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アメリカ映画でしか見たことない光景【食事編】
画像参照:https://clickamericana.com/topics/food-drink/swanson-frozen-tv-dinners
こんにちは。エレファントストーンディレクターの竜口です。
過去に「アメリカ映画でしか見たことない光景」という二つの記事を書きましたが、今回はその第三弾となります。
・アメリカ映画でしか見たことない光景
・アメリカ映画でしか見たことない光景【学校編】
取り上げるテーマは「食事」です。過去の記事にも食事を扱った内容がありましたが、やはり食文化は外国視点で見ると不思議に思う点がたくさんあります。
ただここからの内容は映画を観ただけで語った偏見なので、実際のところどうなのか、例によってミネソタ育ちの横山さんにコメントいただいています。
横山コメント
アメリカ人が何を食べているのか僕も大学に入るまではほとんど謎でした。家では母親がご飯用意してくれてたし高校の給食ではハンバーガーばっかり食べてましたから。
ちなみに日本の食べ物はめっちゃ美味しくて僕は日本にきて5キロ増えました。普通は逆らしいんですけど。
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大量のグリーンピース(あるいはサヤエンドウ)
中流以上の比較的裕福な家庭が映画に登場する時、食卓には、ステーキ・マッシュドポテト・グリーンピース(あるいはサヤエンドウ)が出てくるのをよく見かけます。そしてグリーンピースは大抵、ボウルいっぱいに盛られており、母親がもっと食えと子どものお皿によそっていきます。
常に冷蔵庫に常備してるのでしょうか?味はついているのでしょうか?とんかつに添えられるキャベツ的な感覚?分かりません。
また、このようなラインナップの食卓が描かれる時は、幸せな家庭ではない場合が多いです。抑圧的な親と、それに反抗する子どもという構図が多いです。
余談ですが、子どもの頃、自分の家ではグリーンピースと一緒に白米を炊いた「豆ご飯」が食卓に出ていました。両親や祖父母が好きなのか、月1ペースくらいで出てきていたのですが、子どもの味覚からすると、なぜ白米にそんな余計なものを入れるのか意味がわからず、いつもグリーンピースだけ避けてご飯をよそっていた記憶があります。
横山コメント
僕もアメリカのスーパーの冷凍食品といえばグリーンピースもしくはサヤエンドウが大量に並んでる印象が強いです。アメリカ人にとっての野菜のメインなんじゃないですかね?
でも、冷凍食品といえばそれで、生鮮食品のコーナーでは普通の野菜もたくさん並んでいるので、料理ができない人が選んだ結果としてその3品になったのかもしれませんね。
ちなみにその3品に共通でかけるグレイビーソースを忘れちゃいけませんね。母親の味はグレイビーソースかも。
昔Old Country Buffetっていうアメリカの一般家庭料理を提供するビュッフェが大好きだったのを思い出しました。そこではもちろんマッシュドポテトやグリーンピースを提供していましたが、ステーキの代わりはハムでしたね。
インスタントのワンプレート
日本はインスタント食品や冷凍食品が世界的に見てもかなり発達していると思いますが、アメリカでもたまに、おそらくインスタントだと思われる食事が登場します。アルミホイルの銀紙で作られたワンプレートの上に、ステーキ・マッシュドポテト・コーン等がのっています。
インスタントラーメンとかだと味も想像できるし、その役者の食べ方・見せ方によっては美味しそうだなぁとかって思います。韓国映画だとちぢれ麺のインスタントラーメンがよく出てきますが、美味しそうですよね。
でもこのアメリカのインスタントワンプレートは美味しそうに見えないんですよね。あくまでも通常の食事の劣化版というか。食べている人も、いつもはもっと良いもの食べてるんだけど、今日は仕方なくこれに甘んじている感じがします。
シチュエーションとしても、独身の人の寂しい食卓といった見せ方をするケースが多いです。
アメリカにおけるインスタント食品の立ち位置ってどうなんでしょうか?
横山コメント
インスタント文化って実はアメリカは結構進んでるんですよ。日本ではお湯を使ったインスタントが主流ですが、アメリカの一般家庭にはオーブンがあって、このオーブンやトースターを使ったインスタントフードが結構あります。だからアルミで包まれてるんですね。
やっぱ楽ですからね。ただタッツーの指摘通り、好んでインスタントフードを食べるアメリカ人はほぼいないですね。でも、デザート系は美味しいですよ。ワッフルとかポップタルトとか。ワッフルといえばストレンジャーシングスのイレブンが大好きですよね。ポップタルトといえばNetflix映画がありますよね。
中華の出前
出前って書いちゃうと“おかもち”を想像するかもしれませんが、ここでは片手サイズの紙の箱に入った中華のデリバリーのことを言っています。映画に限らずドラマ等でも頻出する食事なので、見たことがある人も多いかもしれません。
使い慣れていないであろう箸を使って、これまたちゃんとは啜れないだろう焼きそばのような麺を食べています。アメリカ人はでかいピザとかステーキとかを食べている印象の方が強いので、この片手サイズのものを食べていると、なんだか可愛らしく見えてきます。
この食事は戸建ての家よりも、アパートの一室で食べられている印象が強いです。アパートといえばニューヨークなので、アメリカのなかでも都会でよく食べられているのでしょうか。知りませんが。
シチュエーションとしては、なぜかハッピーな状況の時に出てくることが多いです。特に恋人同士が仲睦まじく食べているシーンをよく見かけます。だからなのかもしれませんが、アメリカ映画で出てくる食事としては(珍しく)ちゃんと美味しそうに見えます。
横山コメント
そう!アメリカの美味しいご飯は中華料理とメキシコ料理!美味しそうですよねぇ。アメリカに住んでいた僕もあの中華のテイクアウトボックスに憧れてました。アメリカ人も中華料理食べてるシーンは美味しそうだなぁって見てます、きっと。
ハッピーな状況が多いかもしれないですね。アメリカ人っていつ中華食べたいってなるんでしょうね。
ちなみにこれを日本で味わえるのがパンダエクスプレスです。焼きそばのようなチャオメンもあります。めっちゃ好きです。あのテイクアウトボックスで食べられますよ!
コンビニのフローズン
アメリカのコンビニって、おそらく日本のような24時間営業ではないと思いますが、アメリカ映画では少しこじんまりとした個人商店っぽいコンビニがよく登場します。ガソリンスタンドに併設している同じような規模の商店もよく登場しますね(『ノーカントリー』とか印象的ですね)。
そのコンビニに高確率であるのがフローズンです。日本ではファミレスのドリンクバーによくあるような、青や緑の毒々しい色をした飲み物です。コンビニにあるってことは、結構需要があるんでしょうか。「子どもが飲む飲み物」という印象が強いですが、アメリカではそれなりの大人も飲んでいるんでしょうか。わかりません。
あと単純にアメリカサイズってまじで大きいですよね。『JUNO/ジュノ』で主人公が飲んでいるドリンクが顔の2倍くらいのサイズでびっくりした記憶があります。確かそれも色が真っ青で毒々しい見た目のもので、妊娠中の主人公が飲んで気持ち悪くなって全部花瓶にもどしていました。
横山コメント
あれ毒々しく見えるんですね。僕はあれ美味しそうだなぁっていつも見てました。飲むかき氷みたいな感じで。あれ飲むと舌の色が変わってすぐわかるんですよね。
そういえば日本のドリンクって小さいですよね!今はもう慣れてしまってそんなことすっかり思わなくなりましたが。
まとめ
食事シーンって制作側からすると、少し大変なんですよね。映画やドラマは同じ芝居をテイクを重ねて撮っていくので、撮影が進むたびに料理が減っていきます。それをテイクごとに、元に戻さないといけないので替えの料理をいくつも用意しなくてはなりません。
それでも、映画の中に食事シーンを入れるとグッと引き締まる気がしています。そのキャラクターや人物同士の関係性が見えてきますし、何よりも画面の中にその登場人物が生きている感じが増す感覚があります。
そして、料理を美味しく魅せるには、しっかりとした撮影の技術が必要です。料理をどう撮影するか、照明はどうするか、どう食べるか等が異なると、同じシチュエーションでも全然違った見え方に変わってしまいます。
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