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福島県では「企業PRの動画配信」を行っている

福島県では「企業PRの動画配信」を行っている

ここ最近、自治体がみずから映像を活用してシティプロモーションをしたり、まちおこしを行う動きが活発になっています。前回は、映像センスと企画力が光る福島県の事例をご紹介しましたが、今回は同県が行なっている「企業PRの配信事業」についてお届けします。
どの動画も福島県で働く仕事の魅力がギュッとつまった真摯な作品に仕上がっているのでぜひチェックしてみて下さい。

県内の企業の魅力を動画で配信する「ふくしまのしごと、みてみよう」プロジェクト

福島県では、県内の企業の魅力を知ってもらうため、平成29年から映像を積極的に活用し、会社のトップや若手のインタビューを盛り込んだ「企業PR動画」を幅広い層へ向けて発信しています。

配信事業の記念すべき第一弾として制作されたのが、福島県駅前に本社がある古紙回収事業を行なっている株式会社こんののPR動画です。

“リサイクル業から感動業へ。人を大切にする会社”という冒頭のナレーションが印象的です。同社は、2021年に創業70周年を迎える歴史のある企業で、現在札幌から東京にかけて9箇所の営業所を展開しています。

「エゴからエコへ、地球にやさしいココロジー」という会社のスローガンもキャッチャーで素敵です。業務内容や社風、社員の人柄がひとつひとつクリアに伝わるPR動画になっています。

“世界の紙おむつ”を紹介するエリエールのPR動画

福島県で働く魅力を伝える配信事業の最新のコンテンツがこちら「福島県エリエールプロジェクト」のPR動画です。

認知度抜群の紙おむつ、生理用品ブランド「エリエール」ですが、生産拠点は福島県にあったんですね。恥ずかしながら、はじめて知りました。

極めて身近な商品であり、私たちの暮らしに欠かせぬ「エリエール」ですが、動画を見ると専門的な知識と技能に習熟したプロフェッショナルな集団に手により、徹底した品質管理がなされ生産された高品質なプロダクトであることが節々から伝わってきます。

グローバルに展開されている商品でもあり、自分が作った商品が世界中の人々の手にわたる「モノづくりのよろこび」に溢れた実直なPR動画です。

地元メーカーの矜持を感じる「暁精機株式会社」のPR動画

豊かな自然に恵まれた福島からグローバルに繋がるプロダクトを手掛けている企業のPR動画をもう一つ。

こちらは南会津の温泉地に程近い環境で自動車部品を中心に手がける輸送機器メーカー「暁精機株式会社」の企業PR動画です。

同社では、地の利を生かし、材料調達から加工完成品まで一貫した工程管理のもと行い、高品質な製品を提供。大手メーカーとの関わりも深く、「ものづくりを生き甲斐」にすることで地域に貢献し、ひいては世界と繋がろうという地元メーカーとしての矜持とフィロソフィー、そして社内の雰囲気の良さを強く感じる情熱的なプロモーション動画になっています。

まとめ

取り上げされていただいたものはどれも、企業の自社サイトとかではなく福島の今を知る動画スペシャルサイト「FUKUSHIMA NOW」の特設ページで一般公開されています。どの作品も福島県の雇用労政課のプロジェクト「ふくしまのしごと、みてみよう」の一環として製作されており、地域で働くことのやりがいが伝わる実直で情熱的な企業PR動画になっているのではないでしょうか。

同サイトでは、企業PRの配信事業の他にも「ふくしまオススメ情報」「復興のあゆみ」「ふくしまの未来」「ふくしまをつくる人々」など同県の魅力を伝えるコンテンツを動画で発信しています。

そのなかには、世界的アニメ『新世紀エヴァンゲリオン』で誰もがその名を知るGAINAXが手がけたアニメーション作品も配信されており、ふくしまの未来への思いがつまった素敵な内容になっているので、また機会があったら同県の映像プロジェクトについて深掘りしてみたいなと思っています。

他県でも映像を活用したクリエーションが加速しているので次回もそれに関連した内容をお届けするつもりです。お楽しみに!

>>映像センスと企画力が光る「福島」のPR動画

▼他の都道府県の動画・映像に関連する取り組み
>>「映像のまち」川崎、映像で街の活性化を狙え
>>演出がおもしろいシティプロモーション動画3選

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この記事を書いた人

ZOOREL編集部/コスモス武田
慶應義塾大学卒。大学時代から文学や映画に傾倒。缶チューハイとモツ煮込みが大好き。映画とマンガと音楽が至福のツマミ。

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