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【化粧品・コスメ】商品&ブランドのプロモーションに有効な映像とは?

【化粧品・コスメ】商品&ブランドのプロモーションに有効な映像とは?

こんにちは、エレファントストーン 経営戦略室の鈴木です。

4月の緊急事態宣言以降、外出機会の減少やマスクの常時着用により、一部の化粧品は特に売り上げが低下しているとの声も聞こえていますが、こんな時でもブランド力・商品力を強くしたい、直近のオンライン販売に繋げて売り上げを上げたい、という方に打って付けの「プロモーションに有効な映像の種類、メリット、活用事例」についてお届けしたいと思います。

今回は化粧品・コスメ業界に焦点を当てつつご案内しますが、本記事を読んでいただくとお分かりになる通り、実はご紹介する映像活用例の数々、化粧品・コスメだけでなくさまざまな種類のBtoC商品・ブランドに共通しています。

How To動画

主に、該当商品を利用したメイクアップ方法やスキンケア方法などを紹介する映像。お悩み別の効果的なアイテムの使い方や、複数アイテムを使う際の正しい組み合わせや手順などを示すのにも効果的です。

実際に店頭で手にとって試さずとも大丈夫なよう、細かな説明を含めた動画でカバーします。
ターゲットに合わせたHow Toを紹介することで、視聴者自身が使用した際のイメージを持たせ、購買意欲を高める効果があります。

<活用方法/表現方法例>

  • 動画内で商品を紹介しつつ、概要欄や説明文にアイテム詳細・購入ページ情報を乗せて視聴者を誘導する
  • インタラクティブ動画とし、アイテム情報をその場でチェック・動画から商品ページへ飛べるようにする(見て役に立つ、触って楽しい動画)
  • テロップ等は控え、説明的になりすぎずに直感的に分かるような仕様にして、ブランドのイメージを洗練されたものにする
  • 類似商品でも種類が多い場合、商品毎のカラーバリエーションなどの仕上がり比較が出来るような構成とする
  • How To動画にYouTuberなどインフルエンサーを起用し、それぞれのチャンネルでフォロワーに向けて映像公開する
  • 既存の顧客に対して、正しい使い方を訴求するなどし、商品利用体験の満足度を高め、リピートを狙う
  • 前半で商品の効能やイメージを訴求し、後半で使い方を説明する

<映像事例>

▼新日本製薬『パーフェクトワン』HowTo動画

▼RMK『Creamy Foundation EX』HowTo動画

商品紹介動画・プロモーション動画

プロモーション動画では、商品/ブランドに興味を持ってもらい、そのブランドに対してプラスのイメージを持ってもらうことが一番の目的です。それにより、消費者が後に同ジャンルのアイテムを購入検討する際には、真っ先に候補に入ってくるようになります。

商品に関しては、静止画で伝わりにくい部分や使用感、質感なども事細かに伝えることも可能なので、もし、オンライン販売を売り上げの軸としている場合はなおさら効果的です。

<活用方法/表現方法例>

  • モデルやタレントの映像内での使用に加え、プロ(例:メイクアップアーティストやエステティシャン)へのインタビューを入れ、説得力を持たせる
  • 商品の機能性について、アニメーションや専門家インタビューを利用して、分かりやすく表現する
  • 商品の特徴を伝える前に、消費者の悩みや問題を解決できる方法を押し出し、その結果の消費行動を狙う
  • プロモーション動画やCMのメイキング映像も制作・公開することで、より消費者にブランド・商品を身近に感じてもらう

<映像事例>

▼ヤーマン『mysé ウェーブスパ』紹介動画

コンセプト動画/ブランディング動画

商品そにもののPRだけではなく、ブランドの魅力をアピールし、認知拡大・ブランド価値向上を狙いやすいのがコンセプト動画/ブランディング動画です。商品・ブランドコンセプトや商品開発背景のメッセージ、はたまた企業理念も伝わるようにすることで、よりオーディエンスに届きやすくなります。

ブランドイメージやコンセプトに共感をした消費者が、同ブランドの他のコンテンツにも興味を示したり商品について情報収拾を始める効果が期待できます。

<映像事例>

▼『LUMIURGLAS』ブランドムービー

▼ロクシタン『ロクシタンスパ』イメージムービー

ロクシタンは、「厳選された自然原料と世界中の伝統的なトリートメント技術の融合」をコンセプトにスパのトリートメントを展開。マッサージしている映像で心地よい香りで安らぎの空間であることを表し、自然の中を歩いている描写から自然の恵みのスキンケア用品を扱っていることを表現しています。

レビュー・インタビュー動画

実際の顧客、あるいはインフルエンサーや役者などのキャストを利用して、「利用者の声」をインタビュー形式・レビュー形式で映像化するのがこの方法です。テキストよりも信憑性の感じられやすい、リアルな顧客体験を動画に乗せて多くの人に届けることが出来るので、商品への信頼度が上がり、購買意欲を高める効果があります。

あからさまな宣伝よりも、こういったレビュー・インタビュー動画で利用者のリアルな声を伝えた方が、消費者には良い印象が残りやすいとも言われています。

YouTube活用

 (1)自社チャンネルを解説して動画コンテンツ運用

YouTubeに自社(ブランド)のチャンネルを開設し、動画コンテンツを定期配信することで、それを楽しみとする固定のファンを育成。既にブランドや商品に対してポジティブなイメージを持っているところへ、改めてプロモーションをかけることで購買に繋がることが期待出来ます。

動画コンテンツのクオリティと商品そのものの魅力の質を掛け合わせて、良質なファンを育成し、リピート購入の促進へと繋げることも出来ます。

<活用方法/表現方法例>

  • 視聴者に必要とされる動画コンテンツを更新
  • チャンネル登録数=ファンを増やし、後々顧客の囲い込みとなる
  • 同チャンネル内の他の商品映像に遷移させることができる
  • こういう世界観でプロダクト・サービスを展開している、というブランディングになる
  • 各種動画コンテンツは、InstagramなどのSNSでも同時展開可能

<映像事例>

▼おうちメイクレッスン映像|資生堂

プロのメイクアップアーティストによる丁寧なメイクレッスン動画をシリーズ化して発信することで、単純にTIPSとしてコンテンツを楽しみとする視聴者層を、潜在購買層へと繋げることを狙った例です。

 (2)YouTuber(インフルエンサー)とのタイアップ

ただの商品レビュー動画だけで䛿なく、雰囲気を商品に合わせたストーリー性のある映像コンテンツを、インフルエンサーを起用して制作し、該当インフルエンサーのチャンネルでも公開する方法です。
短期的な売り上げ㼁UP、口コミ効果の向上を目指したい場合には、特にインフルエンサーマーケティングが向いています。

<映像事例>

▼SekineRisa「花粉症の朝のルーティーン!!!」|+ea is提供

ショートドラマ

ストーリー性を持たせた映像の制作によって、視聴者・消費者には広告やPRでは無く、コンテンツとして自然に視聴を楽しんでもらい、その中で商品/ブランドの認知拡大を狙うことがドラマの役目。直接的なオンラインストアへの導入・商品の訴求よりも、認知拡大を主な目的とした動画マーケティングのの方が、近年の消費者のニーズにもマッチしていると言われることからも、このドラマスタイルは効果的です。

会社/ブランドの理念をそのままストレートには見せずに、間接的な表現を通して消費者に届けるドラマでは、導入部分に「謎」を入れることで消費者を惹きつけ、最後まで映像を見せることに成功する可能性が高いです。

<①製品を作品内に直接登場させるタイプの映像>

▼カネボウ化粧品『suisai』WEBドラマ「わたしのままで」

▼AMERICAN EAGLE Twitterドラマ「蒼い夏」

<②製品は映像にほぼ出さず、ストーリーや映像世界観で間接的にブランドの魅力を表現するタイプの映像>

▼資生堂『スノービューティー』発売記念ムービー「Snow Beauty」

「Snow Beauty」(c)SHISEIDO

映像本編はこちら。ドラマコンテンツの発信場所として相性が良いのが、Twitter、YouTube、InstagramなどをはじめとするSNS。シリーズ化することによって、繰り返しの再生やSNSアカウントフォロワー獲得による顧客囲い込み効果も狙えます。

商品PRこそインタラクティブ動画!

インタラクティブ動画では、動画内に様々な種類の「仕掛け」を設置することで、オーディエンスにタップやクリックによる「アクション選択肢」を持たせることが出来、動画の視聴と同時にそれ以外のエンゲージメントの向上に効果を発揮します。もちろんそれらのエンゲージメントのデータは収集・分析可能なので、接触情報から新たなマーケティング施策を練ることが出来ます。

<活用方法・表現方法例>

  • ペルソナごとに共感ポイントを設定し、全く違う構成・アプローチのインタラクティブ動画を設定、その中でスキンケアの悩みを解決する方法として商品をアピールする
  • 商品利用のHow To動画もクイズ式䛾インタラクティブにすることで、消費者が自分で考えつつ学ぶことができる(自発的に参加するため記憶に残る)
  • 動画内で登場したアイテムをタップすることで、該当商品に関する詳細情報を表示させたり、購買ページへ遷移する

まとめ

化粧品やコスメなどのBtoCプロモーションは、動画を活用した方が圧倒的にアイテムやブランドの魅力を伝えやすいです。
表現の仕方も、ブランドイメージを伝えることで共感を得たり、使い方に関する動画で実際の使用イメージを湧かせたりとさまざまです。

自社の商品やターゲットに合った動画の種類を選び、多くのユーザーへ「この商品が欲しい」「このブランドが好き」と感じてもらえるような動画を作ってみましょう。

エレファントストーンでは、今回ご紹介したタイプの映像全て、これまでにたくさんのご依頼をいただいています。長期的なご相談や、情報収集がしたい、制作事例が観たいなど、お気軽にエレファントストーンにご相談いただければと思います。

この記事を書いた人

鈴木彩
エレファントストーン 経営戦略室企画課

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