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映像ディレクターの1日に密着してみた!
皆さん、サワディーカー!
今年4月に入社したタイ人アジア事業課のタナポンです。
いきなりですが、ディレクターと聞いて皆さんはどんな業務をイメージされますでしょうか?
一言にディレクターと言っても企業によって担当する業務が大きく異なりますよね。
そこで今回は、ディレクターの関戸さんの1日に密着し、仕事の流れや具体的な業務内容について紹介していきます!エレファントストーンのディレクターがどのような仕事をしているのかイメージを掴むきっかけになれば嬉しいです!
【関戸 畔菜/ディレクター】
愛知県出身。5歳から17年間岐阜県の舞踊団でモダンダンスを学ぶ。年齢が上がると振付や作品づくりにも興味を持ち取り組む。進路に迷っていた頃、膝の不具合で入院。入院中にみたSHISEIDOのブランドムービーに魅了され大学時代後半から映像の自主制作を始める。卒業制作では詩の世界観を身体表現で描く作品を制作。2021年エレファントストーン入社。映像はAimerのミュ ージックビデオやAppleのCMが好き。洋楽はSiaが好き。
ディレクターとは
エレファントストーンにおけるディレクターは、“映像制作の責任者”として、企画からお客様へのご提案、その後の撮影や編集などの幅広い業務を担っています。
お客様のご要望を叶える映像をつくるために、あらゆる可能性の中から優れた選択肢を決定し、価値を創造していくことがディレクターの役割です!
関戸さんの1日に密着!
9:50 出社
関戸:おはようございます!今日1日よろしくお願いいたします。
タナポン:おはようございます!こちらこそよろしくお願いいたします。
業務時間は10時からですが、それまで何をするのですか?
関戸:いつも少し早めに出社して、タスク整理をしています。基本的に前日のうちに次の日にやらなければいけないことを書き込んでおくので、出社後改めてタスクを確認します。
毎朝10時からチームの朝礼があるので、その前は1日のスタートを切るための準備時間です!
10:00 朝礼
タナポン:先ほど話されていた朝礼ですね!朝礼の雰囲気はどんな感じでしょうか?
関戸:毎朝チーム内で朝礼を実施していて、その日の予定やタスクを共有したり、チーム内への連絡事項をお伝えしたりしています。
同じチームでもそれぞれが他の案件を進行していることもあるので、困っていることがあればサポートし合えるようにお互いの業務状況を確認しあっています。
タナポン:お互いにいつでもサポートし合える環境を作っておくことが、チームの力を引き出すことにも繋がりますね!
11:00 打ち合わせの準備
タナポン:次の予定はなんでしょうか?
関戸:12時からお客様との打ち合わせがあるため、打ち合わせに向けた準備を進めます!
打ち合わせ内でお客様にスムーズに共有できるように、お客様がつくりたい映像の参考になりそうな資料や映像をまとめていきます。
タナポン:今回の打ち合わせはどんな内容でしょうか?
関戸:この後の打ち合わせでは、お客様と意見交換をしながら映像の内容を具体的に詰めていきます。映像の方向性や内容を提案し、ディスカッションを通じて最終的な方向性を決めていく流れです!
12:00 打ち合わせ
タナポン:邪魔しちゃダメなので、遠くから打ち合わせの様子を拝見しましょう。かなり順調に進んでいるみたいですね〜。
13:00 ランチ
タナポン:これからランチの時間ですね!休憩時間はいつもどう過ごしていますか?
関戸:同期や先輩と外に食べにいくことが多いです!
普段あまり仕事で関わらないメンバーとランチにいくと新しい発見があって楽しいです。私は比較的いろんな社員とランチに行きたいので、職種や年次を問わず自分から誘いにいきます(笑)
14:00 編集
タナポン:休憩から戻ってどんな業務をされているのですか?
関戸:今から編集作業に集中します。
撮影した映像を繋ぎ合わせるオフライン編集をしながら、そこにアニメーションなどの編集をどう加えていくのか考えていきます!
タナポン:オフライン編集とアニメーションの検討を同時に行うのですね。どのような視点でアニメーションを考えていくのでしょうか?
関戸:まず「その映像におけるアニメーションの役割は何か」という観点から考えるようにしています!
映像に分かりやすさを与える、華やかさを加える、強調したいポイントを目立たせるなど、アニメーションには多様な役割があると思ってます。
社内のエディターに指示を出してアニメーションをつくってもらう際には、そういった狙いがしっかり伝わるように意識していますね。
16:00 撮影機材の準備
タナポン:お疲れ様です!これから何をされるんですか?
関戸:明日の撮影に向けて機材の準備をしていきます!
タナポン:撮影の準備というと、具体的にどんなものを準備していくのでしょうか?
関戸:撮影に使用するカメラや三脚などの撮影機材がイメージしやすいかと思いますが、その他にも現場で使用する備品全てを準備していきます。
そういった備品が詰まったものが、制作ボックスです。撮影現場で何か予期しない事態が起きた場合も対処できるように、あらゆる状況を想定しながら必要になり得る備品を用意していきます。
例えば水を扱う撮影の場合は濡れた場所を拭くためのタオルが必要になりますし、スタッフが多い撮影の場合は感染症対策のために体温計や消毒液が必要になることもあります。必要な時に必要なものが取り出せる制作ボックスをつくることも重要な撮影前の準備です!
タナポン:そんなに念入りに準備しているんですね…!必要な時に必要なものが出てくる…まるでドラえもんの四次元ポケットですね。
関戸:まさにそんなかんじです(笑)
18:00 終礼
タナポン:気づいたら夕方になっていましたが、これから何をされますか?
関戸:これからチームの終礼に参加します!
終礼も毎日実施していて、その日実施する予定だった業務の進捗を報告し、翌日のタスクを確認しています。
19:00 撮影に向けた資料の準備
タナポン:定時になりましたが、まだ作業が続いていますね。何をしているんですか?
関戸:そうですね。明日の撮影に向けた準備がまだあるので、対応していきます!
さっきは機材の準備をしていましたが、これからは資料の準備です。
撮影をスムーズに進めるために、絵コンテや香盤表をお客様や撮影スタッフに配布します。その資料を印刷してすぐにお渡しできるようにしておくのもディレクターの業務です!
20:30 退勤
関戸:明日の準備が終わったので退勤します!タナポンさん、今日の密着はどんな感じでしたか?
タナポン:逆に質問された(笑)
業務範囲が広く、想像以上にマルチタスクの1日でしたね。好きなお仕事をしている姿の関戸さんはとても素敵でした。今日はとても楽しかったです。
関戸:よかったです!今日は1日ありがとうございました!
自分の経験をエピソード化し、仕事を楽しむ。
せっかくの機会なので、関戸さんにもう少しインタビューしてみました!
ーーディレクターの仕事は本当にマルチタスクだと感じたのですが、大変なことなどはありますか?
関戸「そうですね。入社3年目に入り自分がメインディレクターとして担当できる案件も増えているのですが、先輩のサポートとして一部の業務を担当することもあるため、何を優先して動くべきかを見極めるのは大変だなと思うことが多いです。
案件ごとに作業時間を記録しているため、どの作業に自分がどのくらい時間がかかるのかだんだん掴めてきましたが、最初の頃は時間管理の意識を持つのに苦戦しました…。与えられた時間の中で、その時できる最大限を発揮するために、タスク整理や優先度をいつも意識するようにしています」
ーーそういった大変なこともある中で、仕事を楽しむために工夫していることなどはありますか?
関戸「大きく二つあるのですが、一つ目は常に考え続けることですね。
上司から『上手くいかない時こそ、考えることを止めないで』と言われたことが心に残っていて、迷いが発生したときこそ立ち止まらずに、調べる/人に聞くなど、どうやったら解決策を見つけられるのかを考えるようにしています。考えることができないと本当に前に進めないので(笑)
もう一つは常に仕事をエピソード化することです。
これは完全に個人的な方法ですが…わたしは仕事での挑戦や経験を“ちょっとコミカルにエピソード化”するようにしています。実際に文字で記録はしないのですが、頭の中で不安に感じることや、失敗してしまった経験を自分の成長ストーリーとしてエッセイを連載していく感覚で仕事をしています(笑)
ディレクターとしての実務を任せていただくことは自分にとって大きな成長のチャンスなのですが、緊張感のある現場で『わたしがディレクターです』と前に出ていかなければならない場面や、『もっとこうしておけば…』と後悔が生まれる場面も多々あります。
ただ、その不安を引きずったりネガティブな感情を抱えたりしたままお客様に接することは、自分の中で最もNGだと思っています。経験上、失敗を引きずって次がうまくいったことは一度もありません(笑)
自分の経験と成長のエピソード化は、前向きに業務に取り組むための秘訣であり、働くモチベーションの源にもなっていると思います!
ちなみに、仕事上のハプニング談にコミカルなタイトルをつけて上司に休み時間などに披露して笑ってもらうことは、自分の中で楽しみの一つでもあります」
タナポン「挑戦をエピソード化するというのがとてもポジティブな考え方で、聞いてるだけですごく元気になりました!」
まとめ
皆さん、いかがでしたか?
今回はディレクター関戸さんの1日に密着してみました。
関戸さんのポジティブな姿勢と仕事に対する熱意が伝わってきましたし、色んな瞬間において、挑戦と成長を大切にする姿勢が見えました。仕事をしていると楽しいことも大変なこともありますが、そうした経験を通じて成長することが重要だと改めて感じました!
少しでもディレクターがどんな業務をしているのかイメージが湧いていたら嬉しいです!
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