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全国の市町村が全力アピール。ふるさと納税のPRムービー

全国の市町村が全力アピール。ふるさと納税のPRムービー

画像参照:https://furusato-shintomi.jp/

今年10月から新ルールが導入された「ふるさと納税」。応援した自治体に寄付をすると特産品などの返礼品が受け取れるユニークな制度で、自治体による返礼品合戦が激化。今ではオンラインの簡単な手続きで申請できるとあって、ご利用中の方も多いのではないでしょうか?

住民税の軽減のメリットもあるお得なシステムとしてその注目度は年々高まり、ここ数年PRに力を入れる自治体も増加しています。そこで本記事では、映像を活用したふるさと納税のユニークなPR事例を取り上げて紹介できればと考えています。

ふるさと納税PRムービー 事例紹介

①兵庫県神戸市

都市としての機能と観光地としての機能を兼ね備える兵庫県神戸市は、多種多様な返礼品を取り揃えています。返礼品のPRムービーも多数制作されています。

こちらの動画では、日本最古の温泉地である有馬温泉を紹介。返礼品として宿泊券や体験型チケットなどの旅行クーポンを受け取って、極上の神戸観光を楽しむ様子を映しています。温泉街での食べ歩きや美容効果の高い泉質に注目したカットが多く、贅沢な旅ができることをアピールしています。

こちらでは日本三代和牛の一つである神戸牛の魅力をアピール。抜群の知名度を誇る逸品だけに注目度も高く、公開から1年が経過した現在でも再生回数も伸び続けている1本です。焼肉、すき焼き、ステーキと、神戸ビーフの多彩な魅力がフォーカスされるだけでなく、一流シェフの解説を加えることで訴求力の高い映像に仕上げています。神戸をイメージしたロゴも存在感を放っています。

②静岡県伊豆市

静岡県伊豆市では「ふるさと納税」そのものを広く周知するためのPRムービーの制作に力を入れています。今年の3月からは、首都圏納税者へのアピールを目的としてユニークなプロモーションを展開。東京・日本橋にあるスルガ銀行東京支店の屋外ビルボードサイネージを利用してアピールしています。

上記2作品をはじめ、新たに6本のPR映像を制作。特産品のワサビを紹介する「ホンモノ」シリーズでは、他の商品としてシイタケも取り上げられています。また、美しい紅葉と風情のある宿を紹介した『極上の伊豆時間』シリーズでは、上記の秋編と春編があわせて公開されています。

街を行き交う人たちの印象に残るよう、どれも15秒程度の短編映像になっているのも特徴です。東京霞が関の忙しいサラリーマン・OLたちに少しでも目に留まるよう工夫されています。

③宮崎県新富町

人口およそ1万6,500人の小さな農業の町である宮崎県新富町は、なんと町長自らが出演するPRムービーを公開。村長室を飛び出して地域の人気スポットに繰り出す映像が好評を博しています。

牛肉に鰻にライチ。映像ではコミカルなやり取りを交えながら、たくさんの返礼品の魅力をアピール。地元宮崎に本拠地を構えるサッカーチーム「テゲバジャーロ宮崎」のサッカースタジアムやアカウミガメの産卵地として知られる富田浜など、地域の人気スポットもロケ地として登場します。

返礼品の一つである有機米を紹介するPRムービーでは、生産者であるオーガニックファームZEROの宮本恒一郎さんが出演。30秒程度のインタビューを通して農業にかける情熱を新規寄付者たちに伝えています。仕事の魅力にフォーカスした内容になっているので、企業紹介ムービーや採用動画をつくる上でも参考になる1本です。

④宮崎県都城市

先ほどご紹介した同じ宮崎県の新富町とライバル関係ともいえる都城市。こちらもふるさと納税PRへ力をいれています。

“だれやめ”とは宮崎県や鹿児島県など南九州の方言で「だれ=疲れる」を「やめ=やめる」の意味合いをもち、1日の疲れを晩酌で癒すことを指すそうです。40秒ほどの中で疾走感のあるBGMを使用することで、晩酌への期待を煽る軽快なムービーになっています。

豚肉編も同様のつくりで展開。深夜にみると「飯テロ」と言いたくなりそうな魅力的な映像になっています。

まとめ

以上4つの自治体のふるさと納税PRムービーを紹介しました。各自治体がしのぎを削るふるさと納税のPR。来年はどんな戦略がとられるのか、今後も追っていきたいです。

この記事を書いた人

ZOOREL編集部/黄鳥木竜
慶應義塾大学経済学部、東京大学大学院情報学環教育部で学ぶ。複数のサイトを運営しZOORELでも編集及び寄稿。引きこもりに対して「開けこもり」を自称。毎日、知的好奇心をくすぐる何かを求めて街を徘徊するも現在は自粛中。

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