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クリエイティブに純粋に。お客様と伴走しながらワクワクする映像企画を立てるディレクターの工夫【社員インタビュー #15】

クリエイティブに純粋に。お客様と伴走しながらワクワクする映像企画を立てるディレクターの工夫【社員インタビュー #15】

こんにちは、エレファントストーンの佐藤です。

気温が急激に低下し、肌寒い日々が続いていますが、11月も体調に気をつけながらお過ごしください。

さて、“社員の想いを象る”シリーズと題して連載でお届けしている弊社の社員インタビューも第十五弾。今回はディレクターの久岡さんにインタビューしました。

学生時代から前職、現在までに培った企画提案の姿勢や考え方、お客様への向き合い方についてご紹介します。

【ディレクター/久岡信也 プロフィール】
神奈川県出身。横浜国立大学経営学部経営システム科学科卒。在学時はマーケティングを学び、卒業後は、TV-CM制作会社に就職。多くのTV-CMの制作に携わる。その後、事業会社にてマーケティング部の動画広告ディレクターとなる。より新しく、より幅広い映像表現に挑戦するため、エレファントストーンに入社。休日は社会人劇団を主宰。脚本・演出を担当している。

お客様と伴走して“一緒にモノづくり”をしたくて入社

ーー久岡さんは以前、TV-CMをつくられていたと伺ったのですが、どういう経緯でエレファントストーンに入社されたのですか?

久岡「大学時代は興味があったマーケティングを専攻しつつ、演劇サークルに所属していたんです。その経験から新卒一社目はマーケティングとクリエイティブ双方に携われるようなTV-CMの制作会社に入社をしました。TV-CMの制作に携わっていく中で、モノづくりの出発点に近いところで仕事をしたいと思い、事業会社のマーケティング部クリエイティブ部門に転職。

クリエイティブディレクターとして働いていて面白いこともたくさんありましたが、他にも新しいことを取り入れて、様々な業界を経験したく、2022年にエレファントストーンに入社しました。

現在は、WebCMからブランドムービーまで幅広い案件に企画から携わり、主に撮影ディレクションを担っています」

ーー業界は同じでも、お客様やお仕事の内容が大きく異なるわけですね。現在、業務の面白さはどんなところにありますか?

久岡「前職と大きく違うところが二つあって、一つは様々な業界・業種の案件に携わることができる点です。

前職では決まった商材やサービスの案件にしか携わることができなかったのですが、現在はWebCMからブランディングムービー、商品紹介映像、インナー向けの映像制作など多様な案件に携わることができているので、とても楽しいです。

もう一つがお客様との距離が近くなった点です。

前職では広告代理店さんの中の営業チームやクリエイティブディレクターチームを通してお仕事をしていたのですが、エレファントストーンだとお客様との直接のやり取りも多いんですよ。実際に決裁する方とお話ししながら案件を進めていくこともできてとても面白いと感じています」

ーーなるほど!よりお客様に近いところで、幅広い分野での案件に携わられているんですね!

 

“自身の中のワクワク”が良い企画提案の鍵に

ーー久岡さんは以前“企画”をテーマにした社内勉強会で「企画はもらった人を幸せにするもの。自分の中でのワクワク感も必要!」とお話をされていました。そういう考え方になったきっかけはあるんでしょうか?

久岡「もともと考えることは楽しくて好きだったんですが、前職で見てきたクリエイティブディレクターの方々や監督は、徹夜が当たり前なほど忙しい中、みなさんまるで子どものように無邪気に制作を楽しんでいました。

そういった大御所の方々は共通してクリエイティブに純粋で、変な忖度がなくて面白いと思ったものに突き進むパワーがありますね。それを見ていたらやっぱり楽しむ心を忘れちゃいけないなって。

それがきっかけで自分もまず楽しむことを第一にしようと思いました。自分が楽しむことで、それがお客様に喜ばれる企画にもつながっていくと感じています」

ーー“忙しい業務の中でも楽しむ”という考え方は前職までの経験からきていたんですね。逆に企画するにあたって悩むことはありますか?

久岡「常に悩んでます。ずっと悩みっぱなしかなと。

『こんなのいいかな、あんなのいいかな』と思っても結局『これを提出しよう!』と決定するまでに悩みが発生します。

アイデアが出てきてそれをそのまま提案するのではなく、『この要素足りてるかな』などを考えてブラッシュアップをかけていくので、常に悩んではいますね」

ーー悩みながらも、自分の中のワクワクをお客様のご要望にあった映像提案と紐づけるためにこだわっていることはありますか?

久岡「なるべく実際に現場を見に行きたいですし、商品であれば現物に触れるようにしています。

現物を使ってみて、その商品の“ワクワクする要素”や“競合商品との違い”を確認しているんです。

例えばカードゲームの案件の時は“初めて手に取る人でもルールがわかるような遊び方の映像”ということもあり、商品を買ってみて遊びながらルールを学んだり、プライベートで見たカードゲームの動画を参考にしながら、『このゲームならではの特徴ってなんだろう』と考えたりしましたね。それを企画に盛り込んで提案していきました。

他にも、小型プロジェクターの案件では、ご提供いただいた商品を自宅で実際に使用して使用感を確かめましたね。『リビングのここら辺に配置したら…』『寝室で寝転びながら使うと…』など実際に確認することで、その商品の良さを理解し、お客様のご要望に近い企画提案をすることができると思います」

 

映像のプロとして。お客様の“秘められた想い”に寄り添った提案を

ーー企画を提案する中でお客様とのイメージのすり合わせはとても重要だと思うのですが、どうやってすり合わせているんですか?

久岡「お客様とのイメージの認識に齟齬を産まないためにも、“目的を的確に理解するためのヒアリング”に重きを置いています。

わたしの中で、映像は何かを届けたい時の手段だと思っています。我々はその映像という手段のプロなので、お客様から『何が目的なのか』を引き出して、目的を達成するために『どういう映像にするべきなのか』という“手法”を検討し、提案していきます」

ーー最初に、お客様から「こういう映像にしたい」と言われる場合はどうしているんですか?

久岡「『こういう映像をつくりたいんです』とご要望をいただいたり、参考映像をいただくことがあるのですが、その場合は『じゃあなんでこんな映像がいいんだろう?』『どんな想いが秘められているんだろう』と伺うところからはじめています。

例えば、『かっこいい映像をつくりたいんです』というご要望をいただいた時、『かっこいい社員の姿を見せることによって社内のモチベーションをあげたい』など、何かしら背景に想いがあるはずです。その想いに意外とお客様も気づけていない場合も少なくないので、ヒアリングでは“その想いの根幹”に少しでも近づこうと心がけています。

もちろん、ご提案いただいた通りに制作をすることもありますが、目指している映像イメージの裏側にある意図や背景などの“秘められている想い”に辿り着いてこそ、本当に目指したい完成品に近づけられると考えています。

なので、『こんな感じでつくってください』に二つ返事はできません」

ーーヒアリングを通して弊社の理念“想いを象る”を体現されているんですね。そんな中、映像のプロとして前職までの経験から得た知識を取り入れて企画提案をすることはありますか?

久岡「ありますね。TV-CMの場合は、15秒や30秒の短い尺の中で何かをお客様に残す必要がありました。いかに要素を削って、伝えたいことを絞るかについて考え続けていましたね。この考え方は今の仕事にも活きていると感じています。

特に、お客様の中で色々な想いがあればあるほど『この要素も!あの要素も!』となることがあるのですが、それに優先順位をつけていく作業をする時に活きていますね」

ーー伝えたいことの優先順位はどのように決めているんですか?

久岡「お客様が何を伝えたいのかというのはもちろん大切なのですが、“受け手にとって何が一番キャッチーなのか”を考えることが重要だと思います。

広告的なアプローチの場合、受け手がお客様の商品と競合の商品を比較した際に『どっちも同じだな』と思われないようにするのがポイントです。そのため、受け手が『これって他にはない特徴だな』と感じられるものを優先的に伝えるのが良いのかなと思っています。

ただ、社内研修用映像やインナーブランディング用の映像は考え方が異なります。

社内向けの映像では企業の一員として目指すべき姿を知ってもらうことを目的としていることがほとんどなので、その場合は“お客様が一番に大切にしていること、伝えたいこと”を掘り下げていく方が大事だと思っています」

ーー映像の目的やターゲットによって訴求部分を変えることで、適切にアプローチできるんですね!目的や届ける人に合った情報の取捨選択は非常に大事だと改めて感じました。

これからのエレファントストーンで挑戦してみたいこと

ーー今までWebCMからブランドムービーまで幅広く映像制作をされてきたとのことですが、今後どのような映像に携わっていきたいなど目標はありますか?

久岡「引き続き幅広いジャンルの制作をしながらも、流行語などのトレンド入りや、企画の力で世の中にワクワクの大きな波を起こせるようなものをやりたいです」

ーー久岡さん的に「これ波が起きているな、企画の力が生きているな」っていうCMはどういうものなんですか?

久岡「わたしがいつも自分の原点として挙げているのは大体1990年〜2000年代前半のCMです。“そのフレーズみんな知ってる”“日常会話的に遊べる”みたいに人の生活に浸透ができるとすごくいいなって思いますね。

キャッチフレーズ的に真似したくなるムーブメントみたいなのがつくれるとすごい楽しいなという気はしますね」

まとめ

今回のインタビューでは、久岡さんが企画提案する際にこだわっていることや、企画提案に対して大事にしている価値観をお伝えすることができたかと思います。

久岡さんの「お客様の想いの根底に触れる」というお客様に寄り添った考え方がとても印象的でした。

“社員の想いを象る”シリーズはこちらからご覧ください。
社員インタビューはこちら

この記事を書いた人

佐藤宇羅良
エレファントストーンの経営戦略室 ブランドマネジメント課所属

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