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TikTokをビジネス利用する。平均年齢34歳!?成功事例も紹介

TikTokをビジネス利用する。平均年齢34歳!?成功事例も紹介

五輪の記事でも取り上げましたが、現在動画フォーマットで最も勢いがあるのが中国のバイトダンス社が手掛ける「TikTok(ティックトック)」、中国では「ドウイン(抖音)」です。2019年2月の時点で利用者は約950万人と今では国民の1/12が使っている巨大プラットフォームです。

TikTokの特徴とは?

投稿されるのは15~60秒のショート動画です。動画の主役はZ世代と呼ばれる10代の若者たちです。特に「教室で笑いが起きたような何気ない一コマ」から「女の子のダンス動画」が多いように思えます。

勢いがある一方で上の年代から懐疑の声が大きいのもTikTokの特徴です。おじさんにはついていけないという声は多く「何がおもしろいのかわからない」「お金に本当になるのか?」と世代間のネット利用の壁を感じるのもまた事実です。

ところが、TikTokは今や「ビジネス利用」「年齢層が高い」プラットフォームだというのです。今回はTikTokのビジネス利用について紹介しよう。

TikTokの平均年齢はまさかの34歳!

9月中旬に博報堂が発表した調査によると、TikTokの使用平均年齢は34歳との結果がでたといいます。10代のアプリとみられていたTikTokですが、平均をとるとまさかの30代だったということで衝撃的なニュースとして伝えられました。

さらに言えば、TikTokを見ている層は「世帯年収が高い」「消費にも積極的」……まさにいけてるサラリーマン像のような結果がでたというのです。

つまり、TikTokはこれまで流行っているツールではありましたが、「素人の10代が空き時間に面白半分で見るアプリにとどまっており、広告を出す価値や企業として利用する価値は見えない」という見方を覆したと言えます。実際の成功事例を紹介しましょう。

不動産屋がTikTokで集客100倍!

TikTok Japanの公式noteでインタビューしているケースでは「LAKIA不動産屋のTikTok利用」が興味深いです。

不動産屋は儲かっているというイメージですが、家賃に不動産ポータルサイトの費用支払いなど支出が多くプロモーションに多くのお金はかけられないのだとか。そこで出たのがTikTokを通じて全社挙げての取り組みだったそうです。

今では月に100件以上の問い合わせがTikTok経由で来るそうで契約に至ることも少なくないといいます。それ以外でも顔出しで動画に出演することによって社員1人1人に注目が行く、などの利点もあったそうです。

「弊社では月に一度、9店舗のスタッフを集めてSNS対策会議を開いています。最近でてきた気になるクリエイターをチェックして、最近の投稿を振り返って反響をみんなで確認する。他にはTikTokのレコメンドシステムについて仮説を立てたり、いいねが押されやすい時間帯や人気のハッシュタグまで。ナレーション原稿を再構成することもあります」

と言うのだからいかに有効活用しようと優先度を高めているのかがわかりやすいでしょう。

さらに会社ではなくて店舗ごとにTik Tokアカウントを所有しているのも特徴だ。例えば天王寺支店だけで1.8万フォロワーを集めています。

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余り知られていませんが、実はLAKIA不動産はYouTubeもやっています。こちらは会社全体でやっているにもかかわらず登録者数100名、動画アップロード数も4つと芳しくないのです。

同じ動画でも「プラットフォームを変える」、「ターゲットを変える」だけでここまでバズることができるという好例です。

なぜ、TikTokでビジネス利用なのか?

では、なぜLAKIA不動産はTikTokでバズることができたのでしょうか?

第一は若年層への知名度の獲得です。それは進学や就職に伴って一人暮らしをしやすい年代だったTikTokユーザーが「不動産を探す際にどうせなら聞いたことがあるあそこにしよう」と考えたことが一因です。プロモーション費用は現在ホームページ以外はTikTokにしかかけていないといい、いかにその効果が大きかったのかを指し示します。これはわかりやすい効果でしょう。

YouTubeではなぜダメだったのでしょうか。それはアルゴリズムの問題です。TikTok社はもともと動画サービスより前から「リコメンドエンジン」を売りとしている会社でそこがビジネスの核なのです。動画サービスなのではありません。

つまり、TwitterにしてもYouTubeにしてもWeb業界ではバズのための地道な努力が求められます。まずはアカウントを立ち上げて投稿をしてフォロワーを稼ぐという作業です。Webでは「ローマは1日にしてならず」で毎日、毎月、毎年と長い年月をかけてアカウントを育てる必要性がありました。これでは、大きな費用と時間がかかってしまいます。

例えばYouTubeでは「毎日投稿を3年続けて1m000本動画がたまってからが本当のスタート」なんていう声があります。やや誇張かもしれませんが、芸能人でもない限り今から一企業のアカウントが人気を博すのはとても難しいことです。

ところが、TikTokは上から下へスライドするだけでオススメを「本人の視聴履歴」から勝手に選んでくれます。ユーザーは自分から調べる必要がなく「ながら見」ができます。そして、オススメは他のアプリより知名度にかかわらず登場するようなイメージがあります。つまり、いきなり大きないいね!や得たりバズったりしやすいともいえます。面白いものさえ作れば、スピード感のあるビジネス活用ができるという利点です。

このようなショート動画サービスはInstagramもYouTubeも後発で真似をしました。Instagramが始めたリールはまだ一機能としての提供にとどまっています。YouTubeもショート動画はほとんどがTikTokからの転載でメインとは言えません。

巨大企業が後発でその知名度と資金力を生かし先発をつぶしに来るのはビジネスの常です。それでも勝てなかったことは、それだけTikTokのリコメンドエンジンにおけるアルゴリズムが強いことの証明です。TikTokのビジネス利用に興味を持たれた方へ向けて、、次回以降は実際の成功事例をもっと深く見ていきたいと思います。

この記事を書いた人

ZOOREL編集部/黄鳥木竜
慶應義塾大学経済学部、東京大学大学院情報学環教育部で学ぶ。複数のサイトを運営しZOORELでも編集及び寄稿。引きこもりに対して「開けこもり」を自称。毎日、知的好奇心をくすぐる何かを求めて街を徘徊もコロナで自粛中。

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