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「どうやったら映像って売れますか?」 9年の軌跡を振り返る

「どうやったら映像って売れますか?」 9年の軌跡を振り返る

こんにちは、エレファントストーンの伊藤です。ありがたいことに今期10年目を迎えた当社。

「お?なかなかしっかりした会社なのかな?」と思われ始めた中で、特に最近よくぶつけられる悪魔の質問「どうやったら映像って売れますか?」むしろ私が教えて欲しいくらいです。

ただ、ここでお答えしないのも沽券に関わる……ということで、私が合流してから9年の間にやってきたことをまとめてみました。あくまで自己流なのであしからず……。

知っている人のところに片っ端からアポイントをとる

はじめにこれを語るのは、出だしとして最悪ですが、これはやってはいけないことです。そして私はやってしまいました……黒歴史ですね。

みんな良い人なので最初は会ってくれるんですが、そもそも、映像どころか挨拶くらいにしか考えていない人のところに行き、いきなり「映像作りませんか?」と言ってもそれは無理ですよね。

そして当時(設立2年目)は見せるべき自社の制作事例もほぼない。与信ゼロ。次からはほぼ会ってくれなくなります。泣きたくなります。

なんでもやる、アピールする

映像の依頼がもらえないなら、なんでもやる。

Web制作、紙媒体の制作・印刷・ポスティング、ARアプリ開発。なんでもやりました。とりあえず、仕事を請けることで自分たちがいるということをアピール。まずは動く。

そして都度々々、「映像作れます!映像が本業です!」と映像制作の会社だとアピール。これは効果がありました。アピールはとても大事です。

ひたすら映像をみる

ここからは、ようやく実践的になってきますので、もう少々お付き合いを。映像が増えてきた頃にやったこととして、時間が少しでも空いたらひたすら映像を見ました。そして覚えました。

お客さまの話を聴いた時に、1番難しいのはイメージ共有です。イメージの共有ができないと完成をイメージできないので話が進まない。

ですが、何かお客様からヒントを得た時に「それってこんなイメージですかね?」と覚えていた映像を出す。するとびっくりするくらい話が進みます(ただし外すと沼に沈みます)。

そしてアウトプットすることで確実に自分の引き出しとなり、知識になっていきます。

教えを乞う

撮影中や、夜中、作業に没頭している嶺( @junkimine )に質問してました。

制作者には必ず教え方が上手な人がいます(そして教えるのが好きな人)。ちょっとの専門知識があるだけで交渉に自信がつきます。少しずつでも積み重ねるとそれなりの知識量に。

当時は、1人のプロデューサーが担当する案件数は膨大(なんせ代表の鶴目と私の2人だけ)。1つ1つが血肉となりました。

強みを出す

映像の知識ではなく、業界の知識があることを強みにしました。映像制作会社で映像の知識があることは当たり前のことですよね。それは前提であって、お客さまが求めているのは+αの知識。

その+αの知識はお客さまのこと。必ず業界独特の専門用語や知識があり、それを知っているだけで身内感が演出できます。+進展が早くなります。

私の場合は前職で不動産(特に分譲マンション)の知識と、趣味で金融の知識(元々金融業界志望で内定も得ていました。そしてお金が大好きです)、そして経験を重ねる中で自治体関係の知識を得たことで、関連する仕事では一歩先んじた提案ができ、受注の確率も仕事の大きさも格段に上がりました。

委ねる

プロデューサーとして映像制作で大事なのは成功イメージの共有と実現の可能性を探ることです。成功のイメージをお客さまと共有できれば大抵のことは可能です。あとは考えた表現が実現できるのかお金とスケジュール調整するだけ。

ここまでくると、決め手は情報量になってきます。限られた予算と納期の中で実現し、成功させるには、これまでかけてきた時間と経験がものを言います。ここはプロに委ねましょう。制作作業自体は私も完全にディレクターに委ねます。お互いが力を発揮できる分野を見つけて棲み分けましょう。

そんなこんなで、だいぶ割愛はしてますが、なんとか10年やってこれました。今では「見せるべき事例がない!」なんてことはないので、ご安心を。一部の制作事例はコーポレートサイトに掲載をさせていただいております。

深いところから「生みの苦しみ(?)」を知っているからこそ、「なんとか映像を作りたい」という企業の方にも、「なんとか映像を売りたい」という企業の方にも、心から寄り添えますので、熱い想いをお持ちの方、ぜひご相談ください。


 

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この記事を書いた人

伊藤尚平
エレファントストーンの取締役COO / プロデューサー

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