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思わず行きたくなる施設紹介映像4選
人と直接会って話すことが限られるようになり変化したことの1つとして、オンラインを通じて旅行を疑似体験したり、施設を見学したりできるようになったことが挙げられます。
実際に現地に足を運ぶ前に、動画コンテンツを視聴して情報を十分にリサーチする機会が以前よりグッと増えていることを実感されている方も多くいらっしゃるのではないでしょうか。
そこで今回は、集客アップや認知度向上のために施設紹介動画が活用されたモデルケースを4つピックアップしてご紹介いたします。
施設紹介動画とは?
現在、学校や企業オフィス、レジャー施設やホテルなど、さまざまな施設が採用や集客のために動画を活用しています。
そのユースケースは多岐にわたり、施設の内観・外観にまつわる映像だけでなく「施設をどうやって利用するのか?」「多くの選択肢からその施設を選ぶメリットはなにか?」「どのような人を対象として施設が造られたのか?」といった利用者の疑問や悩みに応えるタイプの動画も数多く制作されています。
それでは、テキストや写真にはない施設紹介動画ならではの特徴とは一体どこにあるのでしょうか?
特徴
・施設の景観や世界観をよりリアルに伝えることができる
・実際に来訪したときのイメージを具体化しやすい
・世界に向けた発信ができるため見込み客の層を拡大できる
このような特徴には、共通してアクセスまでの心理的なハードルを下がる大きな効果もあります。従来のプロモーションや広告と併用して、施設ならではの魅力を視聴者に最大限伝えることができる映像作品づくりに着手することが理想的と言えるでしょう。
以下では、この3つの特徴をうまく活かした紹介動画の成功例を4つ取り上げ、それぞれ解説していきます。
理想的な映像プレゼンテーション 国立競技場
施設を映像でプレゼンテーションする際に大切なのは、見た人に「行ってみたい」と思わせる構成や内容を意識することです。
より具体的には、気持ちを後押しし来訪の決め手となるようなカットや情報をどのように組み立てていけば良いのか深く考察しなければなりません。
東京オリンピックを機にリニューアルを果たした国立競技場の紹介動画では、冒頭にインパクトとスケール感の大きい空撮のカットを用意することで視聴者の心を掴むポイントになっています。
ナレーション、音楽とイラストを交えた映像の融合も実に見事です。約3分という時間設定、映像の構成、テンポ感も非の打ちどころがなく、素晴らしいものがあります。
広大な敷地をコンパクトに ヴェルサイユ宮殿
施設紹介動画の制作では、膨大な情報をできるだけコンパクトにまとめあげる手腕も求められます。
世界で最も華麗で豪華なヴェルサイユ宮殿の敷地面積は東京ドームおよそ220個分。こちらの紹介動画では、その広大な庭園の風景をわずか2分程度でわかりやすく案内しています。
空撮された全体映像を額縁として、各エリアの光景がそれぞれ10〜20秒程度一つの絵画のように映し出されていく表現方法を採用。由緒正しい歴史的建造物の紹介にふさわしい格式あふれる映像になっています。
なお、ヴェルサイユ宮殿は、2024年パリ五輪における乗馬種目の会場にも決まっています。日本で言うと皇居や金閣寺で乗馬が行われるイメージでしょうか。かなり意外性がありますよね。豪華絢爛な宮殿が競技場としてどんな姿に生まれ変わるのか、いまから楽しみで仕方ありません。
最先端の映像体験を! RED° TOKYO TOWER
「異次元のエンタメ体験」をスローガンに新感覚の施設紹介を行っているのが、YouTube チャンネル「RED°TV」です。こちらの映像では、2022年4月20日に東京タワー内フットタウンにオープンした日本最大規模のeスポーツパーク「RED° TOKYO TOWER」の全貌を窺い知ることができます。
まるで施設の中に内緒で潜入したような視点で、ドローンを活用して撮影されています。
最先端のXR技術を搭載したハイブリッド型施設という「これまで見たことのない世界を覗き見したい」視聴者の心理とリンクした内容になっています。
48秒のショート動画では、3〜5階の各フロアで施設のコンセプトが異なり、eモータースポーツや未体験の超人スポーツからドローン競技やレトロ/VRゲームなどの体験型コンテンツ、ポーカーなどのマインドスポーツまで、ありとあらゆるeスポーツを楽しむことができる全方位型のアミューズメント施設の魅力をぎゅっと詰め込んで紹介。
eスポーツの大会をはじめさまざまなエンターテイメントイベントの実施が続々と予定されている「RED° TOKYO TOWER」。
東京の新しいランドマークとなり得る今後大注目のアミューズメント施設ですので、他の動画もぜひチェックしてみてくださいね!
クラシックをアイデアでモダンに! 甲子園球場
野球観戦をしているときに空を舞うボールになって、スタジアムの上空を飛び回ってみたいと思ったことってありませんか?甲子園球場の紹介動画では、そんな現実では起こりえない野球ファンの妄想をVR映像を駆使することによって実現してくれています。
ドローンに360度カメラを特設し、これまでにみたことのない景色を撮影。空中散歩のラストを飾る俯瞰アングルによる映像では、まるで自分がホームランボールになったかのような錯覚すら覚えます。
誰もが訪れたことがあるクラシカルなスポーツ施設もアイデアひとつでまったく見え方が変わってくる。想像力や創意工夫の大切さを教えてくれる好例とも言える1本です。
まとめ
いかがでしたでしょうか。本記事では、施設紹介動画ならではの利点を活かしたプロモーション事例を4本取り上げてご紹介させていただきました。
・コンセプトを決めて集客のターゲットを明確にする
・施設の雰囲気や世界観を最大限に表現することができる見せ方を強く意識する
・多角的な視点で施設を捉え直し、ラインナップ豊富なコンテンツを用意する
上記ポイントを意識しながら視聴者の関心を惹きつける映像コンテンツを制作し、施設の魅力を世界へ向けて発信していきましょう。今後も施設のプロモーションに関するユニークな映像を見つけ次第、継続してお届けしていくつもりです。お楽しみに!