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アメリカ映画でしか見たことない光景【学校編】
こんにちは、エレファントストーン ディレクターの竜口です。前に映画のなかのアメリカということで記事を書きましたが、なかなか書ききれないところもあったのでその続編となります。今回はアメリカの学校編です。
映画のなかで描かれるアメリカの学校ってなんか楽しそうなんですよね。当たり前ですけど日本の学校とは違うので、見たことのない光景もたくさんあります。
以下に書かれていることは映画を観ただけで語った偏見記事なので、実際のところどうなのか、例によってミネソタ育ちの横山さん(エディター)にコメントいただいています。
横山コメント
宜しくお願いします。ちなみに会社が10周年を迎えたということは、僕も日本に帰ってきて10年が経つということです。
不思議ですね。今でも知らないことばかりです。ちなみに最近驚いたことは切手を貼る必要のないハガキが存在することですね。廊下のロッカー
アメリカの学校といえば、まず真っ先に思い浮かぶのが廊下に並ぶロッカーです。たぶん一人につき一つ与えられているのでしょう。扉の裏側には、グラビアの写真を貼ったり、鏡をつけて身だしなみを見たり、みな思い思いのデコレーションを施しています。
芝居場として一番多いのは教室ですが、次点ではこのロッカーでしょう。かなり頻繁に出てきます。
おそらく学校に来たらまずロッカー、授業が終わればロッカー、帰る前にもロッカー、と生徒が来る機会が多く、一番行き交う場所だからじゃないでしょうか。日本の学園ものは割と教室で終始しているような印象です。移動教室が少ないからだと思います。あと謎に屋上のシーン多いですよね。実際はほとんど立ち入り禁止なのに。
ロッカー前ではさまざまなことが起こります。楽しくおしゃべりしたり、いじめられたり、喧嘩したり、いちゃいちゃしたり。
「卒業白書」という映画でトム・クルーズが、全速力で廊下を走り抜けるシーンがありますが、この時にはもうすでにミッション・イン・ポッシブルと同じ走り方を習得していることが分かります。
僕の印象ですが、面白いティーンムービーは、ロッカーで物語が始まったり終わったりします。以下に挙げる2つの映画のラストカットです。次のカットでエンドロールが流れます。そして「ルーカスの初恋メモリー」「ヘザース」はどちらも傑作です。
横山コメント
みなさん映画の中でアメリカの教科書がどんなものだったか覚えてますか?めちゃめちゃでかいんですよ。1、2キロあるんじゃないかな?なのでみんな何してるかというと、授業が終わるたびにロッカーに戻って次の教科書に取り替えてるんですよ。
ロッカーは1年間変わらないので、自分の部屋みたいなものになります。性格が出るので、キャラクターを表すのに良いシーンなのでしょうね。逆に、日本では自分の机があると思うのですが、机の中を自分の部屋のようにアレンジしないのでしょうか?
ちなみに教科書は学校の所有物なので学期が終わったら返却します。食堂
続いて食堂です。これもロッカーに続いて頻出ロケーションです。食堂が出てくる時は、「いじめ」が主題として出て来ることが多い印象です。
アメリカは生徒間のカーストが日本よりもはっきりしています。ナード?とか。よく分かりませんが(横山さん解説お願いします!)。
食堂はこういうカーストとか関係なく生徒が一堂に会する場なので、こういう確執を描きやすいのだと思います。食事をする間は人に見られる形で、どうしてもその場にいなければならないですから。
あと、アメリカの食堂で出てくる料理は全部不味そうです。(食べたことはないのであくまで見た目は、です) ぶっきらぼうな食堂の店員が、もりもりのコールスローを生徒が持つトレイにべちゃっと乱暴に乗っける、そういうイメージです。
「25年目のキス」という映画では、バケツ一杯のコールスローを平らげるとスタンディングオベーションが起こり、学校の人気者になって、女性からもモテモテになります。
こういうの見ると、アメリカ楽しそーって思います。横山コメント
カフェテリアですね。
単純に友達同士が一緒にご飯を食べるだけなのに、いわゆるナードやギーク、イケイケグループ、それぞれが集まって座るので、タッツーの言う通りはっきりとグループわけされる場ですね。
正直カーストはもう古いように思います。属性は違えど、上下関係は今の時代なくなったと感じます。
ちなみに僕は本当に毎日ハンバーガー食べてました。個人的な感想になりますが、アメリカのご飯は基本的にあまり美味しくないです。日によってメニューが違うのですが、メキシコ料理の日はみんな元気でしたね。どのアメリカ料理よりもタコスは美味しいから。謎行事
謎行事は2つあります。まずプロムです。プロムは、卒業シーズンになると体育館などで開催されるダンスパーティーです。
事前に男性が女性を誘います。OKがでれば、プロムの当日に男性が車で家の前まで迎えに行って、女性の親御さんにちょっと挨拶なんかしちゃって、2人で意気揚々とダンスしに行くイベントです。日本の体育祭とかと違って、意味とか意義とか、そういうのはたぶん無いと思います。映画の中でこのプロムが出てくるとき、だいたい良い描かれ方はしません。
「キャリー」という映画を見れば分かります。プロムでは、その日一番輝いた人を投票で選び、プロムクイーン&キングとしてみんなの前で表彰します。この映画の主人公もプロムクイーンに選ばれたのですが、実はそれはいじめの一環で表彰されてる時に頭上から豚の血を浴びせかけられます。以下はその直後の表情です。
ちなみにこのあと、超能力でその場にいる人は皆殺しにします。
2つ目は、学期終わりに紙ぶちまけるやつです。この行事に正式名称があるのかすら分かりませんが、とにかく紙を、廊下だろうが校庭だろうが所構わずぶちまけます。まぁ楽しいでしょう。それはわかります。ただ正直、日本的な感覚でいうと意味がわかりません。清掃員の気持ちになれよと思います。
あと、これも紙ぶちまけの一種なのかわかりませんが、学校中にトレットペーパーをぶちまけているシーンをたまに見ます。学期終わりにはトイレットペーパーぶちまけもあるのでしょうか?清掃員の気持ちは考えたほうがいいと思います。
横山コメント
僕はプロムに行ってないです。これを言うとなんでアメリカ行ったの?なんて言われるくらい残念がられます。でもタッツーの言う通りで間違いないです。もはや伝統なのでアメリカのどこでも同じでしょう。ただ今は女性が男性を誘うこともあったり、LGBT同士で行ったり時代の変化が感じ取れるみたいです。
2つ目の紙をぶちまけるやつは僕の通っていた学校にもありました。あれは、楽しいですよ笑 もう大人になったらできないですね。あんな不良に見えるやつも真面目に授業受けてたんだなとか。
トイレットペーパーは本当に迷惑ですね。どの国にも特有のいたずらがあると思うのですが、アメリカで一番嫌ないたずらは、腐った卵を投げつけるやつですね。聞いた話なので見たことはないですが、僕の高校の担任が子供の頃はあったみたいです。”。最後に……
アメリカ行きたいっす。
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