日、知的好奇心をくすぐる何かを求めて街を徘徊するも現在は自粛中。

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