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“AI動画編集サービス”と“映像制作会社” 結局どちらがいいの?
こんにちは、エレファントストーン・プロデューサーの相場です。
「素材を入稿するだけでAIが動画を作ってくれるサービス」
この記事をご覧になっている方なら、見聞きされたことがあるでしょう。もしかすると、実際に使ったことがある方もいると思います。
映像を作る際、AI動画編集サービスの活用と制作会社に依頼するのでは、どちらがいいのでしょうか? 今回は両者について徹底的に比較をしていきたいと思います。
AI動画編集サービスの仕組み
AI動画編集サービスとは、素材やテロップの文言を設定するとAIが自動で動画を生成してくれるサービスです。動画編集の知識やスキルがなくても、簡単にある程度のクオリティの映像が制作可能になっています。
次に、AI動画編集サービスの使い方をおさらいしましょう。AI動画編集サービスは、サービス利用者自身が使用をします。つまり、動画づくりを内製する際のツールです。大まかに下記の流れで進んでいきます。
1.入稿フォーマットに沿って、テキスト情報や素材を入稿します。
2.AIツールが自動で編集、動画が提案されます。
3.最終微調整等を行います。
AIがテキスト情報や素材を判別して構成してくれるので、動画の知識が全くなくても、直感的にかつ簡単に動画を作ることが可能となりました。
(※各社サービスにより仕様が異なります。正確な情報は各社サービスをご確認ください。)
AI自動生成ツールのメリット・デメリットとは?
AI動画編集サービスのメリットは主に3つあると言えるでしょう。
1.手軽に制作できる
AIが自動で動画を編集してくれるため、手順に従えば誰でも簡単に動画を作ることができます。
2.短時間での制作が可能
短い動画の場合、素材とテキストを用意し、ツールに入れて書き出してから10分以内にできてしまうものもあります。
3.コストダウンが期待できる
30万円で1ヶ月作り放題など月額サービスが多いため、作れば作るだけコストダウンになります。
一言でまとめると「簡単!早い!安価にたくさん作れる!」ですね。お手持ちのスマホでパッと撮影をして、テキストを打ち込んで素材を入れて完成!と言ったお手軽さ。夢のようなツールな印象を受けますが、もちろん万能ツールではありません。AI動画編集サービスの苦手な部分についても整理をしてみましょう。
最大の課題は、“説明的”ではない、人の感情に訴えかける”エモーショナル”な表現は苦手と言えるでしょう。人の感情のツボを刺激する技術はまだまだ途上段階(裏返すと今後の伸び代)です。
制作会社のメリット・デメリットとは?
もう一方の制作会社についてポイントを整理したいと思います。制作会社に外注する際のメリットはこちらです。
1.豊富な知見と企画力
映像において核となる企画を、プロならではの知見からご提案することが可能。想定視聴ターゲットを見据えたクリエイティブな企画提案が期待できます。
2.高い撮影技術で対象物の魅力を引き出す
AIツールと異なり、撮影工程も任せることができます。撮影内容に合った機材・スタッフを集め、より効果的なアングルから対象物の魅力を引き出す撮影が期待できます。シネマティックな実景撮影はもちろん、キャストを起用してよりストーリー性のある撮影が可能です。
3.プロクリエイターの編集技術で魅力ある映像に仕上げる
商材や活用用途に合わせて、アニメーションやCG、エフェクト効果などで編集を加え、撮影した映像をより魅力的に仕上げることが可能です。
こう列挙すると、いいこと尽くしですね。笑 しかし、当然ながらデメリットもあります。
1.企画から納品まで、時間がかかる
制作会社に依頼する場合、企画から納品まで3ヶ月程度かかることが多いです。例えば、撮影日数が多かったり、一からイラストを作成したりすると、制作にかかる作業時間が増加してしまいます。制作に時間がかかる映像を作りたい場合、希望の納期に間に合わないといったこともありえます。
2.外注するため、コストがかかる
企画・撮影・編集といった映像の制作フローの各工程における、人件費と諸経費が発生します。キャストを起用したり、撮影スタジオを用意するといった場合は費用がさらに増加します。
端的にいえば、「時間とお金がかかる」です。
AI自動動画編集サービスと制作会社が制作した映像の違い
AI自動動画編集サービスと制作会社が制作した映像は、パッと見た時にどのような違いがあるのでしょうか。弊社エレファントストーンで制作した映像で見比べてみましょう。
実写映像の例
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AI自動動画編集サービスで制作した映像
こちらはエレファントストーンがAI動画編集サービスを活用して制作した不動産の紹介映像です。テロップを活用して不動産の魅力をわかりやすく伝える、説明的な映像になっています。
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制作会社が制作した映像
こちらはエレファントストーンが制作した熊本県長洲町役場様のIターン・Uターン促進映像です。文字情報での説明ではなく、町の普段の様子を映し出して長州町そのものの魅力を静かに感じさせるエモーショナルな内容になっています。
AI動画編集サービスはテンプレートに則って編集されるので、表現の幅に限界があります。アニメーション表現・モーショングラフィックスに抑揚がなく、どことなく既視感を覚えてしまう印象がある点も課題です。「目新しい表現」を求めたり、「デザイン・ディティール」をこだわったりすることを苦手としているため、競合他社と似たような動画に仕上がり差別化が図れないといったことも起こりえます。
ロゴアニメーションの例
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AI動画編集サービスで制作したロゴアニメーション
こちらは実際にAI動画編集サービスを使用して制作したロゴアニメーションです。文字のデザインがシンプル、アニメーションも単調なため、言葉を選ばずに言うと「なんか安っぽいな」という印象を受けたのではないでしょうか?
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制作会社が制作したロゴアニメーション
こちらはエレファントストーンのディレクターが手掛けたアニメーションです。文字のデザインやアニメーションに最近の映像トレンドを落とし込んでおり、目新しさやスタイリッシュさを感じたのではないでしょうか? オリジナリティを出したい・細部までこだわって作りたい場合は制作会社にオーダーすると良いでしょう。
結局どんな映像をどっちに任せるのが良いのか?
主観も含みますが、いろんな動画を1箇所のリソースで、ではなく、各リソースの特徴を理解して使い分けることで、コストとストレスを減らしながら、満足の行く動画づくりが出来ると考えています。「情報(インフォメーション)」を伝えることを目的に、コストを抑えて早く動画を作りたい場合には、AI動画編集サービスをおすすめ出来ます。
一方、細部の表現や演出にこだわり、視聴者の感情を揺さぶる「感情的(エモーショナル)」な動画を作りたい場合には、映像のプロである制作会社をおすすめします。予算や納品までのスケジュール感は、相談の段階で制作会社に質問すると良いでしょう。
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