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転職サービスの最新プロモーションから見る2022年のトレンド

転職サービスの最新プロモーションから見る2022年のトレンド

画像出典:リクルートダイレクトスカウト

業界を問わず様々な企業が映像を活用したプロモーションを展開している昨今。

人気を博したPR動画を業界別に振り返りながら視聴すると、ビジネスパーソンや社会の価値観の変化がプロモーションに如実に表れていることに気づかされます。

そこで今回は、2022年に公開された転職に関する最新CMを厳選してご紹介しながら、転職マーケットひいてはビジネスシーン全体のトレンドや流行を見ていきましょう。

なぜ増加?転職サービスのCMをよく見る背景

テレビやYouTubeを視聴していて、転職に関するプロモーションを目にする機会が多くなったことを実感されている方も少なくないのではないでしょうか。

転職に関連したCMは、ここ数年増加傾向にあり、テレビCMの業界別ランキングでも最も放送回数の多いセクターの1つになっています。
参考:https://mdata.tv/info/20220714_01/ 

その背景には、転職マーケットにおいて求人募集が増加していることや、多くのビジネスパーソンの中で転職が以前よりポジティブのなものとして捉えられるようになったキャリア形成の多様化があるでしょう。

最新CMから見る3つのトレンド

2020年以降、働き方改革がこれまで以上に重要視されていることもあり、採用や転職に関するプロモーションの内容やメッセージも大きく変化しています。

今年公開された最新CMを実際にチェックする前に、プロモーションの解像度を上げるために以下の3つのトレンドを意識するとよいでしょう。

①働き方の多様化を反映した内容
②求職者にプライオリティを置いたサービス
③決断を後押しする前向きなメッセージ

また、前述したように転職への意欲は高まりを見せているものの、視聴者の多くは「いつから転職活動を始めるべきか」「転職活動はどこに相談すれば良いのか」といった悩みを抱えていることも、プロモーションを打つ前提条件として注意したいポイントの1つです。

事例紹介

①リクルートダイレクトスカウト

ハイキャリア向けの転職サイトとしての地位を確立しているのが、株式会社リクルートホールディングスが運営する「リクルートダイレクトスカウト」です。
本CMシリーズの注目ポイントは、転職という人生の大きな決断を後押しする内容になっている点です。

大きな企業や知名度の高い企業に所属している方こそ、新しいキャリアの形成に対して保守的で慎重になりがちなのではないでしょうか。
サイトに登録することで、ビジネスパーソンとしての新しい可能性の扉を開いた瞬間を短い時間でうまく表現しています。

②Indeed

新着求人情報をメールかLINEで通知してくれる便利機能で評判を呼んでいる Indeed Japan株式会社が運営する「Indeed」。

その人気サービスをジャルジャルさんとのコラボでコミカルにPRしています。
条件入力で自分のニーズに最適化された仕事に手軽にリーチできる簡便性は、現在の求人トレンドを如実に反映しています。

③doda

「合う転職なら」というキャッチコピーが印象的なパーソルキャリア株式会社が手がける転職サービスの「doda」。

2022年の8月に公開されたCMでは、転職サイトと転職エージェントのどちらも使える「自分に合った」転職を実現できるサービスの強みをアピール。あくまでも求職者主導の求人であることを全面に打ち出したプロモーションになっています。

④ミイダス

求職者と人事担当者双方の視点から描いたプロモーションで大きな話題を読んでいるのが、ミイダス株式会社が運営する“面接だけでは決めない”中途採用サービス「ミイダス」のCMです。

ミイダスでは、さまざまな視点からのストーリーを描いたCMを公開しています。

・求職者サイドからのCM

 

転職に対して前向きに考えているビジネスパーソンが増加しているものの、その一方で具体的にどのようなアクションを起こしたらよいのかわからない人や、リスクのある選択に対して大きな不安を抱えている人も少なくありません。
本CMでは、「私を必要とする会社ってあるのかな」という冒頭のセリフがとても印象的。転職希望者の悩みに寄り添ったメッセージを短い時間の中で明確に発信することの大切を教えてくれる一本です。

・人事視点でのCM

再生回数はシリーズ総計で1000万回を突破しており視聴者からの反響の大きさが数字からも伺えます。共感を創出するプロモーションという点では今年でもトップクラスではないでしょうか。

・求職者、採用担当双方の視点から描いたCM

面接や職歴だけでは判断できない転職の難しさや、働き方の多様性を柔軟に取り入れた雇用の流れをショートストーリーでうまく表現した内容になっています。
マルチな視点から限られた時間の中でも丁寧にショートストーリーを紡ぐアプローチもプロモーションを考える上で非常に参考になります。

まとめ

いかがでしたでしょうか。

本記事では、数ある企業プロモーションの中でも指折りの注目度とニーズを誇る転職関連の最新CMをお届けしました。

「CMは世相を反映する鏡」という言葉もあるように、その内容やメッセージから価値観の変化や社会情勢の大きな移り変わりを読み取ることが出来ます。

1つの業界にしぼってプロモーションを比較することで、現在のトレンドや流行も可視化しやすくなるので、今後もセクターごとに厳選して注目事例をご紹介していくつもりです。お楽しみに!

この記事を書いた人

ZOOREL編集部/コスモス武田
慶應義塾大学卒。大学時代から文学や映画に傾倒。缶チューハイとモツ煮込みが大好き。映画とマンガと音楽が至福のツマミ。

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