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【ROOT第一弾プロジェクト】川崎フロンターレ様 – ブランディングムービー制作密着レポート①【プロジェクトキックオフ編】
革新的なフローでブランディング映像を制作することで、これまでとは違う角度から企業ブランディングの発展を目指す、エレファントストーンのフラッグシップ映像制作サービス「ROOT」。
では、従来のブランディング映像制作とはどういった点が異なるのか。その制作進行イメージを皆さんにも伝えたい…!という想いから、川崎フロンターレ様のブランディングムービーが出来上がるまでの過程やリアルな様子を、4回にわたり密着レポート記事にてお届けしていきます。
「ROOT」の映像制作の特徴
ROOTとは、クライアントと制作者が一緒になって企業・サービスを根っこから掘り起こす、新しいブランディング映像制作サービスです。従来の映像制作においては、お客様が介入する工程は限られています。
しかし、担当者様だけでなく社員の皆さんを巻き込みながら、企業やサービスに脈々と流れてきたDNAや強みを深掘り、その価値観をどのように映像というかたちにするのかを考えて、一緒に作り上げていくのがROOTの映像制作の特徴です。
エレファントストーンの企業ブランディングの考え方
安易に有名な俳優を起用して派手なCGで見栄えのいい映像をつくることだけが、本当に企業のブランド成長につながるのか。
ブランドとは、広告によって生まれたイメージづくりのことだけではなく、それを推進していく社員の想いや共感、さらに今まで紡いできた歴史やDNAがあってこそのものだと考えています。だから私たちは映像制作の過程を通じて、まずは携わる社員様に自社やサービス本来の魅力を再発見していただき、改めて好きになってもらうことを重要視します。
そして自社やサービスに誇りを抱き、胸を張って語れる人になってもらいたい。そういったインナーブランディングが礎となり、企業を支える根っことなることで、本当の意味でのイメージづくりやアウターブランディングへつながる。それこそが、本来あるべきブランディングの姿なのだと私たちは考えています。
川崎フロンターレ様がブランディングムービーを「ROOT」で制作する理由
ROOT第一弾プロジェクトは、株式会社川崎フロンターレ様(以下、敬称略)のブランディングムービー制作です。
完成した映像を通して、チームの想いを川崎フロンターレに携わる全ての人たちへ届け、川崎フロンターレのブランディングに繋げることが本プロジェクトのゴールです。ROOTの映像制作に携わったスタッフや映像を見た選手、ファン・サポーター、川崎フロンターレに携わるすべての関係者が、“川崎フロンターレの一員”であることへのさらなる誇りを創り出すことを目指します。
川崎フロンターレは、2017年から2021年の5年間で6つのタイトルを獲得するなど、近年、日本屈指の人気・強豪クラブとなりました。ただ創立から26年の道のりは決して平坦なものではありませんでした。
「閑古鳥の鳴くスタジアム」
「なかなか上がれないJ1リーグ」
「獲れそうでなかなか獲れないタイトル」
そう囁かれる中で、なぜ川崎フロンターレは地域貢献度1位のサッカークラブになり、満員の観客で沸く強豪クラブとなっていったのか。その歴史の裏側やDNAを古くから知るメンバーだけではなく、歴史を体感していない新たなメンバーと一緒に紐解いていき、理念浸透や行動変化といったインナーブランディングも図っていきます。
ROOTの映像制作フローの全体像
川崎フロンターレのブランディングムービー制作の全体像は下記のようになっています。
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- 【プロジェクトキックオフ!】初回ワークショップ「“プロジェクトメンバーが、まずお互いのことを知り合う”」
- 【価値観探求ボードゲーム『THE KACHINKO』編】フロンターレの根っこを掘り起こし、企業・チームの価値を言語化する
- 【映像制作編】企画・撮影・編集会議までの流れ
- 【映像上映会】ROOTの映像制作プロジェクト振り返り。“川崎フロンターレ”という組織について考える
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本レポートでは、一緒にプロジェクトを進めるメンバーがまずはお互いのことを知るためのワークショップ、 【プロジェクトキックオフ!】初回ワークショップ「“プロジェクトメンバーが、まずお互いのことを知り合う”」の様子をお伝えしていきます。
初回ワークショップの内容
会社の規模拡大により拠点や部署が増え、他のメンバーが普段どういう仕事をしているかが分からなかったり、顔を合わせる機会が少なくなったりしている状態で誰かと一緒にプロジェクトを進める時、「どこかやりづらい」「意見を言い出しにくい」といった経験があるのではないでしょうか。
そういったやりづらさや不安・心配ごとなどのネガティブな要素を取り払うため、初回ワークショップでは“まずはお互いを知り合う”をテーマに進めていきました。
【前半】ROOTの映像制作で目指すことの趣旨説明と、エレファントストーンの会社紹介
【後半】“参加者同士がまずお互いのことを知り合う”ワークショップ
【前半】プロジェクトの趣旨説明とエレファントストーン会社紹介
まずは、一緒に映像を作っていくプロジェクトメンバーとして、私たちエレファントストーンのことを知ってもらうところからワークショップを開始しました。私たちが何を目指して映像制作をしているのかなど、理念やフィロソフィーの紹介、そして普段どういった映像を作っているのか実績紹介、さらに担当メンバーの自己紹介まで行いました。
その後に今回の映像制作の趣旨を説明。今回のプロジェクトに参加される皆さんから事前に実施した個別ヒアリングを軸にフロンターレの現状を整理し、ブランディングムービーを作っていく上で知っておくべき、フロンターレが抱えている現在の懸念やROOTで目指すことを共有。
“フロンターレの躍進とともに、近年急激に増えたスタッフやファン・サポーター。嬉しいことである反面、組織が大きくなったことで根っこにあるフロンターレの価値観や想いの深い理解が今後全員に届きづらくなってしまうのではないか。一方、新しくフロンターレファミリーになった方にとっては、以前からいる方々が口にする「フロンターレっぽい」というニュアンスが上手く言語化されておらず良く分からない。”
このような課題や懸念を共有し、全員の共通認識として持っておくことは実はかなり大事なこと。課題や目的の認識合わせは、関わるメンバー全員が同じ方向を向いて考えていくための土台になります。この課題に対して、今後の映像制作を通じて組織や各々の意識にどのような変化が生まれていくのでしょうか。
ここで前半戦終了。少し休憩を挟み、後半では参加型のワークショップを行います。
【後半】“参加者同士が、まずお互いのことを知り合う”ワークショップ
(ワークショップ内の文字情報にはモザイクをかけさせていただいております)
このワークショップの目的は、参加者同士がまずはお互いのことを知り合う(同時に「お互いに知らないことがこんなにあるんだ」ということを理解する)こと。
今回ワークショップに参加された方は21名。1つのグループに新任管理職のメンバーと最近入社したメンバー、入社時期をミックスした4つのグループに分かれていただきました。エレファントストーンで用意した3つの質問について順番に考えていただき、質問の回答をグループ内で発表し合います。
【お互いを知るための3つの質問】
- 自己紹介&フロンターレでの今の仕事内容をシェアしてください!
- 仕事を通して一番印象的だった経験(入社前後問わず)
- いま、一番知りたいこと
そして、このワークショップをする上でのルールは3つ。
- 「リアクションをしよう!」
- 「否定しない!」
- 「気になったことは質問!」
何も難しいことはありませんが、この3つのルールがあるだけで発表しやすい環境にすることができます。この“話しやすさ”は、ゆくゆくの制作進行や制作終了からの関係性の構築にも直結していくと考えています。
いざ、それぞれの質問ごとに自分のことや考えていることをホワイトボードに書いていきます。皆さんはじめは黙々と考えていらっしゃいました。
シンキングタイムが終わったらグループ内で順番に発表していきます。1つ目の質問は、「自己紹介&フロンターレでの今の仕事をシェアしてください!」です。これまでの経歴やフロンターレとの初めての接点など、それぞれが持っているエピソードは実に多種多様!お互いの発表をみなさん興味深く聞いていらっしゃいました。
普段一緒に仕事をされている方や元々一緒に仕事をされていた方が多かったようですが、一方で、異なる部署や役職の方の経歴、さらにその方の具体的な仕事内容を知る機会にもなっていたようです。この機会に改めて自己紹介することで「知らなかった!」「へ〜!」といったようなリアクションも多々見受けられました。各グループごとにとても盛り上がっていて雰囲気もだいぶ和やかに。
そして2つ目の質問は、「仕事を通して一番印象的だった経験(入社前後問わず)」です。
この質問が出た時、「一番か…難しいな笑」といった声がいたるところから聞こえてきました。みなさん色々思い出したり迷ったりしつつ、“一番”を真剣に考えている様子でした。
フロンターレ入社初日に雪かきをした話や、前職での一番楽しかった出張の話、フロンターレでのアルバイト時代に、初MCイベントでガチガチに緊張した話など、たくさんのエピソードが出てきていました。他にも、付随したエピソードがたくさんあるようで、時間いっぱいまでお話しされていました。
最後の質問は「いま、一番知りたいこと」。この時間内ではその場で回答を出すことはしませんでした。その中で印象的だったのが新入社員から出てきた、「優勝できなかった時にどんな感情になるのか」という疑問。「もちろん、フロンターレが負け続けるなんて考えたくはないです。でも、僕たちはフロンターレが優勝を逃した経験をしていないので、その時どんな感情になるのかを一度体験することで、もっとフロンターレのことを深く知れるんじゃないかと思いました(2022年6月時点)」とのことでした。
「川崎フロンターレが歩んできたことを当事者として知りたい」という気持ちからくる疑問ですね。皆さんの川崎フロンターレをもっといろんな角度から知りたいという想いや熱量を感じました。
一方で、新任管理職の方や中途入社の方からは、選手が自分たちの取り組みに対してどう思っているのか、働く環境に関することや、新卒の社員はどんな気持ちで入社して、今どう思って働いているのかといった、普段の業務に付随するような内容が多かったのが印象的でした。組織のことを考える立場ゆえの気になるポイントなのでしょう。
初回ワークショップ体験後の感想
最後に、初回ワークショップに参加された4名に感想をお伺いしました。
プロジェクトメンバーの声① 新任管理職メンバー
「もともと一緒に仕事をしているメンバーが多くいましたが、普段は深く話さないようなことを聞く機会になりました。入社してから一番印象的な仕事の質問では、すでに知っているメンバーでも「そういう気持ちでやっているんだ」とか、その人が持っている視点などが新鮮でしたね。
中には普段会話することが少ないメンバーもいましたが、これがきっかけでコミュニケーションを取りやすくなっていくと思いますし、もっとその人のことを深掘りしたいと思いました。」
プロジェクトメンバーの声② 新任管理職メンバー
「グループ内のメンバーとは時おり話しますが、普段の仕事では熱量の部分ってそこまで見えないんですよね。だから「根はこういう事を思っているんだ」「そんな想いでやっていたんだ」という発見がたくさんありました。
今回のワークショップで印象的だったのは、組織として目指していることや進んでいく方向について、若手への情報共有や伝達が不十分だということです。新卒メンバーの話を聞いていて、組織が目指していることがまだまだ若手まで浸透していないんだということをとても感じました。
今後、管理職の立場として短期的に目指すべき目標と中長期的に目指す目標を咀嚼して、しっかり伝えなければいけない。そして何をいつまでにやらなければいけないのか、どうやって具現化するのかをしっかり考えていかなければいけないと思いました。フロンターレの課題でもあるように、広がった組織をしっかり体系化して、理念や方針などを浸透させていかなければいけないなと改めて考える機会になりました。」
プロジェクトメンバーの声③ 新任管理職メンバー
「私が思っていた以上にそれぞれ色々な想いがあって、考えながら業務に臨んでいるんだなと感じましたね。フロンターレに長くいるメンバーとは前からよく会話をしているけれど、視点を変えてもっと深掘りするような会話も増やしていきたいと思いました。
それと新卒メンバーの話で、私と同じような境遇のエピソードがあったんですよね。話を聞いていて自分と同じような視点を持っているんだと、共感できる部分があったのも新しい発見でした。」
プロジェクトメンバーの声④ 近年入社メンバー
「先輩社員が思っていることや気になっていることは普段あまり聞かないので、3問目の『いま、一番知りたいこと』は特に印象に残っています。今回答えは出さなかったのでそれぞれの質問の回答はわかりませんでしたが、そういうところが気になっているんだと新鮮でした。
ちなみに僕が知りたいことは、フロンターレが優勝するようになった前後の境目です。フロンターレは2017年に初優勝したんですけど、僕は2018年入社だったので、その優勝の境目で会社的に何が変わったのかなっていうのは詳しく知りたいです。概要はネットで調べることはできますし、先輩から過去の話を時おり聞いたりしますが、当事者として社員視点でのフロンターレの過去は知りたい部分です。」
まとめ
初回ワークショップでは、“お互いを知り合う”ことを目的にワークショップを進めていきました。既に知った仲ではありつつも、様々な角度の質問に答えながら会話をしていくことで、各々に新しい発見や刺激があったようです。
次回は、エレファントストーンがオリジナルで製作したボードゲーム『THE KACHINKO』が登場。どのようにプレーするのか、ワークショップに参加された皆さんの中からどんな価値が発掘されるのかをお伝えしていきます。お楽しみに!
公開先情報
本プロジェクトを総合的に振り返った内容をエレファントストーンのコーポレートサイトへ掲載しています。下記ボタンからサイトをご覧いただけます。
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第二弾、【価値観探求ボードゲーム『THE KACHINKO』編】はこちら
第三弾、【映像制作編】はこちら
第四弾、【映像上映会編】はこちら
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