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多彩な魅力をどう伝える?世界から注目度急上昇「北九州市」のプロモーション映像

多彩な魅力をどう伝える?世界から注目度急上昇「北九州市」のプロモーション映像

こんにちは、映像制作のエレファントストーンが運営するオウンドメディア「ZOOREL」です。先日、世界160カ国と地域のガイドブックを発行する『地球の歩き方』が、福岡県・北九州市に特化した全国初となる“市版”の書籍を発売しました。

数ある都市の中から、なぜ北九州市が選ばれたのか?その答えを探るべく、今回は北九州市の特色について触れながら、YouTube公式チャンネルで公開されているプロモーション映像事例を多数ご紹介していきます。

北九州市の特色

北九州市は世界でも類を見ない、五つの市(門司市、小倉市、若松市、八幡市、戸畑市)の合併により誕生したメガタウンです。北九州市内は全7区に分かれており、それぞれに独自の歴史、文化、ご当地グルメ、アクティビティ、エンターテインメントの多彩な魅力を兼ね備えています。訪れるたびに新しい発見があるのは同市ならではといえそうです。

とはいえ、観光地としての知名度はまだまだで、そんな状況を打開すべく“北九州市には、もともといっぱい、すでにいいものがある。知られていないだけ。それを世界の人たちに届けたい ”と、PR企業が情熱と熱意を傾けてアプローチしたことで異例とも言える、市単位での『地球の歩き方』が誕生することになりました。

北九州市のプロモーション映像

①音と映像で魅せるvlog

見どころたっぷりの観光スポットが数多く点在する北九州市。公式YouTubeチャンネルでは、短編映画のような趣を持つ「cinematic vlog」スタイルで、北九州市の風景や街並み・施設の魅力をおしゃれに紹介しています。

外国貿易で栄えた大正レトロ調の建造物を中心に、ノスタルジックな景色が広がる九州最北端のに港町リゾート「門司港レトロ」。こちらの映像では3月17日まで期間限定で点灯する港町のイルミネーションの幻想的な風景をvlog化。音にもこだわっていることが感じられる映像になっています。

こちらは、北九州市小倉南区に位置する平尾台の魅力を伝えるvlog。カルスト台地に囲まれた同地には、雄大な敷地の中に展望台や遊具広場、芝生広場等があり、様々なアクティビティを楽しむことが出来る「ソラランド平尾台 平尾台自然の郷」と呼ばれる自然体験施設が広がっています。空撮や引きのカットとズームアウトを上手く織り交ぜることで、スケール感抜群の作品に仕上げています。

②映画文化が根づく街として世界に発信

全国に先駆け、1986年から映画やドラマの撮影の誘致、支援する『北九州フィルムコミッション』の活動を継続して行っている北九州市。これまで国内外の約700作品の映画やテレビドラマのロケ地になっています。

そんな活動を経て北九州市に根付いた映画文化を世界に発信する絶好の機会が、毎年12月に開催される『北九州市国際映画祭』です。

その開催を記念する特別企画として、トレーラーをモチーフとしたユニークな企画「MyMovie 北九州市トレーラー映像コンテスト」というものがあり、実際には存在しない「架空の映画」のトレーラー映像を募集してそのクオリティを競うコンテストが開催されています。

こちらの映像で紹介されている大賞作品『MAGADAMAN』は、古代から日本に災いをもたらしてきたとされる「怨獣 – オンジュウ」をテーマにつくられたもの。コンテストの趣旨と相まって二重のフィクション性が光る内容になっています。

③市が目指す未来を映像に落とし込む

クリーンエネルギーを活用したスマートシティの実現に積極的に取り組んでいる北九州市。公式YouTubeチャンネルでは、市の未来を担うエネルギー活用について、ユニークなイメージ映像を公開しています。

風力発電のテクノロジーを風神・雷神というわが国に古来から住まう神々になぞらえるアイデアが光る本映像。和モダンなアニメーションと近未来感あふれるCGを融合させた映像がユニークですよね。

また同チャンネルの注目ポイントは、目指すべき未来像をバラエティ豊かな動画で明確に発信している点にもあります。北九州市は、環境エネルギーだけなく、ロボット、情報通信等の多くの産業が集積する「ものづくりの街」として発展してきた歴史を有する街。デジタル技術を駆使することで、環境・経済・社会の好循環によるSDGsの加速化、脱炭素社会の実現を目指しています。これらの映像では、そんな北九州市が掲げるグランドデザインやパーパスを多角的に提示しています。

④15秒のショート動画で新規開拓

北九州市は、SNSで話題のクリエイターと多彩なコラボをすることで、集客の新たな可能性を探っています。市の公式YouTubeチャンネルでは、若者世代から絶大な支持を集めている映像クリエイターが、それぞれの編集技法を駆使して15秒で北九州の魅力をギュッと詰め込むショート動画を数多く発信。

若者のコミュニケーションツールとしてのイメージが根強いショート動画ですが、ここ数年はその拡散力の高さからプロモーションの領域でも存在感を増しています。こちらの映像では、平尾台という先ほどご紹介したのと同一の観光スポットを扱っていますが、全く異なるアプローチで映像が制作されていることが分かります。

こちらで紹介されている映像のような、視覚効果や編集テクニックに優れたコンテンツは、視聴者のの注目を集めやすく、新規層の拡大に貢献していそうです。

まとめ

競争が激化する地域プロモーション。北九州のように独自性の高いコンテンツを戦略的に提供できるかどうかが、今後の成功の秘訣かもしれません!

この記事を書いた人

ZOOREL編集部/コスモス武田
慶應義塾大学卒。大学時代から文学や映画に傾倒。缶チューハイとモツ煮込みが大好き。映画とマンガと音楽が至福のツマミ。

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