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サンタが男性に恋をする!?ノルウェーの郵便局が仕掛けたクリスマス動画が話題
ノルウェーの郵便局が11月23日に今年のクリスマス向けに公開した動画がYouTubeで150万再生を超えて話題になっています。
作成したのは広告代理店のPOLです。
内容は、サンタクローズがハリーと呼ばれる男性の家を訪問するところから始まります。2人はなんと家の中で鉢合わせてしまい、一目ぼれしてしまいます。ところが、サンタクロースは忙しいのですぐに消えてしまいます。以降、毎年1度クリスマスの時期に2人は1日限りの再会を楽しみにするようになります。ハリーはついにサンタクロースに向けてこう願います。
「クリスマスに欲しいのはあなた、サンタクロース」
サンタクロースはついに決断をします。それはプレゼントを配るのを郵便局(=Posten:ノルウェーの郵便局の名前)に委託するということです。こうして2人だけの時間を作ったサンタクロースとハリーはキスをして映像は締めくくります。
この動画は、ノルウェーで同性愛が合法化して(2022年で)50年になるということもあり、(郵便のPRにとどまらず)サンタクロースが男性と恋をするという内容になっています。また、「クリスマスに欲しいのはあなた、サンタクロース」というフレーズはマライア・キャリーの名曲「恋人たちのクリスマス(All I Want for Christmas Is Yo)」のオマージュです。
動画タイトルは1989年公開のロマンティックコメディ映画『恋人たちの予感(When harry met sally)』の名前を借りて「When harry met Santa」です。
すでにこの動画は公開されて1週間で世界中で話題になっています。Posten側は「私たちのサービスの柔軟性を示すことに加えて、私たちは同性愛を社会的に適切な環境に置きたいと思っています」と声明を述べています。実際にノルウェーの郵便局では約14,000人の従業員を抱えていますが年齢、性別、宗教、性的指向、民族性がバラバラだといいます。
『Brandinginasia』は「素晴らしく撮影され、完璧にキャストされた。すべての人々を愛し、気遣うという重要な休日のメッセージを伴う、素敵な映画作品」と絶賛。『Nerdist』は「LGBTQ+のためのクリスマスの魔法」と好意的にコメントしています。
なお、動画は30秒のショートバージョンもあります。こちらもチェックしてみて下さいね。