SPECIAL

欲しいと思わせる商品紹介動画の作り方とは? 事例を踏まえて解説!

欲しいと思わせる商品紹介動画の作り方とは? 事例を踏まえて解説!

こんにちは、エレファントストーンの登です。

自社の商品やサービスを訴求するのに、動画はとても有効です。動画は情報量の多さが魅力の一つで、商品やサービスをターゲットに訴求するにはうってつけの媒体といえるでしょう。

この記事では、魅力的な商品紹介動画をゼロから作るポイントを「制作事例からイメージをつかむ」「動画の活用場所を選ぶ」「制作者とのズレを極力減らす」の大きく3つのテーマに分けて解説します。「商品紹介を動画でやってみたい!」とお考えのご担当者は、制作費を予算内に抑えるコツとあわせて、参考にしてみてください。

商品紹介を動画にするメリット・デメリットとは?

商品を動画で紹介することにはメリットが多いですが、その反面デメリットもあります。まずはメリット、デメリットを見てみましょう。

【メリット1】 情報量が多く、使用感を伝えられる
1分間の動画情報は180万文字のテキスト、またWebページ3600枚分に相当すると言われています。商品の質感や、使用感、コンセプトなどを数十秒で伝えることができるのは動画を用いることの最たるメリットです。また、ゲームソフトなどの無形の商品でも、映像にすることによってプレイ中の画面を伝えられたり、イメージが伝わりやすくなったりします。

【メリット2】 音から商品の良さ、世界観を訴求できる
音からの情報を伝えることができるのも動画で商品を紹介することのメリットです。例えば「高級感のある操作音」というテキストだけではなかなかイメージが湧きませんが、実際の操作音を聞くことで高級な感じを受け取ってもらえることでしょう。また、BGMによって映像の印象は大きく変わります。商品の持つ世界観にマッチしたBGMで映像を制作し、世界観をより引き立たせることも可能です。

【デメリット1】 制作に時間と費用がかかる
動画を1本作るのに、数ヶ月かかることは珍しいことではありません。もちろん、どのような内容にするのか、どれほどクオリティにこだわるのかにもよりますが、時間がかかります。また、外部の制作チームに依頼するのであれば、数十万〜数百万ほどの予算が必要になってくると考えおきましょう。

【デメリット2】 クオリティの低い動画だと、視聴者にマイナスイメージを与えることも
世界観に合っていない、興味を惹きつけられない、そういった所謂クオリティの低い動画ですと思ったような効果を得るのは難しいでしょう。それどころか視聴者にマイナスイメージを植え付けてしまうことも考えられます。

商品紹介動画の制作事例からイメージをつかもう

まずは、どのような制作事例があるのか見ていきましょう。「商品」と一口に言っても、様々な種類の商品があります。切り口は様々ありますが、無形であるサービスと、有形である商品に分けて参考にしてみましょう。

サービス(無形)を取り扱った事例

アニメーションで「見えないサービス」を可視化

株式会社デイアライブのWeb・デジタルマーケティング支援サービス「SURGE」のサービス紹介動画です。形の見えないサービスを全編アニメーションで表現し、サービスの内容を具体的に訴求できます。また、洗礼されたアニメーションでサービスへのイメージ向上も期待できます。

商品(有形)を取り扱った事例

音も使ってハサミの切れ心地の良さを訴求

コクヨ株式会社の商品 「サクサ」の紹介動画です。

動画を通じて、ハサミの切れ味を感じとることができます。ビニールや段ボールはもちろん、粘着テープやベルトなどもサクサク切っているシーンが映されます。音も鮮明に聞こえてくるので、軽快に切れているのが伝わってくる動画です。静止画では伝わりづらいハサミの切れ心地の良さを、動画ならではの表現で見ている人に訴えかけてきます。

商品そのものは紹介しないが、印象に残るアニメーション

全編アニメーションで描かれているマルコメ株式会社のこちらの商品動画。マルコメ「料亭の味」そのものは終盤に少しだけ出てくるぐらいです。それでも、温かみの感じる作品となっていて商品のイメージ向上につながっているはずです。すでに認知のある商品の場合ですと、こういったブランドイメージを高めるような商品動画も効果的です。

商品動画を作る際に伝えられると良い5つのポイント

商品紹介用の動画を映像制作会社に依頼するときは、以下5つのポイントをできるだけ明確にして担当者に伝えるよう心がけましょう。5つのポイントを依頼側と制作側で共有できると「考えていた演出と違うな……」など、動画に対して生じうる「言語化できない感覚のズレ」を減らすことにつながります。

1、動画を見てほしいメインターゲット

まず、動画を見てほしいメインターゲットをある程度明確にしておきましょう。ここで、商品を使う人ではなく、あくまで動画を見てほしい人というのがポイントです。極端な例ですが、オムツを紹介する動画を赤ちゃんに見てもらおうとは思わないはずです。

さらに詳細なペルソナが設定されていると、より話はスムーズになることでしょう。想定するペルソナがどのようなタッチポイント(スマホ、パソコン、電車内広告など)を経て自社の商品紹介動画を見てもらえそうか明確になり、動画の要件が見えてきます。

2、配信する媒体

配信したいと考えている媒体についても事前に整理しておくことをおすすめします。先述のタッチポイントの整理や、HP上で見て欲しいのか、はたまたSNSのようなオープンな場で見てもらいたいのか。もっといえば、SNSでもTwitterのホーム画面上で見てもらいたいのか、YouTubeの動画再生中に見てもらいたいのか。

できるのであれば配信する媒体についても取捨選択を事前に行っておくとスムーズに話が進むことでしょう。しかし、配信する媒体までは決められないのであれば、映像制作会社に相談するのもおすすめです。

3、商品の強み、差別化ポイント

続いて整理しておくべきこととして、商品の強みや他社との差別化ポイントはどこなのか、という点が挙げられます。

特に訴求したい商品の強みが分かると、それを主軸に動画が作られることも珍しくはありません。他社の商品・サービスではなく自社のものを選んでもらえる理由を言語化しておくと、よりメッセージ性の強い映像にできることでしょう。

4、商品動画を見た人にどのように感じて欲しいか

商品紹介動画を見た人がどのように感じて欲しいのかを明確にしておきましょう。もちろん欲しいと思ってもらうことが最大の目的になると思いますが、シンプルにこんな商品が出ましたという情報を周知したいのか、サービスの使い方を伝えることで使っている感覚になってもらいたいのか、または商品の質感を感じ取って欲しいのか。

商品紹介動画を通して、見た人にどのように感じて欲しいのかを明確にできていると、大まかな動画のイメージが共有しやすくなります。

5、他社事例を3つほど用意しておく

なお、どのような映像にしたいのかをゼロベースで考えるのは難しいと感じるのではないでしょうか。

そこで、どのようなイメージの動画が欲しいのか、他社の事例で良いので3つほど用意しておくのも一つの手です。「商材こそ異なるものの、こういったイメージの動画が欲しい」と伝えられれば、映像制作会社の担当者との話のすり合わせがしやすくなることでしょう。

なお、商品のメインターゲットや配信する媒体などの制約を考えた上で、「どうしてもこのイメージを実現するのは難しい」といわれてしまうこともあります。他社事例については3つほどあると安心です。

【 映像制作サービス案内資料はこちら 】

商品紹介動画を活用できるプラットフォームと主な活用用途

1つ商品紹介動画があれば、幅広いプラットフォームで、様々な用途で展開することができます。この項では、どのようなプラットフォームで配信できるのか、また、どのような用途で使うのが適しているのか見ていきましょう。

SNS

商品を認知し、そのまま興味のあるユーザーが自社のWebサイトに訪れるように設計したいなら、Twitter、Instagram、FacebookなどのSNSがおすすめです。なお、自社アカウントのフォロワー数が多くない場合は広告配信という形で露出するのが良いでしょう。年齢、住んでいる地域、または興味・関心などの属性などでも配信するユーザーをターゲティングできるので、狙った層に動画を届けることができます。

YouTube

商品の認知をメインで行いたいのであれば、YouTubeがおすすめです。自社の運営するチャンネルに載せるだけでなく、YouTube動画の前後や、再生中に「5秒でスキップできます」などの動画広告配信も行えばより多くのユーザーに届けることができます。ただし、その広告を見てすぐWebサイトに訪れようとしてくれるユーザーは少ないため、あくまで認知拡大をメインで行いたいときに検討してみると良いでしょう。

Webサイト

Webサイトに動画を入れることで、サイトをリッチにし、滞在時間を伸ばすことができます。動画を見た後のユーザーは、動画の直下に書いてある情報により興味を持って見てくれることでしょう。興味のスイッチを入れるために、Webサイト上に動画を載せておくのも賢い手です。

展示会

いかに来場者の足を止め、興味を持ってもらうかが成功の鍵を握る展示会。目に入りやすいモニターで魅力的な商品紹介動画を流せば、それをきっかけに興味を持ってくれることも少なくありません。自社の商品・サービスが複雑なものであれば、内容や用途が分かりやすい動画があれば、より多くのリード獲得に繋がることでしょう。

サイネージ

電車内や駅、街中で見かけるデジタルサイネージ。長い時間見られるものではないので、15秒ほどの短尺にはなってしまいますが商品の認知を高めることができます。基本的に、音での訴求ができないため、音がなくても伝わるような内容にする必要があります。

プレスリリース

プレスリリースに出稿して、記事内に商品紹介動画を入れるのもおすすめです。より多くの情報量を伝えることができ、消費者だけでなく、投資家からの注目を集めることも期待できます。動画を見て興味を持ってくれた方は記事内のURLをクリックして、自社ホームページに訪問してくれる可能性もあります。認知だけでなく、その先の行動も狙いたい場合には検討しておくと良いでしょう。

営業(商談)ツール

お手持ちのパソコンやタブレット端末に商品紹介動画を入れておき、商談の際にお客様に見せることで、商品のイメージを膨らませる営業ツールとしても役立てることができます。営業担当者の負担を和らげることにつながり、動画でこそ表現できる商品の使用感、世界観まで伝えることができるので、強力な営業ツールになってくれることでしょう。

商品紹介動画をSNSで活用している事例

商品動画というのは、作ってもらって公開すれば思っていたような効果が得られる、というものではありません。

特に配信する媒体がSNSの場合、実装できる機能・ボタンを配置したり、メインターゲットの年齢に限定して配信したりと、様々な工夫が必要です。ここでは、SNSにおける商品動画の活用事例をご紹介します。

事例1、花王「PYUAN(ピュアン)」のInstagramストーリーズ

 

この投稿をInstagramで見る

 

PYUAN_official_jp(@pyuan_official_jp)がシェアした投稿

メインターゲットが18~29才女性となる本商品の認知、購入意欲を高められた事例です。店頭金額シェアは昨年比150%にもなりました。

Instagramストーリーズ特有ともいえる、フルスクリーンの動画を使っています。「赤毛のピュアン」という空想上のキャラクターの生活を通して、15秒間という限られた時間の中で商品のイメージを伝えています。商品動画のクオリティはもちろん、メインターゲットである18~29才女性に人気のInstagramで配信したことも効果を得られた一因と考えられます。

事例2、ANAのFacebook動画広告


Facebook動画広告を配信し、目標の1.8倍の広告費用対効果を得られた事例です。

モバイルでのチケット購入数を伸ばすことを目的とし、旅行意欲が強い人をターゲットに設定。Facebookは実名登録のためユーザー情報の精度が高く、より正確なターゲティングができます。ANAのウェブサイトを閲覧したことがある人を中心に配信し、再訪問と購入を促すことに成功しました。

動画制作の費用を抑える3つのコツ

外部の制作チームに依頼して動画を作るうえで、費用を抑える3つのポイントをご紹介します。

※なお、前提として、動画制作はどのくらいの工数がかかるのか、つまりどれくらいの人手・労力が必要かによって費用が上下するものと考えていただければ理解しやすいかと思います。

自社で持っている素材を整理しておく

会社のオリジナルキャラクターや社員の写真などあらかじめ自社で持っている素材を整理してから見積もりを依頼するのがおすすめです。動画素材として使うキャラクターのイラストを複数発注したり、すでに持っている会社ロゴのアニメーションといったものを新しく作成してもらったりすると、余分に費用がかかってしまいます。少し面倒に感じられるかと思いますが、使えそうな素材は整理しておくと良いですね。

複雑なアニメーション表現はしないでおく

必要でない限りは複雑なアニメーション表現は用いないのも、費用を抑えるコツです。作る動画によっては、人の手で1コマ(30コマで1秒分)ずつ動きを加える必要があるため、アニメーション動画を作るのは想像以上に緻密で、手のかかる工程です。必要以上にアニメーションで演出するのを抑えることで工程が少なくなり、ひいては予算も抑えることにつながります。

動画制作の費用の内訳に詳しくなっておく

その他、自社でやっておけることとしては、動画制作の費用はどのような内訳になっているのかを知っておくことが挙げられます。会社によっては、見積もりの詳しい内訳を明示していないこともありますので、知識として持っておくと抑えられる費用について話し合いがスムーズになることでしょう。

動画制作や映像制作の費用相場について」という記事で内訳について解説していますので、外部の会社に依頼する前に目を通しておくのをおすすめします。

商品紹介動画はどこに依頼すればいい?

いざ、商品動画を依頼しようと思っても、依頼先にもいくつかの選択肢があります。

まずは、映像制作を行っている会社か、もしくはフリーランスか。そしてもし、映像制作会社にするにしても、会社に動画クリエイターを抱えていないクラウドソーシングの会社か、非クラウドソーシングの会社かというのも予算やクオリティに関わってくる部分です。

詳しくは、「その映像、本当にクラウドソーシングでいいの?映像制作会社選びの重要なポイント」という記事を参考にしてみてくださいね。

なお、当サイトを運営するエレファントストーンでは、「FOCUS ON YOUR HEART. あなたの想いは、象れる」をモットーに、お客様が映像を作る目的や、映像イメージなどを詳しくヒアリングをして、企画書・絵コンテ作成→撮影→編集→納品まで社内でワンストップで制作しています。

もちろん、商品動画も得意にしています。先述の「商品動画を作る際に伝えられると良い5つのポイント」をバッチリ用意していなくても、納得いくまで何度でも打ち合わせを重ねて完成イメージを擦り合わせていきましょう。無料相談も受け付けておりますので、お気軽にお問い合わせください。

 

【関連記事】
動画制作や映像制作の費用相場について

理想のサービス紹介動画を作るためには【参考事例10選】


 

映像制作のエレファントストーンが運営する本メディアZOORELは、映像やクリエイティブにまつわるトレンドやノウハウを発信しています。最新情報は以下のメールマガジンにて更新中。お気軽にご登録ください!

この記事を書いた人

登陽一朗
エレファントストーン経営戦略室企画課所属

登陽一朗の書いた記事一覧へ

タグ

RELATED ARTICLES 関連記事