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新日本プロレスと異色のコラボで話題!佐賀県唐津市の観光プロモーション
ダンプ松本さんの半生を描いたNetflixのオリジナルドラマ『極悪女王』が、大きな反響を呼んでいます。女子プロレスラーたちが魅せる熱い戦いのドラマに魂を揺さぶられた方も少なくないのではないでしょうか。
近年、プロレス人気は国際的な広がりを見せており、観戦に訪れるファン層も拡大し続けています。そこで今回は、新日本プロレスとのコラボレーションで大きな話題を呼んでいる、佐賀県唐津市の取り組みをご紹介します!
異色の観光プロモーション!佐賀県唐津市×新日本プロレス
取り組みについて
唐津市と新日本プロレスのコラボレーションは、地域活性化と観光振興を目的としたユニークなプロジェクトです。
2022年からスタートしており、2024年にはコラボレーションの第3弾が行われ、棚橋弘至をはじめとする有名プロレスラーが数多く参加しています。
上記動画をはじめ、唐津市の名産品や観光地を全国にPRするため、様々なイベントやコンテンツを制作しています。幅広いメディアコンテンツが制作され、人気レスラーが出演する動画やミュージックビデオは200万回再生を突破。
「第6回日本国際観光映像祭」でも優秀賞を獲得するなど、その影響力は広がりを見せています。
なぜプロレスとコラボ?
新日本プロレスが自治体のプロモーションに関わるのは、復興支援や所属選手ゆかりの地などでは前例があるものの、そういった関係性がない自治体では初めてのこと。
その背景には、自身もYouTubeに登場し、プロレスファンであることを公言している峰達郎市長のプロレス愛があります。
「唐津の特産品や観光地を選手の助けをかりて世界にアピールしたい!」
その熱い思いを、新日本プロレスの東京の本社に唐津市の職員が出向いて対面で熱弁。そのことがきっかけとなり「行政が未だかつて取り組んだことのない」異色のコラボが誕生しています。
事例紹介
1. 特産品や観光地をアピール
唐津市魅力発信チャンネルでは、新日本プロレスの選手の強みを生かし、地方の特産品や観光地をPRしています。プロレスファンの方々は日頃から選手の発信を楽しんでいるため、「応援している選手が好きなものは何だろう、何を食べているんだろう」と興味を持って情報を追う方が多い傾向にあります。
第三弾となる2024年のコラボレーションでは、獣神サンダー・ライガーと真壁刀義が地元民と弾けまくる怒涛の17本の動画を公開。「佐賀県唐津市!」と町の名前を連呼する選手たちと観光客の声がインパクト抜群。記憶に定着するプロモーションを展開しています。
上記動画で紹介されている呼子のイカや唐津城をはじめ、特産品や観光地、スイーツなど、地元の人たちと街の魅力を多くの視聴者にアピールすることに成功しています。
2. 唐津市民300名と「超合唱」!コラボミュージックビデオ
佐賀県唐津市×新日本プロレスの目玉企画のひとつが「コラボミュージックビデオ」です。
今回は、国際的な観光映像コンクールで優秀賞に輝いた「佐賀県唐津市のこと、もっと知って下さい。」を編曲。
獣神サンダー・ライガーや棚橋選手と唐津市の市民300人が一体となって歌声を披露するユニークな映像を楽しむことが出来ます。また、合唱シーンの合間に特産品や観光地を織り込むことで、視聴者に唐津市の魅力を自然にアピーるすることに成功しています。
3. 充実のエンタメ系コンテンツ
佐賀県唐津市の公式YouTubeチャンネル「唐津市の魅力発信チャンネル」では、県外の人も気軽に楽しめるエンタメ系コンテンツも数多く発信しています。
唐津市が創立50周年を迎えた昨年は、棚橋弘至と獣神サンダー・ライガーが唐津の名産品と奇想天外なバトルを繰り広げる「炎の十番勝負」を実施。上記動画では、唐津市職員であるフードファイターと限界バトルを演じ、世界に誇る「佐賀牛」の魅力をしずる感満載で視聴者に届けています。
10番勝負の締めくくりでは、唐津市の酒造とコラボレーション。国外でも高い評価を得ている唐津の日本酒に、棚橋弘至と獣神サンダー・ライガー選手が本気で酔いしれつつ、ふるさと納税の返礼品もうまくアピールしています。
まとめ
新日本プロレスという幅広い人気を獲得している団体とコラボレーションすることで、唐津を知らなかった方を含め、世の中に広く発信するアイデアは、観光プロモーションを立案する上で大きな示唆に富んでいます。