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なぜ、いまショート動画なの?
The Room Tourから見るWEB戦略の使い方
22日、Meta社のFacebookはReels機能を150か国以上に拡大することを発表しました。TikTokやSnapchat、同Meta社のInstagram Reelsとショート動画の流れが止まりません。なぜ、いまショート動画の流れが加速しているのでしょうか?今回は企業の具体的な取り組み事例を踏まえながら解説していきます。
FacebookがReels機能を搭載した理由
Facebookはユーザーの高齢化とともにアクティブユーザーが初めて減少(19億3,000万人から19億2,000万人)に転じるなど苦しい状況に置かれています。一方、ユーザーがサイト滞在時間に閲覧するのはショート動画が半分を占めているそう。Facebookは短い動画の強化を行うことで成長につなげようと考えられています。
ショート動画といってもその「制限」も時代とともに変わっています。InstagramのReelsスタート時は投稿する動画に15秒制限がありました。それが30秒、60秒と時代とともに伸びています。今回紹介したFacebookのReelsも昨年9月のスタートでは30秒制限がありましたが、今回60秒へと伸びています。
なぜショート動画?
ショート動画の流行は、TikTokやSnapchatを好むZ世代と呼ばれる10代の若者とともに現れました。しかし、上の年代は当初こうした流れに懐疑的でした。一つはショート動画、特にReelsはストーリーズと比べてすらも広告があまり入らず収益化が見込みにくい、もう一つは内容が教室の中でウケたような学生ノリの内輪ネタが多くビジネスに不適ではないかという疑問です。
ところが現在はビジネス上でもショート動画がたくさん活用されています。TikTokなども社をあげてビジネス活用の事例を紹介するなど本腰をあげています。それはショート動画を「入り口」として活用するのが定着したからです。
ショート動画を入り口にする動き
この場合の「入り口」とは、かつて紹介した不動産屋の活用のようにTikTokを見てお店に来てもらう、お店の知名度をあげるということだけではありません。WEBサイトやYouTubeといった他SNSへ流入させるための糸口として活用しようという流れです。
黎明期は動画・映像を使ったWEB戦略はホームページに「動画を置こう」というところからスタートしました。その後、YouTubeの発展とともにYouTubeに投稿をしよう、チャンネルを作って定期的に動画をアップロードしようという流れになりました。
こうした流れはWEBサイトやYouTubeの普及に伴って自分たちのページ、動画にたどり着かなくなったことも一因です。YouTubeに動画をあげるだけで“特別”だった時代は過ぎ、今では多様な企業から素人までがYouTubeに動画をあげています。レッドオーシャンとして今から登録者を稼いでいくのはとても難易度が高いです。
また、検索エンジンもSEO対策と呼ばれる検索結果で上位表示されるための苛烈な競争が行われており、単純に良いものを作っただけで見てもらえない時代になりました。
例えば、YouTubeで50回や100回しか再生されない動画のクオリティを見てください。数十万回のそれとそん色のないものがたくさん存在しています。彼らは「見つかっていない」だけなのです。それに対してショート動画はTikTokをはじめリコメンド力が強く、「新参」でもワンチャンスあるとみられています。つまり、気を引く動画をショート動画で投稿する→YouTubeに遷移させるorホームページやECサイトに遷移させる、という流れになっているのです。
今やショート動画は令和時代の検索エンジンと呼んでも差し支えないかもしれません。では、実際にモデルケースとしてThe Room Tourの事例を見てみましょう。
WEBサイト、YouTubeの入り口に!The Room Tourのスピード内見
ReelsをYouTubeへの入り口として上手に活用しているのが、住みたい暮らしを叶えるWEBメディアThe Room Tourさんです。
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コマ送りのルームツアーで細部まではチェックできないものの、お家の雰囲気を掴むには十分ですよね。ショート動画では、音楽セレクト、音楽に合わせた画の切り替えも非常に大切ですが、The Room Tourさんの作品はどれもセンス抜群です。
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スキマ時間のショート動画視聴でユーザーの気になる度を高め、メインとなるWEBサイトやYoutubeコンテンツに誘導する。こういったプロモーションの流れが、今後のビジネスシーンでごく当たり前のものになっていくのは間違いないでしょう。
The Room Tourさんが、月間1,000万回見られるSNSメディアとして確固たる地位を築き上げたのは、他のSNSやプラットフォームとの連携、ハッシュタグを忘れずに付けるといった地道な努力の積み重ねの賜物でもあります。オフィシャルWEBサイトにも暮らしに役立つ情報が満載なので、ぜひチェックしてみてくださいね。
まとめ
このように現在ではショート動画を皮切りにしてYouTubeや公式ホームぺージに遷移させる流れがWEB戦略として一般化してきています。各SNSがショート動画に力を入れ続けており、ますますこの動きは加速していくでしょう。
ではショート動画で何か気になる、クリックさせるためにはどのような動画を作っていけばいいのでしょうか。次回はケーススタディを紹介していきます。お楽しみに!
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