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有名アニメに、ゆるキャラに、スナックに。多彩な展開を見せる東北地方のプロモーション映像

有名アニメに、ゆるキャラに、スナックに。多彩な展開を見せる東北地方のプロモーション映像

画像引用:https://www.oricon.co.jp/news/2406564/full/

こんにちは!ZOORELを運営する映像制作会社、株式会社エレファントストーンです。

復興の歩みを続ける東北地方では、地域の魅力を発信する手段として、プロモーション映像がさまざまな場面で活用されています。観光誘客や地域ブランディングの一環として、多くの自治体が映像による情報発信に力を入れているのも特徴です。

そこで今回は、震災復興の拠点となっている沿岸部のまちを中心に、ゆるキャラクターや人気アニメとのコラボレーションなど、多彩な展開を見せるプロモーション映像をご紹介します。

東北地方プロモーション映像のご紹介

1. 岩手県

岩手県では、JR東日本と協働し、秋の観光キャンペーン「秋は短し旅せよ岩手 WANDER IWATE」のPR動画を昨年公開しました。

本作はInstagramを中心に展開され、可愛らしいキャラクターの演出と、岩手の自然を映し出す美しい映像、そして思わず「旅に出たくなる」ストーリーが組み合わさった内容で大きな反響を呼びました。SNSを主な発信の場とすることで、観光情報としてだけでなく、短い動画でも直感的に地域の魅力が伝わるコンテンツとして広く拡散された点も特徴です。

冒頭から、岩手のソウルフード「わんこそば」をモチーフにしたキャラクター「そばっち」が登場し、その存在感が強いインパクトを放ちます。

注目したいのは、単なる景色の紹介にとどまらず、そばっちがポスター撮影地を実際に巡っていく“小さな冒険ストーリー”として構成されている点です。キャラクターの視点で旅を体験することで、観る側も自然とその土地を巡っているような感覚を味わえる演出になっています。

映像面では、南部美人(酒蔵)やみちのく潮風トレイル、侍屋敷大松沢家といった名所の美しい風景を、高画質かつダイナミックなカットで次々と展開。観光地を紹介するだけのPR動画にとどまらず、まるで映画のような没入感を生み出しているのも魅力です。

また、キャンペーン周知の一環として、「旅するスナック」(株式会社イナックが展開する出張型の販売・交流サービス)とのコラボイベントも実施。JR上野駅で、3日間限定の特別企画として開催されました。会場では、岩手県出身の“ママ”とともにJR盛岡支社のスタッフがマスター役となり、岩手県の名産品や地酒などを提供。来場者との会話を通じて地域の魅力を伝える場となりました。

こうした取り組みは、「会話を通じて岩手を知る」というキャンペーンのコンセプトを体現するもの。映像だけでなくリアルな交流の場を設けることで、幅広い層から好評を集めています。


このように、豊かな観光資源や食文化といった“地域アセット”と、鉄道・流通・情報網などの“企業アセット”を掛け合わせた「秋は短し旅せよ岩手 WANDER IWATE」キャンペーンは、岩手県の魅力を多角的に発信することで成功を収めたモデルケースといえるでしょう。

2. 宮城県石巻市

震災からの復興を目指す宮城県石巻市では、ショート動画やコラボCMなど、観光誘致を目的としたバラエティ豊かなプロモーションを継続的に展開しています。地域の魅力を多様な切り口で発信することで、国内外に向けた認知拡大と来訪促進を図っています。

Instagramでは、一般公募によるフォトとリール動画のコンテストを実施し、若い世代へのリーチを図っています。「絶品グルメ」「レジャー」「屋内スポット」「自然・風景」という4つの撮影テーマを設定することで、地域の魅力を具体的に切り取りやすくし、認知拡大と投稿数の増加につなげています。

また、昨秋に実施された人気アニメとのコラボレーションによるPR動画も大きな反響を呼びました。続いて、その内容も見ていきましょう。

宮城県石巻市を舞台に、コナンたち少年探偵団が事件に挑むエピソード「石巻のヒーロー」の放送を記念して制作された企画で、コナンが宮城弁で石巻の魅力を全力PR。このコラボは、震災復興支援をきっかけに生まれた取り組み。単なる観光PRにとどまらず、「温かくて力強い石巻」の姿が伝わってくる内容になっています。

動画自体はコンパクトですが、石巻の街並みや海辺、商店街など、物語の舞台となったスポットが次々と登場。復興の象徴的な景色も織り交ぜながら、観光地としての魅力をぎゅっと詰め込んだ映像に仕上がっています。

3. 福島県相馬市

福島県南相馬市に本社を構え、“未来にのこる腕時計”をコンセプトにものづくりを行うFukushima Watch Company(福島ウォッチカンパニー)。

ブランドの公式YouTubeチャンネルで公開されているプロモーション映像では、福島県の自然や文化、そして復興の物語を、腕時計のデザインと結びつけながら表現している点が特徴です。

南相馬市の精霊の木、猪苗代町の天鏡閣、金山町の只見川など、福島を象徴する風景を背景に腕時計の魅力を訴求。

本作のユニークな点は、観光地としての魅力を紹介しながら、プロダクトの強みも違和感なくアピールしていること。地域の景観とブランドの世界観が自然に結びついています。インバウンド需要も意識し、職人の手仕事の様子を織り交ぜながら、ゆったりとした福島のライフスタイルや豊かな自然の魅力を、わずか15秒の映像の中に巧みに凝縮しています。

4. 青森県青森市

青森県青森市では、移住促進を目的としたプロモーション映像を公式YouTubeチャンネルを中心に多数公開しています。

上記作品「AomoLIFE」では、「青森市の暮らし」にフォーカスしています。「あおもり秋の休日」をテーマに、見どころの多い秋の風景を中心に紹介しながら、春や夏の豊かな緑、冬の雪景色など、四季を通して楽しめる青森市の魅力をアピールしています。

こちらの動画「アオモリニイジュー」は、昨年3月に公開された短編プロモーション映像です。

ダイナミックな映像で、多彩な風景と暮らしやすく便利な日常生活の様子を描き、青森市での生活の魅力を印象的に伝えています。コミュニティの温かさや、現代的なワークライフバランスを視覚的にアピールした内容となっており、若い世代をターゲットにした移住PR動画の好例ともいえる仕上がりです。

まとめ

東北地方は着実に復興の歩みを進めながら、映像やコラボレーションを活用した多様なプロモーションを通じて、その魅力を発信し続けています。地域の自然や文化、人の温かさといった価値を改めて可視化する取り組みは、観光誘致や地域ブランドの形成にもつながっています。

この記事を書いた人

ZOOREL編集部/コスモス武田
慶應義塾大学卒。大学時代から文学や映画に傾倒。缶チューハイとモツ煮込みが大好き。映画とマンガと音楽が至福のツマミ。

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