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今だからこそ海外へPR動画を届ける「名古屋」「愛知」の挑戦が素敵

今だからこそ海外へPR動画を届ける「名古屋」「愛知」の挑戦が素敵

動画・映像を使った観光PRは今や新しいプロモーション手段として定着してきています。その中でも特段力を入れているのが名古屋です。インバウンド需要の回復を待ってPRをするのではなく「渡航が可能になる未来を見据えてPRをする」方法です。

名古屋

名古屋は8月11日(水)に「COOL! NAGOYA」として2年目の取り組みとなる動画をYouTubeで公開しました。

「WELLNESS編」「AMUSEMENT編」と2つ分けての公開です。特徴を愛知県はこう述べています。

・特徴

①台湾・ベトナム・タイなど、アジア地域の20~30代をターゲットにした動画(タイ、台湾、韓国の留学生がキャストとして登場)。

②対象市場の外国人とミーティングを行い、旅行者が求めている観光コンテンツを抽出し、名古屋が有している観光資源を活かしながら動画を制作。

③魅力の乏しい都市としてのイメージを払拭するため、EDM(Electronic Dance Music)と映像をシンクロさせた動画で展開し、コロナ収束後、名古屋に行ってみたくなるような内容に仕上げた。

早く渡航が可能になるのはアジアのタイ、台湾、韓国といった地域ではないかと想定しアジア地域の多様性を意識。多国籍にキャストを出演させるなど、外国人の視点を取入れ、軽快で躍動感のある展開をしつつも、BGMに和の要素を取り入れるなど、COOLな映像になっています。

愛知県はPR動画大国に

愛知県は名古屋に限らずPR動画に力を入れています。

7月26日には体験型旅行商品4つ「瀬戸焼」「西尾の抹茶体験」「手筒花火の製作体験」「なごやめしと居酒屋体験」をピックアップし、観光コンベンション局の公式YouTubeチャンネル「Aichi Tourism Bureau」で公開しています。

こちらは英語圏の旅行者向けの動画のため現時点での対応言語は英語のみとなっています。

発奮の材料は「愛知県に魅力がなかった」こと

こうした「COOL? NAGOYA」の動きは「都市ブランドイメージ調査」の反省によるものです。

2016年、2018年に札幌・東京・横浜・京都・大阪・神戸・福岡・名古屋の国内主要8都市を対象に「都市ブランドイメージ調査」で調査したところ愛知県は「最も魅力に欠ける都市」で一位、「最も魅力的に感じる都市」で2回連続で最下位となってしまったという。

「最も訪れたくない街」でも1位になってしまい、愛知県の観光を見直す必要があったからです。

実際、愛知県出身の友達と愛知の観光をした時には「ひつまぶし」「味噌カツ」「地鶏」などのなごやめしはあるものの、観光地としていくべき場所は余りないというような言い分でした。結局、その日は愛知から少し出て静岡県に行ったという笑えない逸話があります。

このように名古屋は大都市として栄えてはいるものの、一方で観光地として見直しを測った結果がPR動画で外国人を相手に良いところをばんばん出していこうという作戦です。そして、動画で見ていると愛知県の広さを実感、さらには「手筒花火体験」などこれまで知らなかったスポットを知ることができました。

PR動画が実際のどのような効果をあげるのかは渡航が可能になって数年たたないとわかりません。しかし、今の情勢をピンチと捉えずに前向きに投資をしていく姿はとても素晴らしいと思います。

この記事を書いた人

ZOOREL編集部/黄鳥木竜
慶應義塾大学経済学部、東京大学大学院情報学環教育部で学ぶ。複数のサイトを運営しZOORELでも編集及び寄稿。引きこもりに対して「開けこもり」を自称。毎日、知的好奇心をくすぐる何かを求めて街を徘徊もコロナで自粛中。

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