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お金をかけないでできる映画っぽい(テレビっぽくない)撮影のコツ

お金をかけないでできる映画っぽい(テレビっぽくない)撮影のコツ

エレファントストーンのディレクターの山口です。

今回私が紹介するのは、お金をかけないでできる映画っぽい撮影のコツです。(※この記事では、映画っぽい=テレビっぽくないという意味で説明していきます)YouTuberの動画にも増えてきた、シネマライクな動画。3年前に転職して入ったWeb PR映像を作るこの業界では、かなり求められている力です。

テレビのディレクターから映像ディレクターへ

約3年前にエレファントストーンに入社するまでは、テレビのディレクターを6年間行っていた私。

当時からテレビの現場での撮影は行っていたのである程度は撮影技術に自信があったものの、いわゆる「テレビっぽい撮り方」が染み付いていたため、転職して入ったこの業界では全く通用しませんでした。

最初は他のディレクターにお願いせねば、会社として、お客さんに映像を提出することができなかったほどです。そのため、かなり苦労しました。

悔しかった私はそこから勉強や研究、実際に何度も撮影にトライして、今では自分で撮影した映像を納品できるレベルになっております。

もしかしたら同じように苦労している方もいるであろうと思い、今回は私がこれまでの経験で感じた「テレビっぽくならない」=「映画っぽい」シネマライクな映像を撮影するコツを3つ紹介します。その中でも、お金をかけずにできる方法に絞りました。

(※冒頭でもお伝えしましたが、この記事内ではあくまで「映画っぽい撮影方法」=「テレビっぽくない撮影方法」 と定義づけさせていただきます)

テレビっぽい撮り方とは?

テレビっぽい撮り方ってなんだろうと、まず考えてみました。結論は「わかりやすさ」「見やすさ」かなと感じました。

テレビは「偏差値の高くない学生が見てもわかるように作りなさい」と先輩に言われるほど、テレビの映像で最も重要視されるのは「わかりやすさ」です。そしてその「わかりやすさ」を表現するための映像の「見やすさ」も同時に求められます。

この「わかりやすさ」「見やすさ」を伝えるために、どういうことに注意して撮影しているか分析してみたところ、行き着いたのがこちらの3点。

(1)「正面からの全体像」がしっかり見えること
(2)普段生活している時の、対象物によって自然に作りがちな、「視線・目線の高さ(角度)」と「距離感」で撮影されていること
(3) 「順光」であること

(1)と(3)はわかると思うのですが、わかりにくい(2)については、具体例を下にまとめました。

◇「人」が相手の時
表情が気になるのと、声も聞こえやすいので話す相手と同じ視線の高さ、1〜2m先の距離感。

◇「絶景」が相手の時
雄大な姿を見たいので、景色よりも高い位置から、全体が見渡せるかなり遠くからの距離感。

◇「建物」が対象の時
全体を見たいので、建物を見上げる感じで、全体が目にはいる数m〜数10mの距離感。

◇「食べ物」が相手の時
何が入っているか把握できて、口に運びやすい、45度ぐらいで見下ろす感じで、手の届きそうな距離感。

文字だとわかりにくいので画像にするとこんな感じですね。これらのテレビっぽい撮影方法を崩したら、映画っぽくなるのではないかと考えました。

テレビっぽくない撮り方をしてみた映像

「しっかりとした全体像」「距離感」「目線の高さ」を、崩して撮影してみるとこうなります。

(1)「正面」からではなく、あえて「物陰から」「全体像を見にくくして」撮影
「全体像」だけでなく「部分的」な目線の撮影も入れてみる

※比較しやすいよう、前半はテレビっぽい撮影、後半はシネマっぽい撮影にしています
※プライベートで手持ちで撮影しているので手ブレがございます

(2) 地面に近い「目線の高さ」から撮影
「距離感」をあえて遠くして撮影

※プライベートで手持ちで撮影しているので手ブレがございます

(3)「順光」を崩して「逆光」で見てみるとこうなります。
※個人的によく拝見させていただいてるYouTuberのAUX OUTさんの作品です。

ね。なんかシネマライク感がしませんか?

これからシネマライクな撮影に挑戦したい方は、この記事で書いたコツを活かして映画っぽくなる撮影方法を探してみてください。

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この記事を書いた人

山口明宏
エレファントストーンのディレクター。「ぐっさん」と呼ばれてます。

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