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映像制作未経験・新卒2年目なりにコツコツ積み重ねた結果、ついてきたのが成長。お客様との制作へのこだわりが毎日をアップデートする。【社員インタビュー#6】
こんにちは、エレファントストーンの渋井です!
みなさまの11月はいかがでしたか?
秋を感じる心地良い気候が続いていますね。1ヶ月間お疲れさまです。12月も頑張っていきましょう!
さて、今回は“社員の想いを象る”シリーズと題して連載企画でお届けしている弊社の社員インタビュー第六弾として、ディレクターの小笠原にインタビューしました。
普段の業務でのこだわりや、小笠原が考えるディレクターの在り方をご紹介します。
【ディレクター/小笠原 亮 プロフィール】
1998年生まれ。東京都小平市出身。中央大学文学部英語文学文化専攻卒業。大学ではアメリカのストリート写真を研究。軽音楽サークルで音楽活動をしながら個人的にライブ映像やストリート写真を撮影していた。趣味はギター、写真、バイク、ロングスケートボード。常にカメラを持ち歩いている。好きな写真家はSaul Leiterと保井崇志。
映像制作未経験からディレクターになって得た気づき
ーーまず初めに、小笠原さんは学生時代に映像制作を中心に勉強していたわけではないと思います。なぜ新卒で映像制作会社のディレクターとして働く決断をしたのでしょうか?
小笠原「学生時代、映像とか写真に興味があって、そこから撮影した映像を繋ぎ合わせたり、映像のストーリーを組み立てたりするオフライン編集をやってみたいなと思ったことがきっかけです。
純粋にそうしたクリエイティブに直接的に携わるお仕事って面白そうだなと思いました。そう考えて映像制作会社を探す中でエレファントストーンを見つけました。
エレファントストーンでオフライン編集をするのは主にディレクターだったということもあり、自然と映像ディレクターに興味を持ちました。ただ、おっしゃる通り大学で映像を学んでいたわけではないのでそもそものスキルが無くて、自分にやっていけるのかなと悩んだのも事実です。
それでもディレクターになろうと決めたのは、“やってもいないのに限界を決めつけるのは早いな”という気持ちがあったからですね。」
ーー“制作未経験の自分にできるか?”という葛藤を経てディレクターに挑戦されていたんですね。
小笠原「はい。他にも“ディレクターという役割になる”ということに対しても不安がありました。
自分の中で、ディレクターは自分の意見を発信して何かを決めたり判断したりするポジションだと考えていて。そうやって自分発信で物事を決定していくことに苦手意識を持っていたので、自分がなるのは難しいかなと不安でした。
ただやっぱりディレクターに惹かれて入社を決めて、実際に業務を進めていく中で、ディレクターがまず持っていなければいけない力は“相手との調整力”だと気づいたんです。
ディレクターには“自分の良い”を伝えて決断することが求められると考えていたのですが、少なくともエレファントストーンのディレクターとしてまず求められているのはお客様の意見を汲み取って整理してアウトプットする力でした。
先輩たちがお客様にヒアリングする様子や制作をディレクションしていく様子をみていく中で、自分が発信するというよりもお客様が持っている想いを引き出して形にする力を磨いていきたいと思うようになりましたね。
ーー“自分が良い”よりも“お客様にとって良い”が大切なんですね。
毎日の積み重ねが成長の加速に繋がる
ーーディレクターとして入社してから1年間、小笠原さんはどんな心意気で業務に臨んでいたのでしょうか?
小笠原「元々負けず嫌いなので、前向きな意味で人一倍勉強しなきゃいけないなと思っていました。
入社して半年は同期の強みが際立っていて焦っていましたし、“元の持っている能力が足りないな”とか、“自分が1番遅れているな”とかずっと思っていたんですよね。
これは自分の性格なのですが、どこか“無限に満足できない”感じがあって自分を過小評価しがちで。笑」
ーーご自身の強みをしっかり発揮されている印象なので意外でした。では、入社してからずっと焦燥感みたいなものがあったのでしょうか。
小笠原「いえ、入社1年目の頃にマネージャーからもらった言葉がきっかけでそのジレンマからは抜け出せたように感じます。
“自分の強みってなんだろう?”と周りと自分を比べて焦っていた時に、マネージャーとの1on1で“まだ色々な世界を知らないのに自分の幅を決めつけるのは早いから、これからゆっくり自分の強みを探していけば良い。そのために、どんな映像が好きか、どんな人と働くのが好きか、を順を追って経験して判断していくことが大切。”という言葉をもらいました。
その時、“自分に何が適しているのか”って色々経験して材料を集めてみないとそもそも判断できないな、ということに気づきました。この視点をもらったことがきっかけで、まだ焦らなくて良いんだと思えましたね。
そこから、“1〜2年目はまずは焦らずに色々やってみて、手元に判断材料を集めてみる時期にしよう。何が自分やお客様に適しているのか、はその材料を集めてから判断しよう。”と考えるようになりました。」
ーーそうだったんですね。実際に色々なことを吸収するために何か意識して行動していたのでしょうか?
小笠原「意識的に“コレを努力した!”みたいなことは正直あまり無いのですが、全ての業務にいつも全力投球で臨んでいました。案件一つひとつに対して集中して、そこから学びを得るイメージです。
具体的には、案件が終わったら必ず振り返りページを作成して“作業内容”“作業時間”“その時に感じた課題”“反省のポイント”を振り返って次回改善できるように意識づけていました。
“ディレクターって何だろう?”っていう部分さえ分からないまま仕事を始めたので、最初はがむしゃらに勉強する期間だと思って目の前のことに取り組んでいました。」
ーー日々の業務にプラスして独学で学んだというよりも、毎日の業務を通して学べることを吸収していたんですね!それは小笠原さんがご自身の成長のために普段から意識していることなのでしょうか?
小笠原「そうなのかもしれないです。ただ、自分は完璧主義で“常に成長していないといけない”という気持ちが自然と強くなりがちなので、その気持ちが強くなりすぎて自分で抱え込みすぎないように“成長”という観点を意識せずに過ごすようにしています。
“成長するために何かをしているっていう意識ではなく、コツコツ積み上げていったものを振り返ったら成長していた”というイメージが近いですね。
案件一つひとつに全力で向き合うことが、結局自分の成長に繋がっていた、という感じです!」
ーー毎日の積み重ねがあってこそ結果がついてくるというイメージでしょうか。それでは、具体的に普段はどんなところにこだわって仕事を進めていますか?
小笠原「“言われたことは当たり前にやる。”これは徹底しています。お客様やプロデューサーから依頼を受けたことは時間内に必ずやり切る意識で業務を進めます。
例えば最近までは、自分でしっかり業務のタイムマネジメントをするためにデスクにタイマーを設置して業務を区切って進めていました。
社内では“何の時間を計ってるの?”とツッコミが入ることも多かったですが。笑
そうした簡単な工夫を自分なりに実行していたことで、今では意識的にやっていたことも特別な意識をせずにできるようになってきています。
あとは、“やって当たり前の部分をいかに効率的に確実にやっていくか”、ということにもこだわっています。
例えば過去経験した案件と似たご依頼を受けた際は、今まで挑戦していなかった進行の仕方を試したり、定番の映像の演出方法を使わずにあえて新たな演出を取り入れてみたりしています。以前とは違うアプローチを試しながら最善の方法を探っていく感じです。
常に新しいアプローチを模索することで自分の視野の幅が広がると思いますし、自分が色々な視点から物事を考えられるようになれば、より良いアウトプットの実現にも繋がるかなと思っています。
“もしかしたらもっと良くなるかも?”を実践している感覚です。」
ーーそうした意識で働く中で感じるご自身の変化はありますか?
小笠原「新しいことを始めるとか、とりあえずやってみるとか、自分がまだ知らない領域に一歩踏み出すことへのモチベーションは、前と比べて高まっていますね。
業務を通して、自分が何か行動を起こせば自分も周りも動かしていけるということに気づいて、実際にそれを実行していこうと思うようになったので、そうしたマインドの部分での変化があったなと思います。
特にエレファントストーンは“やろうと思えばできる環境が整っているからこそ、そこに対して根拠を持って説得していこう。”という積極性が自分に出てきた気がしています。」
これからエレファントストーンで挑戦したいこと
ーー今後、映像ディレクターとしてどんな役割を果たしていきたいなどのイメージはありますか?
小笠原「お客様の“想い=色”と自分の“強み=色”の双方の側面に折り合いをつけて、想いを象る映像をつくっていきたいです。
最近、エレファントストーンの行動指針を改めて自分の頭に叩き込んでみた結果、ディレクターの役割は“ただ自分の色を映像に落とし込むのではなく、あくまでもお客様の想いを軸に映像をつくっていくことにある”ということを強く意識するようになりました。
元々自分の意見を持って“こうしたい”“ああしたい”と発想してアウトプットに活かしたいという想いが薄い分、映像の大きな方向性に対しては“お客様を中心として考えていこう”という考え方には共感できていて。
だからこそお客様と同じ目線でいながらも、お客様feat.小笠原のイメージでお客様を中心と考えて映像をつくっていきたいです。
今は、このお客様の色を出すっていうのを前提に、そこに“自分らしさ”をどう足していくのかを模索していっている状態でもあります。これから“自分の色が何色なのか”を明確にしていきたいですね。
現段階では映像として出てくるものの見た目(映像としての綺麗さ、鮮やかさ)へのこだわりが強みになるのかな?と考えているのですが、そこも含めて自分のブランディングについて考えていきたいです。」
ーー具体的にエレファントストーンで挑戦したいことはありますか?
小笠原「案件ベースでいうと、製品紹介のプロモーション動画などには挑戦してみたいです。
以前、“その製品のある生活を映すことで、視聴者の購買意欲を高める”ような製品紹介動画を制作したことがあるのですが、、その際に、映像をみる人に“何かを買ってみたい”“何かをやってみたい”というワクワク感を与えられるって良いなと思いました。
例えば、バンドの演奏シーンを映したMVだったら視聴者に“楽器を演奏するのって楽しそう!”というワクワクを与えられるかもしれないですよね。
映像によってポジティブな感情の変化をつくれるってすごく良いなと思っていて、だからこそ、見る人のワクワクをつくるプロモーション映像の制作をしていきたいです。」
ーー“ワクワクをつくる”ってすごく素敵ですね!
まとめ
今回のインタビューでは、小笠原の普段の業務でのこだわりや、ディレクターとしての信念をお伝えすることができたのかなと思います。小笠原さんの「コツコツ積み上げていった結果、成長がついてきたのかもしれない」という言葉が印象的でした。
“社員の想いを象る”シリーズはこちらからご覧ください!
第一弾:お客様と一緒に作る。丁寧なコミュニケーションで安心感を与えられるディレクターに【ディレクター/奥野尚之】
第二弾:良い映像とは、本当の想いを捉えた映像。エディターの枠を超えてお客様のイメージを形にする【エディター/西堀菜々子】
第三弾:一人一人の強みが会社の強みになる。展示会プロジェクトリーダーとして、会社をひとつのチームに【経営戦略室 企画課/渡辺知里】
第四弾:可能性に期待する。変化を続ける映像ベンチャー役員のリーダー論【取締役COO兼プロデューサー/伊藤 尚平】
第五弾:“縁の下に隠れ続けない” 映像ベンチャーの健やかな運営基盤をつくるコーポレートデザイン課で働く意義【経営戦略室 コーポレートデザイン課/鈴木 彩】
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