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クライアントワークをしながらの自主制作。「佐田岬ワンダービューコンテスト」応募の流れ

クライアントワークをしながらの自主制作。「佐田岬ワンダービューコンテスト」応募の流れ

こんにちは、エレファントストーンの齋藤です!

映像制作をされている方の中には、動画コンテストへの応募を検討しているという方も多いのではないでしょうか?

私もその一人で、2023年は実際に映像制作会社に勤めながら「佐田岬ワンダービューコンテスト」という映像コンテストに応募しました。そこで今回は、実際に私が動画コンテストに応募した時の流れ・撮影の裏側をご紹介します。

映像コンテストへの応募を検討されている皆さまの参考にしていただけたら嬉しいです!

「佐田岬ワンダービューコンテスト」への応募理由

私は今年、愛媛県佐田岬半島で開催されている「佐田岬ワンダービューコンテスト」に参加しました。コンテスト発足後5回目の開催となる今回は、2024年3月31日(日)佐田岬半島(愛媛県西宇和郡伊方町)を舞台にした、10秒以上5分以内の応募映像が審査対象となります。

実は2021〜2022年にもこのコンテストに参加しているのですが、今回も応募した理由は二つ。
①自分が好きな観光系映像のコンテストであること
②映像のテーマがあまり決められておらず、作品の自由度が高いこと

全国から様々な作品が寄せられる本コンテスト。制作者によって佐田岬の切り取り方が様々で、集まる映像はどれも魅力的です。そんなコンテストへの応募にあたり、企画〜撮影までをどう行ったのかをご紹介していきます。

STEP.1 応募映像のコンセプト検討

今回の映像コンテストはテーマが固定されていないため、自由度が高いです。だからこそ、応募者本人が映像のコンセプトを明確にしていく必要があります。今回はこのコンセプト設計にとても時間がかかりました。

コンセプトを決めるため、“佐田岬”という土地を「考える⇔リサーチする」の繰り返し。その繰り返しの中で、自分自身が魅力に感じた“面白いアクティビティや伝統文化の体験ができる”という佐田岬の特徴に焦点を当てることに。

そのため今回は“現地の人に声をかけて現地の人を撮影すること”、さらに“撮影だけでなく、現地の人と交流して実際に自分も体験しながら撮影すること”を大切に動くことに決め、映像の具体的なコンセプトは、“佐田岬で経験できる様々なアクティビティを一人の女性が体験する”というものにしました。

こうして映像の軸が立ったら、ここからモデルの選定やコンテ作成を行っていきます。

STEP2. モデルの選定とコンテ作成

今回は、会社に勤める合間に行う完全な自主制作としてコンテストに応募しています。そのため、予算、時間共に限られているのが現実です。だからこそ、日程調整やモデルの選定には工夫しました。

まずはモデルの選定。東京でモデルを見つけて現地に呼ぶには時間もお金もかかります。そのため今回は、現地の愛媛県でモデルになってくれる方を見つけ、お声がけしました。休日に友人とTikTokやInstagram、X等でキーワード「愛媛 モデル」等で検索し、今回の映像に出演してほしい方を見つける度にDMを送っていました。

今回は女性のモデルの方に出演いただきましたが、女性一人で素性が分からないディレクターと撮影するというのは、勇気がいることだと想像します。そのため、その不安をできる限り払拭し、少しでも安心して撮影に同行いただくために事前にコミュニケーションをとることを大切にしました。具体的には、現地でお会いする前にZoomでの顔合わせを実施。その時自分のプロフィールや今回の撮影に対する熱意もお伝えし、ご協力いただけることに決まりました。

次にコンテの作成です。私は普段、自主制作の際はあまりコンテを書かずに撮影に臨むことが多いです。とはいえ今回は時間の都合上、予定を組まないで臨むと時間が足りない状況。具体的には、モデルさんと一緒に6箇所以上を実質1日程度で回る必要がありました。

また今回は映像のコンセプト上、体験するアクティビティのリサーチや予約が必要なだけでなく、体験そのものに時間がかかるため、撮影当日までのスケジュール管理を徹底する必要がありました。そのため、香盤表やコンテ作成に時間をかけ、効率よく撮影を行えるように準備しました。実際に、体験ツアー等は「時間を少し短くすることは可能ですか?」と交渉したり、私と友人で二手で撮影したりして時間をやりくりしていました。

STEP.3 撮影

撮影当日は始発で家を出ても現地に到着するのが14時頃に。さらに、モデルさんの撮影時間が7時間も無いという時間的にかなりタイトな中で6箇所を巡る1日となりました。

当日の撮影体制は以下の通りです。

人員:
友人1名、モデル1名、私

機材:
カメラ→SONY「α7S III」「FX30」
レンズ→Tamron「17-28mm F/2.8 Di III RXD」「28-75mm F/2.8 Di III VXD 」 、SONY「E PZ 18-105mm F4 G OSS」

ドローン、ジンバル、三脚

1台は手持ちと三脚、もう1台はジンバルという組み合わせで、機材準備による時間のロスを避ける体制で撮影に臨みました。当日の撮影の切り出しはこちらです。

まとめ

予算や時間の制約がある中で応募した今回の「佐田岬ワンダービューコンテスト」。工夫が必要なことも多いですが、その分、応募したからこそ感じられるたくさんの魅力があります。

実際、自主制作での観光映像の1番の魅力は、地域の方と交流しながら撮影を行えることにあると思います。許可を得た撮影でないと入れない、交流できない人がいたりするのではないでしょうか。実際、上の映像の切り出しに映っている漁師さん達は漁から帰ってきた所でしたが、映像の概要をご説明し、撮影させていただくことができました。

地域の方に勇気を出して声をかけてみることで、映像の撮れ高が良くなるだけでなく、通常は生まれない交流や見れない景色に気づくことができ、この体験も全てコンテストに応募したからこそ得られたものだなと実感しました。

記事を通して、こうした映像コンテストに応募することの魅力、「佐田岬ワンダービューコンテスト」の魅力が伝わっていたら嬉しいです。

この記事を書いた人

齋藤悠
エレファントストーンのディレクター

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