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手軽につくれる!?「Adobe Captivate」でつくるインタラクティブ動画

手軽につくれる!?「Adobe Captivate」でつくるインタラクティブ動画

画像参照:https://helpx.adobe.com/jp/captivate/help/whats-new.html

こんにちは、エレファントストーンの大西です。

以前はYouTubeでも手軽に作成することができたインタラクティブ動画。現在もカード機能などは存在していますが、アノテーションといわれる「吹き出し」「メモ」「タイトル」「スポットライト」「ラベル」などの表示形式ができなくなったことで使用される頻度が少なくなりました。

その代わり、現在はWebサイトなどに組み込むことのできる独自のインタラクティブ動画を制作する企業が増えたように感じます。今回は、そんなインタラクティブ動画の良さと手軽なつくり方をご紹介します。

Webサイトのエンゲージメントを高める?トレンドのインタラクティブ動画

インタラクティブ動画とは、映像内にボタンなどの仕掛けをつくり、視聴者がそれをクリックすることでアクションを起こすことのできる動画を指します。視聴者との双方向のコミュニケーションがとれるインタラクティブ動画は、大きく以下のような効果があるようです。

①ユーザーのエンゲージメント向上

インタラクティブコンテンツにより、ユーザーがコンテンツを主導的に楽しめるようにすると、そのコンテンツに対して愛着を感じやすくなり、エンゲージメント向上につながります。エンゲージメントが高い状態のユーザーには、同じような商品を購入するときも自社の商品を選ぶ、新商品発表のときに注目する、といった行動が期待できます。

 

②CVR向上

サイトの訪問者数が増えたとしてもCVRが低ければ、求める効果は得られません。インタラクティブコンテンツはユーザー商品に興味を持ったときに、そのまま商品販売ページまで移行させることも可能です。

また、インタラクティブコンテンツはユーザーからの情報を得られるため、ユーザーそれぞれに最適な商品やサービスを紹介可能です。そのため、ただユーザーが受け身で見るだけ、読むだけのコンテンツよりもCVRにつながりやすいでしょう。

実際に、インタラクティブコンテンツを導入した結果「CVRが18.9%で通常広告の94.5倍の効果があった」というアンケート結果もあり、その効果の大きさが分かります。

参考:タッチスポット株式会社「インタラクティブ動画サービス「TouchSpot」、CVR18.9%を実現したSNSマーケティングパッケージ「TouchSpot for SNS」を提供開始」

 

③視聴時間の増加と直帰率の低下

インタラクティブコンテンツはユーザーが自分で操作を行い楽しめることから、サイトにとどまる時間は長めになります。そこから他に興味を持つページやコンテンツを見つけることもあり、直帰率低下も期待できるでしょう。

長時間コンテンツを楽しんでもらえるため、ユーザーの印象に残りやすく、再度訪問される可能性も高くなります。

引用:なぜインタラクティブコンテンツは注目度が高いのか?その理由や具体的な種類について解説

インタラクティブ動画の良さは、各企業の独自システムを使用してWebサイトに直接設置できること、視聴者の選択や興味をより深く情報として集められることにあります。実際にインタラクティブ動画を設置したWebサイトのデータを解析してユーザーのエンゲージメントやCVR ※1 の高さを確認すると、他の映像を設置した場合/映像を設置していない場合と比較して視聴時間が長い傾向にあり、その効果は数字で現れています。そのため多くの企業でインタラクティブ動画の活用が広がっているのです。

とはいえお客様のお話を伺うと、制作費用や運用コストがかかるという課題をお持ちの方が多い印象です。そんな課題に対し、今回は比較的簡単にインタラクティブ動画を作成する方法をご紹介できればと思います。

※1 Webサイト訪問者のうち、購入や問い合わせなどそのWebサイトの最終成果に至った件数の割合

手軽にインタラクティブ動画をつくるなら「Adobe Captivate」

今回、インタラクティブ動画を手軽につくる方法を色々探した中で、比較的簡単につくれそうなソフトを発見。それが今回ご紹介する「Adobe Captivate」です。
(作成方法をリサーチする中でWindows用のソフトはいくつかあったのですが、弊社が主にMacを使っていることから、今回はMacで使用可能なAdobe製品を試すことにしました)

みなさんご存知のようにAdobeといえばCreative Cloud(CC)が一般的ですが、その他色々なアプリケーションがあり、その中の一つがAdobe Captivateです。Adobe Captivateには、Adobe Captivate Classic(2019年リリース)と新しいAdobe Captivate(2023年リリース)の2種類があります。

Adobe Captivate Classic(2019年リリース)と新しいAdobe Captivate(2023年リリース)は、どちらも操作がとても簡単で主にeラーニング用に使用されますが、Web講座、社内研修用資料、インタラクティブ動画等を簡単につくることも可能です。2023年からサブスクリプション(4,510円/月)で両方使えるようになったことで、今後の需要も伸びていくのではないかと思っています。

「Adobe Captivate」でつくるインタラクティブ動画

先述した2種類のバージョンの内、動画内にボタンが出てくるようなインタラクティブ動画を制作したい場合は、Adobe Caotivate Classic(2019年リリース)を使うのがおすすめです。2023年にリリースされたものと比較して、動画内にリンクを埋め込んだり、映像を簡単に切り替えられたりします。その他360度動画にも対応しているので、定点の動画を徐々に移動させて部屋の中を歩いていく、ルームツアー/オフィスツアー的なWebコンテンツを手軽につくることが可能です。

動画を制作したらワンタッチでhtml5として書き出しができる仕様になっています。また、動画が多くなるとWebサイトの容量が重く、動きが遅くなってしまう傾向がありますが、YouTubeやVimeoのURLから動画をリンクさせることもできるため、容量の問題もクリアしやすいです。

「Adobe Captivate」でつくったインタラクティブ動画を書き出してみる

PPTをつくる要領で映像の切り替わる仕組みをつくれれば、あとはパブリッシュからhtml5で書き出すだけです。Webの知識がなくても、ボタン一つでインタラクティブ動画を書き出すことができます。

html5のデータは「index.html」で書き出されるため、それをブラウザで開けばPC内で確認することもできます。インタラクティブ動画の作成・確認は簡単にできますが、実際にこの動画をWebサイト上で使用するにはサーバーにアップして、ページレイアウトをとるなどの対応が発生します。そのため、ここから先はWeb制作会社などに動画を渡して組み込んでもらうのが良いでしょう。

【番外編】「Adobe Captivate」はDVDのオーサリングに似ている?

今回、Adobe Captivateを使ってみて、Adobe CaptivateはDVDのオーサリング ※2 に似ていると感じました。

昔から映像制作をされている方はおなじみかもしれませんが、動画はDVD/ブルーレイディスクに焼いて納品や保管する事が多く、その際にメニュー画面をつくったり、映像にチャプターを追加したりして、視聴者が見たいところを素早く選ぶことができるようにしていました。Adobe Captivateでインタラクティブ動画をつくる作業はその工程に近く、視聴者が見たい映像を素早く見つけられるよう、動きをつけていくイメージでした。

※2 DVDを再生するとメニュー画面があり、ボタンを押すとその場面に飛ぶ等、DVDのメニュー画面の構造・字幕・複数音声といった機能をDVDにつける作業

まとめ

最近、誰でも簡単に映像をつくれるようになったことで、日々大量の映像が消費されています。特にZ世代と呼ばれる方々は映像に触れる機会が多く、1.5倍/2倍速で視聴するケースも増えているとのことです。

今後、映像はより活発に制作されると予想できるため、今以上に見たい動画に素早くアクセスできる事が求められると考えています。そのため、今回ご紹介したAdobe Captivateのようなアプリを利用して簡単にインタラクティブ動画を制作する企業も多くなってくるのではないでしょうか。

新しい映像制作方法を開拓されている方の一助になれば幸いです。ありがとうございました。


 

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この記事を書いた人

大西充
エレファントストーンのエディター / マネージャー

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