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アニメーションをワンランクアップさせるAfter Effectsの小技7選

アニメーションをワンランクアップさせるAfter Effectsの小技7選

こんにちは。エレファントストーンのエディター、西堀です!

私は基本的に毎日After Effectsを使用したアニメーション作成などの編集作業を業務として行っているのですが、時々「見ていて気持ちがいい動きを作りたいけど、いまいちしっくりこない…」「具体的に何かはわからないけど、もうひと手間工夫が必要な気がする!」と沼にハマってしまう時があります。

今回は、そんな沼にハマった時に私が試す小技をいくつかご紹介します。

意外と簡単!人物のアニメーション

人物をアニメーションさせる時、まず頭・胴・手足のイラストをパーツ分けして、一つ一つ細かい動きをつけて…と考えていくと思うのですが、工程も多く時間がかかる複雑な作業ですよね。
もちろん拘った動きをつけるときには必要な手間ですが、簡単に動きをつけて動画を華やかにしたい!ということなら、ちょっとしたひと工夫でキャラが生き生きとして見えるようになります。

小技①簡単に動きをつけたいときのおすすめエフェクト「CC Bend It」

 

After Effectsに標準で入っているエフェクトで、素材を指定範囲の中で曲げることができます。

エフェクトを人物イラストなどに適用してゆらゆら揺れるループの動きなどをつけることで、動きをつけていないときに比べて生き生きとした感じを表現できます。

小技②複雑な動きをつけたい時のおすすめのプラグイン「RubberHose 2」

有料プラグインになってしまいますが、本格的な人物アニメーションを作りたいなら、こちら!

腕や足などの動きを細かく設定しながら調整できるので、After Effectsの標準機能では難しい複雑な動きも制作が可能です。人物アニメーションだけでなく、手足の動きに近いようなラインアニメーションに応用が効くので購入してしまえば意外と出番は多いです!

映像全体の雰囲気を決めるテキストアニメーション

実写映像に入るテロップや、象徴的なコピーを表示するときなど、ここぞ!というときに入るテキストアニメーションは映像全体の雰囲気に大きく影響してきます。

簡単に動きをつけたい時から拘った動きをつけたい時まで、良く使っているプラグインやスクリプトをご紹介します。

小技③簡単に動きをつけたいときのおすすめプラグイン「Animation Composer 3」

みんな大好きAnimation Composer 3です。ポップな動きのものが多いですが、簡単なテキストアニメーションがワンクリックで付けられ、細かくパラメーターを調整することもできるので、手間をかけずに簡単に動きを付けたい時はかなりおすすめです!

小技④複雑な動きをつけたい時のおすすめのスクリプト「CG分解」

 

テキストをシェイプにワンクリックで変換してくれる無料スクリプトです。

標準機能でもテキストをシェイプにする機能はありますが、このスクリプトの凄いところは、文字のパーツごとにシェイプを分解してくれること。これによって1文字1文字に細かな動きをつけることができるので、通常より凝った動きを作成することが可能になります!

小技⑤テキストを扱う作業におすすめのスクリプト「NotepadNS」

普段から編集する方ならあるあるだと思いますが、After Effectsにはメモ機能がないため、PCのメモ機能などからテキストをコピー・After Effects上にペースト…と大きな作業ではないですが細かい作業もちりも積もれば山となり、意外と時間をとられますよね。

こちらはAfter Effectsに簡単なメモ機能を追加し、さらにテキストを元のスタイルを保ったまま分解する機能もついています。シンプルかつ痒いところに手が届く機能で最近のお気に入りです。

映像全体を華やかに見せる背景アニメーション

イラストやテキストが決まったら、背景にもささやかに工夫があるとさらにクオリティが高く見えてきます!映像全体のトーンを決める背景の小技についてご紹介します。

小技⑥簡単に背景の動きをつけたいときのおすすめの効果

wiggle(エクスプレッション)

 

位置などのキーフレームにwiggleのエクスプレッションを書き込むことで、簡単にゆらゆらと揺れ動く連続的な動きを作成することができます。wiggleでシェイプやイラストを背景にゆらゆら動かせば、ちょうど良い背景のあしらいになるのでおすすめです!

パスのwiggle

 

シェイプレイヤーであれば、実はパスにもwiggleをつけることができます!

こちらはシェイプレイヤーにパスを作成し、<コンテンツの追加>から「パスのウィグル」をかけ数値を設定することで、シェイプの形を指定した範囲内でランダムに変えることができる機能で、上記のエクスプレッションのwiggleと組み合わせれば水滴が動くような優しい動きを作ることができます。

小技⑦簡単に背景の動きをつけたいときのおすすめのエフェクト「Motion Tile」

 

After Effectsに標準で入っている、指定した画像を縦横に均等に複製することができるエフェクトです。指定するのを動画やコンポジションにすれば、その動きも複製したものに反映されるので、文字通りタイル張りにしたような、パターンアニメーションが簡単に作れます!

まとめ

いかがだったでしょうか?

ご紹介したものは初心者向けのものからプラグインなどを使った中級者向けのものまでさまざまですが、意外と使ってなかった!というような小技がひとつでもあれば幸いです!

After Effects標準でできることも、プラグインやスクリプトを使った拡張機能もまだまだたくさん無限にあるので、私自身これからも勉強していきたいなと思います!

ここまで読んでいただきありがとうございました!

この記事を書いた人

西堀菜々子
エレファントストーンのエディター

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