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史上最強の旅行に関する映像4選
エレファントストーンでは地方創生に特化した映像づくりを行っています。その一環として「フィルさと」にて事例紹介も行っています。
過去にはフィルさとや他者の事例として日本の地方がどれだけ魅力にあふれているのかを紹介してきました。今回は世界です。
Bucketlistly Blog「これまでで最も優れた20の旅行に関する映像・動画(原題:20 Most Creative Travel Videos Of All Time)」より編集部がピックアップした動画を紹介します。
Watchtower of Turkey
Watchtower of Turkey from Leonardo Dalessandri on Vimeo.
トルコへの旅行を映像にしたもので「短編映画」と紹介するサイトすらあります。もの悲しいBGMとカメラの角度や視点が考え抜かれていて1つの大作映画のイントロのような仕上がりになっています。
Bestof Vimeo2014にノミネートされ、製作者の若きイタリア人レアンドロ・ダレッサンドリは世界中のクリエイターから仕事のオファーが舞い込んだのだとか。
たった3分で使ったトラックは280。Bucketlistly Blogは通常自分たちは6分で50のトラックを作るのにも5日かかっていて、手の込んだ仕上がりであることが書かれています。ダレッサンドリによると音楽とBGMがいかに映像にとって重要かを説いているそうです。
In Japan
トルコの次は日本です。自分たちにとって日本は身近だからこそ、外国人が撮影した日本というのは新しい刺激に満ち溢れています。「フィルさと」では「ウチのまち、何もないからねぇ」なんて言わないで。裏庭のひょっこりタヌキとか散歩道の竹林とか、当たり前だと思っているものが実はとびっきりの宝物だったりするんです。」と記載していますが、地域はおろか日本の魅力にも気づけていないのかもしれません。
2015年にヴィンセント・アーバンが撮影した「In Japan」は満員の電車の出発シーンから始まり、神社、寺や剣道といったいかにも外国人が好きそうなシーンから何気ないおじさんや踊り、繁華街の映像など目まぐるしくシーンが入れ替わります。
Bucketlistly Blogは「人々のエネルギー、豊かでカラフルな文化、アトラクションを完璧に捉えながら、スローモーション、ハイパーラプス、タイムラプス、ドローンショットで映画全体のバランスを取っている」と評しています。どことなく忙しくてせわしない日本を映像でもそのようなペースで見せたのかなと思いました。
Road Story Vietnam
ゲオルギー・タラソフによるベトナムを旅する男の映像です。これまでで紹介してきた作品は人々の登場はあってもあくまで第三者視点だったり、その地域の映像が主のものでした。
こちらはベトナムを旅する彼の兄弟が歩き、自転車に乗り、バイクに乗るという物語風になっていてサッカーをして地元の人と交流をしたり、アメリカのドラマを見ているような興味を引く作りになっています。
自分に置き換えて旅をしたような気分になれる明るい雰囲気の映像ですね。Bucketlistly Blogは「ストーリーテリング」の達人とタラソフ兄弟のことを評しています。
The Gallapagos
これまでの映像は良く練られていて映像の技術も音楽も一流のものでした。そこまでは技術的にも予算的にも難しいんだよなーと言う人へ向けて紹介したいのが、「The Gallapagos」です。
ガラパゴス諸島へアンドリュー・ノートンが旅行した時のものですが、冒頭は妻へのスカイプで電話をかけるところから始まります。旅行での風景をそのまま切り取っていて非常にシンプルながら、それを妻との会話、イラストで間をつなげるというアイデアは低予算でも実現できるアイデア大賞と呼べるでしょう。
Bucketlistly Blogは「コンセプトは非常にシンプルでエレガントに実行されている」「イラストで別の次元へ押し上げた」とミニマルなつくりを評価しています。
以上4つの海外制作の旅行動画を紹介しました。一人ひとりアプローチの仕方は違いますが、日本の観光ムービー、旅行動画にはない新鮮な編集方法は自分たちの魅力を切り取る方法として一考の余地があるのではないでしょうか。