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ブランディングムービーの事例を解説!依頼するときに伝えるべき4つのポイントとは?

ブランディングムービーの事例を解説!依頼するときに伝えるべき4つのポイントとは?

近年、自社商品・サービスの世界観や、企業理念といった「目には見えないもの」を伝えるためにブランディングムービー(ブランディング動画)を導入する企業が増えています。

実際に、当サイトを運営するエレファントストーンでも、ご相談を受ける機会が多くあります。

しかし、ブランディングムービーを作るにあたっては、

  • 作る目的を明確にする
  • ターゲットを選定する
  • アピールしたい商品・サービスや企業の強みを決める

上記のポイントをしっかりと押さえる必要があります。これらを疎かにしたまま映像制作会社に依頼してしまうと、思ったような映像にならなかったり、視聴者に伝えたいことが伝わらなかったりしてしまいます。

そこで、この記事ではブランディングムービーを作る上でのポイントや事例を解説しています。ブランディングムービーの制作をお考えの方は、ぜひ参考にしてみてください!

1.ブランディングムービーを作る目的を明確にする

まずは、ブランディングムービーを作る目的を今一度チェックしておきましょう。目的によって、映像の内容もガラリと変わってきます。

商品の認知を拡げたいのか、サービスに会員登録して欲しいのか。また、会社のブランディングムービーを作るにしても、求職者向けなのであれば会社の部署や事業に関する、いわば「説明的な映像」にする必要があります。どういった目的のもと制作するのか明確にするのが、ファーストステップです。

「ブランディングムービー」ってどんな映像?

そもそも「ブランディングムービー」ってどんな映像のことでしょうか。さまざまな考え方があるとは思うのですが、本サイトを運営するエレファントストーンは「ブランディングムービー」を、商品やサービスの世界観、会社のイメージといった目に見えないものや、その対象が持つありのままの魅力を、映像を通じて磨きあげて伝えるものと捉えています。

ブランディングムービーが与える効果

それでは、ブランディングムービーを作ることで得られるメリットはなんでしょうか。

第一に、短い時間で直感的に商品・サービスないしは企業のイメージが掴めることが挙げられます。テキストや写真に比べ、情報量が多い映像はたった15秒の尺でも、どんな商品なのか、どんな人が使っているのか、どのような世界観があるのか、その商品に対して(自分が)興味を持つかどうかまで直感的に感じ取ることができることでしょう。

上記より派生して、難しいBtoB向けサービス・会社の事業紹介などもアニメーション表現を用いて概要を掴みやすくなることもありますし、自社Webサイトの目立つ部分に乗せておくことで、興味を惹きつける効果も得ることもできます。

一方でデメリットを挙げるとするならば、伝わる情報が多いが故に映像のクオリティは手を抜けず、制作費用が高くなってしまう傾向にあることです。その映像の世界観=会社や商品のブランドイメージになるため、より良い機材による撮影、より凝った編集が必要で、結果として費用もかかってきてしまうというわけです。

2、他社事例を参考にする

先述の通り、制作実績をご覧いただくことでどのような映像がブランディングムービーというのかイメージがしやすいかと思います。

また、ブランディングムービーを映像制作会社に依頼するのであれば、他社事例をいくつかストックしておくことで完成イメージの共有がしやすくなります。制作会社の方からいくつか事例を見せてくれるケースもあるかとは思いますが、あらかじめ要望として「こういったブランディングムービーが作りたい」と伝えられると企画がスムーズに進むことでしょう。

1、ブランディングムービーの制作事例

それでは、弊社のブランディングムービーの制作事例をご紹介します。

1、【商品・サービス】企業イメージを一新するために制作されたブランディングムービー

①サービス内容、企業説明
株式会社USEN様は「お店の未来を創造する」というコンセプトのもと、店舗にかかるBGMに止まることなくPOSレジ・決済・店舗アプリをはじめとしたITソリューションを提供している会社です。

②ブランディングムービーを制作した理由・目的
株式会社USEN様のコンセプトである「お店の未来を創造する」を分かりやすく伝えるブランディング動画を制作。

③伝えたいメッセージ・コンセプト
同社が店舗にかかるBGMをはじめとした音楽放送サービスのみならず、店舗運営の全体をサポートする企業であることを視覚的に伝える映像表現を目指しました。
お店の営業風景の一連の流れとともにちょっと未来のサービスを登場させることで、同社が店舗運営全体に関わっていることをイメージしてもらいやすくなるような内容に仕上げました。

④動画の内容、特徴、特色
近未来感を伝えるため、舞台を“少し未来のお店”に設定し、オリジナルで制作したCGの「光の線」が店舗内を駆け巡りながら様々なサービスを紹介していくストーリーになっています。
また、WEBトップに用いられる映像だったため1分半と長すぎない尺にしたのもポイントです。

2、【会社】BtoB企業の仕事内容、企業文化をくっきりと表現

①企業説明
株式会社マクニカ様は半導体やネットワーク関連機器などの専門商社です。事業を表現するようなブランディングムービーを制作しました。

②ブランディングムービーを制作した理由・目的
同社は具体的な仕事内容や働いている社員のイメージがしにくいという課題がありました。そこで、映像を通して「どういった会社で、どんな企業文化があるのか」を表現するのが目的でした。

③伝えたいメッセージ・ブランドイメージ
ヒアリングを重ねさせていただき、マクニカ様の魅力は“人”であるという着想から、モデルではなく、実際の社員様にご出演いただきました。また、自動運転車やお掃除ロボなどを映すことにより、普段どのような製品を取り扱っているのか具体的なイメージが湧くような内容になっています。

④動画の内容、特徴、特色
『パッション』や『ホスピタリティ』、『人』など、マクニカ様が大事にしている考え方をもとに、映像のテーマを『セッション』と掲げ、JAZZのオリジナル楽曲や、アニメーションを織りまぜた演出を行いました。

3、【自治体】村を舞台にした映画を通して、ストーリーと共に村の魅力を伝える

①自治体説明
千葉県唯一の村である、長生村。村を知ってもらう、イメージしてもらうための映像がないという課題の元、映像制作をご依頼いただきました。

②ブランディングムービーを制作した理由・目的
長生村は観光都市ではなく、単純に村の風景を紹介する動画を作っても、多くの自治体が制作しているPR動画との差別化が測れないという背景がありました。長生村を舞台にして、その物語に共感をしてもらえたら長生村への興味喚起にもつながるかもしれないという仮定の元、映画を提案しました。

③伝えたいメッセージ・コンセプト
村で過ごす若い夫婦の姿を通し、村の魅力と地域活性を考慮したポイントを連動させ、ストーリーに落としこみました。今いる住民には残ってもらえるような、去っていった住民には戻ってきてもらえるような、そして、村のことを知らなかった人には興味を持ってもらえるような内容になりました。

④映画のストーリー

(ストーリー)
仕事を辞め、父が一人で暮らす長生村に帰ってきたアカリ(谷口蘭)。
春、夏、秋、冬と巡る季節のなかで、ふと忘れかけていた昔の記憶が蘇ってくる。
親友と行った夏祭り、父との思い出の海。
改めて村の魅力を感じ、長生村での新しい暮らしへと歩みを進める──。

映画完成後には長生村文化会館で完成披露上映会&舞台挨拶を開催し、監督と出演者らが登壇。村のイベントとして地元で盛り上がってもらいました。

3、動画を見てほしいメインターゲット、配信媒体

ブランディングムービーを作る目的が決まったら、動画を見てほしいメインターゲットを設定しましょう。なお、詳細なペルソナまで用意できていると、どのようなタッチポイント(スマホ、パソコン、電車内広告など)を経てブランディングムービーを目にするかが決まりやすく、その配信媒体に合った映像が作れます。

4、商品や会社の強み、強調させたい部分

ブランディングムービーを作るうえで、最もキーポイントになるといっても過言ではないのが、商品や会社の強みです。他社のサービスや求人がある中で、なぜウチの商品(会社)でないといけないのか。その強みになる部分こそがメインメッセージになり、世界観になり、ひいては見た人の心を揺さぶる映像になるものです。

自社の商品や会社の魅力となるポイントは、あらかじめ明確にしておいて制作会社に伝えられるようにしておきましょう。

ブランディングムービーの制作費用はどのくらいかかるの?

さて、ここで気になるのは「ブランディングムービーの費用はどれくらいかかるのか?」という点ではないでしょうか。この点については依頼先によるのですが、大まかには映像制作会社か、もしくはフリーランスかで費用が大きく変わってきます。

また、一口に映像制作会社と言っても、会社内に映像クリエイターを抱えていないクラウドソーシングの会社か、非クラウドソーシングの会社かという部分でも費用が変わってきます。

ここで注意しておきたいのは、費用が抑えられても動画のクオリティも下がってしまう恐れがあるという点です。「手間も費用もかけたのに、思っていたのと違うブランディングムービーになってしまった……」ということは避けたいはずです。

映像制作会社の選び方については、「その映像、本当にクラウドソーシングでいいの?映像制作会社選びの重要なポイント」をチェックしてみましょう。

映像制作にかかる費用の内訳って?費用を抑えるには?

映像の制作費用の内訳は、大きく分けると「人件費」と「諸経費」の2つによって決まります。人件費については、キャストやカメラマン、ディレクター、エディターといった制作スタッフ×時間によって決まります(一部人件費を除く)。一方で諸経費とは、借りるスタジオにかかる費用や、カメラや照明といった機材にかかる費用を指します。

なお、さらに詳しい費用の内訳や、費用を少しでも抑える方法が気になる方は「動画制作や映像制作の費用相場について」という記事をチェックしてみましょう。

まとめ

ブランディングムービーを作る上でも、依頼主の方で準備しておくべきことはあります。ここを怠ってしまって、なんとなくのイメージ感で映像制作会社に依頼をしても、「なんだか違う……」と感じてしまうようなブランディングムービーになってしまう恐れがあります。

なお、当サイトを運営するエレファントストーンでは、「象る、磨く、輝かせる。MAKE YOUR HEART SHINE.」をモットーに、お客様が映像を作る目的や、映像イメージなどを詳しくヒアリングをして、企画書・絵コンテ作成→撮影→編集→納品まで社内でワンストップで制作しています。

もちろん、ブランディングムービーも得意にしています。先述の「理想のブランディングムービーを作るために伝えるべき4つのポイント」をバッチリ用意していなくても、納得いくまで何度でも打ち合わせを重ねて完成イメージを擦り合わせていきましょう。まずはお気軽にご相談ください。

この記事を書いた人

登陽一朗
エレファントストーン経営戦略室企画課所属

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